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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
カテゴリー「♥ キャプテン翼」の記事一覧
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 長友が初先発でしたな。観るつもりはなかったんですが、結局観ちゃったよ。おかげで今、壮絶に眠い。
 
 さて、そんなこんなで長友先生。
 前半はイマイチ試合の中、というか、チームの中に入れてないっぽい感じでしたが、後半に入って徐々によくなってきた・・・ と思ったら交代になってしまったのが残念。 フルで使ってみて欲しかったな〜。

 弱点がもろに浮き彫りになった感もありましたが、一方である程度持ち味も出てたかなとも思います。初先発としてはこんなもんなんじゃないでしょうか。
 ただまぁ、なかなか難しいよなぁ、マイコンの逆サイドでやるのは。
 他との連携が取れるまでに時間かかるだろうし、フィットするかどうか、少なくともあと3試合位はスタメンで見てみないと・・・ って、まぁ、そのスタメン取ること自体が難しいところでもあるのですが・・・ 

 なんにせよ、怪我に気を付けて頑張って欲しいです。
 とりあえずの改善点として、ユニフォームのブカブカ感が半端ないので、ジャストサイズのものをチームに支給してもらったらどうかな。長友はやっぱりピチユニがいいよ。
 あ、もちろん、あくまでも長友に頑張って欲しいのであって、インテルは頑張って下さらなくて結構です。
 つか、フィオに勝って欲しかったよ!!なんだよもう!!



 で、本日は久々にYJを読んできました。以下、ざっと覚書き。

●マドリの堅守に穴はなしとのことで、どうやらバルサの攻撃は不発に終わったらしい。只今残り3分。スコアは何対何なんだろう?

●「念願のトップ下で出場したのにこのまま何もできずに終わるのか・・・」 みたいな感じで珍しく焦って弱気になる翼。

●翼を励まし鼓舞するリバウールさん。「俺は今はFWの位置に入ってる。俺に決定的なパスを出してみろ」 みたいなことをのたまいます。
リバウールさんってカッコイイよな。ちょっと大人の男な感じで、わりと好きなキャラです。名前変だけど。

●「どんな時でもツバサを中心にパスを回して行くのが俺たちバルサのサッカーなんだ!」 みたいなことをバルサの面々が言っているのですが、すげーな、ツバサってもうバルサの中でそういう地位を築いちゃったんだ。びっくりだ。

●ここでマドリはファーゴOUT、セルヒオ・ラモンIN。当然のことながら守備を固めてきました。
もどきキャラのいいところは、名前が覚えやすい&どんなプレイヤーなのか想像が付く所だね。まぁ、後者については、それがいいのかどうか微妙なところではありますが。

●ラスト1チャンスに賭けて、バルサがGO ! ってな感じで以下次号!

●いつもの陽一先生のなんの捻りもない・・・ いやいや、公明正大な伏線回収の法則から行くと、次回以降は、バルサのパス回しから翼が決定的なキラーパスを出して、リバウールさんがズドン!って感じ?
で、テレビ観戦の面々が、「翼は個人技だけじゃない、チームプレイこそが奴の本領なんだ!」 みたいな感じ?
で、岬君が 「回りを生かすパスも出せる、やっぱり翼君は凄いや!」 みたいな感じ?

●てか、一体この連載、いつまで続くんだろう?


 バルサと言えば、ユニセフロゴが来季から消えるんだそうで、なんだか地味にショックというか、どこも経営が大変なんだなぁと感慨深かったよ。

 そしてバルサ絡みでもう一つ。
 ロナウド、お疲れ様。なんやかんやあったけれど、あなたは本当に凄い選手でした。
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 毎月11日は岬君の日!ポイント11倍!
 ポイントって何のポイントなんだかよく分かりませんが、多分岬ポイントです。ポイントが貯まると何かイイコトを岬君にしてもらえるんですよ、きっと。残念ながら源三さん限定ですが。

 ま、そんな世迷いごとはともかく、世間的には建国記念日ですね。
 ということで、倉庫に新作 「煙の中の真実」 をアップしました。
 今回、源三さんは出てきません。気分的には 「不思議な器官」 のアンサーソング、ならぬ、アンサーストーリー (?) という感じです。
 
 岬君って惚気たりすることはないだろうと思うんですよ。我が家では源三さんとの仲を知っている人がいないので、惚気る相手がそもそもいないわけですが、仮にいたとしても惚気るタイプじゃないだろうと思います。
 以前、うっかり惚気る岬君が書きたくて 「封印」 という話を書きましたが、まぁ、ああいうことは滅多にないだろうなぁ。

 ただ、岬君自身がまだ自分の気持ちに気が付いていない時は、わりと素直にダダ漏れだったんじゃないかとも思うわけです。気付いていなけりゃコントロールもできないわけですし。
 もちろん、ダダ漏れと言ってもあくまでも普段の岬君比であって、全面的にお花畑状態になるわけではないでしょうが、それでもなんとなく、うふふな感じになってたりするといいなぁと思います。恋する岬少年、いいじゃないですか。
 相手は男だけど。
 でも、ただの男じゃないぞ、三国一のいい男だ!手を打っとけ、岬君!
 先日も書きましたが、我が家の岬君にとって、ピッチ上でのホームポジションは翼の隣。代表での11番は誰にも譲れないと思っています。
 岬君にとってGCってのはやっぱり譲れない矜持だと思うんですよ。そしてそれが、彼がサッカーをやる上での最大のモチベーションにもなってる。いまだに。

 そう、「いまだに」 なんだよなぁ。
 無印時代はそれでいいと思うんだ。というか、「もう一度翼君の隣を走りたい」 っていうその気持ちはとっても納得できる。
 高校時代は、まぁ、とりあえずちょっと置いておくとして、問題はプロになってからも相変わらずそうだってことなんだよね。
 GCって岬君にとって、サッカー選手としての彼の最大の矜持であり原動力であると同時に、最大の足枷でもあるんじゃないかと時々思います。

 無印時代からの他の主要キャラ達って、今は一緒に代表メンバーとして闘ってるけれど、みんな一度は 「打倒大空翼」 を旗印に掲げた人たちなんですよね。まぁ、石崎君は違うけど、あれはちょっと特殊なんでスルーするとして。
 翼大好きな源三さんですらそうです。てか、そもそもこの2人の対決が始まりなわけだしな。

 けど、岬君って今まで一度もそういうことがない。「追いついてみせるよ」 とは思えども、「追いこそう」 と思ったことはない。 
 翼のことを 最高のパートナーでありライバルだって言ってるけど、この 「ライバル」 ってのも他の人たちとは違って、「翼に勝ちたい」 「翼を超えたい」 じゃなく、「対戦した時にいい勝負をしたい」 「互いに切磋琢磨して行きたい」っていう感じで、なんだかとってもマイルドです。
 番外編のGC対決はちゃんと読んでないのでどういう描かれ方をしていたのか分からないですが、漏れ聞く話から判断すると、やっぱり、「お互いに全力を尽くしていい戦いをしよう」 的な感じなのではないかなぁと。

 要するに、色んな意味で、岬君の限界が翼なんだよな〜。
 この漫画では翼が最高の選手なので、結果的に最高を目指しているとも言えるわけですが、まぁ、それは屁理屈に過ぎないわけで、同じ年の同ポジションの代表チームメイトが目標って、一選手としてどうなのかなぁと。
 いや、岬君は 「世界一のMFになってみせる」 とかっていうタイプじゃないけど、心意気の問題としてさ。
 誰を目指すとかじゃなく、「僕は僕の道を行くよ」 と泰然自若としてくれていればいいんですが、明らかに翼を目指しちゃってるからな〜(私はG-23で岬君が解脱したとはあんまり思っていない)。
 しかも、「超える」ことを目指しているわけではなく、「肩を並べる」 こと止まりだからな〜。

 キャラやポジションが違うとはいえ、あれだけ原作で翼翼言い、岬君以上に翼を持ち上げ褒め称えている源三さんが全く翼信者に見えないのは、やっぱり 「打倒翼」 っていうのが根底にあるからだと思うのです。そして、「世界一のGKになる」 という翼とは関係ない個人的な目標がちゃんとあること。
 まぁ、簡単に言ってしまえば、ピンでのキャラがしっかりしてるってことですかね。

 岬君はとても魅力的なキャラで、だからこそ私も飽きもせずに長年ファンをやっているわけだけれど、昨今では純粋にピンのサッカー選手としては印象が弱いのも否めない所。
 G-23ではGCではなくピンの中心選手として活躍させてもらったような気もするんですが、それとは裏腹に、最終的な印象としては、「大空翼」 という足枷をより一層強く感じた気がします。
 無印の頃もやっぱり 「翼の最良のパートナー」 という位置づけだったし、プレイスタイルは今ほど派手じゃなく、「いぶし銀」といわれる感じだったけれど、あのころの方がずっと翼との差別化が出来ていたし、選手としてのキャラが確立出来てた気がするんだよね。何より、二人が真の意味で対等だった。

 ちょっと話が逸れますが、正直なところ、私としては、岬君は 「いぶし銀」 のようなプレイヤーでいて欲しかったんだよな〜。
 今の岬君も凄く好きだし、特にパスが持ち味であるってことがはっきり謳われたのと、両利き設定はすごく嬉しいんだけど、あれほど派手じゃなくてもいいんだ。あれほどゴールを決めなくてもいいんだよな〜。願わくは、他人を生かすという岬君の特性をもう少し掘り下げてくれれば・・・

 ・・・まぁ、それはともかく、私としてはやっぱりGCはGCであり、翼の隣は岬君という図式は基本的には変わらないで欲しいけど、岬君はこのままじゃダメだと思うんだな。岬君がこのままじゃGCはダメだ (偉そうだな)。
 で、今後岬君が (ひいてはGCが) 一皮剥けるためには、岬君と翼のポジション争いってのがあると面白いんじゃないかと。

 例えば、GCについては相手チームもしっかり研究してくるんで、なかなか通用しなくなってくるわけです。で、ある試合で二人が完全に動きを読まれて押さえられ、苦戦したのをきっかけに、がらっとフォーメーションや戦術を変更することに。
 具体的なフォーメーションは置いておくとして、翼か岬君、どちらか一方を起用することになるわけですよ。
 で、二人は互いに、「相手が誰だろうと絶対に負けられない。試合に出るのは自分だ」 と、熾烈なポジション争いを繰り広げるわけです。

 ある試合では翼が先発。岬君はベンチを温めながら、翼の積極性やピッチ上でのリーダーシップ、個人技なんかを改めて研究する。
 別の試合では岬君が先発。翼は、相手の良さを最大限に生かす岬君のパスやフォローから色々と学び、時に単独プレイに走りがちな己を反省する。
 そうやって、互いを客観的に見ることでその良さを確認し、参考にした上で、自分の個性も改めて認識するわけです。
 そういったあれこれがあった後で二人が再びコンビを組めば、互いに互いが一番のパートナーであることを実感できるだろうし、本当の意味で対等なゴールデンコンビになるんじゃないかと思うんだけどな〜。

 ま、五輪編で吉良監督がGCをバラで使うとは考えられないし、何より陽一先生が翼が岬君から学ぶところがあると考えているとは全く思えないので、こういうことは絶対にあり得ないだろうとは思いますが。
 それに、またまた 「岬と翼の違い」 っていう話になると、いい加減、岬君ファン以外はうんざりするよな。

 つか、この辺のことはWY編でやるべきだったんじゃないかと思うんだよな〜。
 改めて考えてみると、WY編って、賀茂監督が 「お前は大空翼がいないと何にもできないのか」 という、ある意味禁断の台詞を発した意味があんまりないんじゃないかと思うんですよ。

 世界各国を巡る旅で、岬君は確かに笑顔を取り戻しました。
 が、それは勝ち負けを超えたサッカーの楽しさを思い出したっていうことであって、「翼がいなきゃ何にもできないのか」 っていう問題提起への直接の答えにはなってないんだよね。
 あの後、翼抜きで、岬君が中心選手として自信を持って勝つ試合があれば、「1人で出来るもん!」っていう成長の証になったと思うんだけど、結局旅から帰ってきてすぐにGC復活しちゃったし、その後事故に遭ってしまったんで、その辺の意識改革や成長ぶりが良く分からない。
 ブーメランシュートを披露した時に、ちょっと自己主張をしてみたりしていましたが、それも賀茂監督の台詞への答えとしてはちょっと弱いよね。
 
 それでも当時は、あれで岬君は翼へのコンプレックスを乗り越えたんたということなんだと受け取っていました。コンプレックスを乗り越えて、「翼君と全日本には僕が必要なんだ」 と思えるようになったのだと。
 だから、WY編は岬君の成長物語であり、GC成長物語だと思ったわけです。
 が、G-23で再びあんなことになっているので、あれ?その話はもうケリがついたんじゃなかったっけ? 一体いつまで同じようなことを悩んでるの?と、訳が分からんことになっちゃった。
 少なくとも私は訳が分からなかったさ。なので、G-23って全編これ蛇足だよなぁと思っちゃうんだよなぁ。

 いずれにしても、岬君は一度、翼を 「その隣に肩を並べるべき目標」 としてではなく、「自分のポジションを得るために倒すべき存在」 として認識する必要があるのではないかと思うのです。
 その上で改めて、 「翼君の隣を走るのは僕であり、僕の隣を走るのは翼君だ」 って思って欲しいなぁと、勝手なファンとしては思っております。

****追記****
今日(というか昨日?) は完勝でしたな。
サウジ、こんなに弱かったっけ?
次は21日かぁ。見られないな〜。
 さて、岬君が自分の 「夢」 として 「オリンピック優勝」 を選んだのには、「1人に1個のメダル」 という理由のほかに、「今まで日本はW杯には出場すらしてないけど、メキシコ五輪では銅メダルを取っている。五輪の方が可能性がある」 ってのがあるわけです。
 まずこれが、すごく岬君らしいなぁと。すごくシビアっていうか、現実的っていうか。

 いや、当時にしてみれば (あるいは今でも) 「五輪優勝」 もかなり大それた夢なんだけど、それでも現実と常識の範囲内で考えつつ、あんまり突飛な夢を見ることはしない。地に足が付いている。
 ま、悪く取れば、子供のくせに現実にとらわれ過ぎとも言えますが、岬君はずっとそういう風に生きてこなくてはならなかったわけなんで、そういう意味でも岬君らしいなぁと (まぁ、岬君が 「シビアで現実的な思考をする人である」 という認識は、個人的にはWY編でちょっと崩れたんですが、それはまたいずれ)。

 一方翼は、サッカーの世界一はW杯優勝だからW杯を目指すんだって言ってのけるわけです。すごく単純。
「でも翼君、日本はまだW杯に出たことがないんだよ」 と、岬君に突っ込まれても、「だからこそ俺が出場させ、優勝させるんだ」 と言い、更には岬君の五輪の夢を聞いて、「それもいいね。W杯も五輪も両方獲ろう!」 と、こう来るわけです。
 W杯は出場したことがない。五輪もずっと昔に1度銅メダルを取っただけ。自国にプロリーグすらない。そもそもサッカーとラグビーの区別がつかないような人がわんさかいる。
 そんな時代にこんなことを本気で言っちゃうわけですよ、翼は。馬鹿でしょう、はっきり言って。
 この馬鹿さ加減が実に翼らしいなぁと思って、ちょっとニコニコしてしまいました。
 頭空っぽの方が夢詰め込めるって、本当だよね (誉めてます)。

 そんでもって、この2人の立ち位置が凄く面白いなと。
 岬君は現実を考慮した上で 「オリンピック」 を選んでいるわけですが、反面、この「夢」 の実現についてそれほど深く考えてはいないような気がするんだな。
 だって、主たる目的が 「父さんに金メダル」 だもの (少なくとも私にはそう思える)。お友達ツールの側面もまだまだ大きかったでしょうし、石にかじりついてでもサッカーってほどの気迫や執念を感じない。
 いや、深く考えてないのが駄目ってわけじゃないんです。むしろこの年で 「石にかじりついてでも」 って思い詰めてる方が特殊だよね。
 まぁ、詰まる所、翼に会うまでの岬君の 「夢」 って 「憧れ」 と同義語なんじゃないかと思うんですよ。シビアで現実的な選択をしながらも、実際のところは漠然とした 「憧れ」 や 「夢物語」 の域を出ていない。具体的に将来をプロジェクト出来る環境にないから、どうしたって抽象的な憧れにしかなりようがないだろうしね。
 本気じゃなかったってことではなく、ただ、「こうなったらいいなぁ」 っていう、そういう意味での 「夢」 だったんじゃないかなぁと。

  一方翼は、時代を考えると本当に荒唐無稽としか言いようのない事を言ってるんですが、100%本気なんだよね。「こうなったらいいなぁ」 じゃなくて、「こうしてみせる」 って思ってる。
 そもそも、岬君がサッカーで友達を作ってたのと対照的に、友達から孤立したって頑固にサッカーを選んじゃう人ですからね。特殊すぎるよ。
 翼にはサッカーしかない。その執着心たるや、 「俺の部屋って感じだ!」 のあの部屋を見たら一目瞭然です。もう、本気も本気です。
 彼にとって 「プロのサッカー選手になること」 や 「W杯優勝」 は単なる 「憧れ」 じゃなくて、実現するべき 「目標」 という意味での 「夢」。
 夢見る夢男君のように見えながら、現実なんてそっちのけで夢をがむしゃらに追いかけることで、翼は結果的に現実の 「目標」 としてサッカーに取り組んでいるんだよね。

 物事の現実性の高さってのは、内容の 「難易度」 はもちろん、その人の 「本気度」 ってのも大きいだろうと思います。
 どんなに簡単そうなことでも (例えば、”お昼にラーメン食べたいなぁ” 程度でも)、本気で取り掛からなければ現実世界の話にはならなくて、頭の中の単なる 「夢物語」 で終わっちゃう。
 逆にどんなに難しそうに見えても、本気で取り組めば、それは 「目標」 という形でとりあえず現実世界の話になるわけです。まぁ、それが実現するかどうかはまた別問題ですが。
 「憧れ」 と 「目標」 のこの対比が面白いなぁと、2人のシーンを読んで思ったのでした。

 「今まで出たことがないからこそ、俺がW杯に日本を出場させて優勝するんだ」 という翼の言葉を聞いて、岬君、一瞬無言になるんですよね。
 あの時の岬君のびっくりしたような、呆れたような、感銘を受けたような顔がとってもツボでした。
 実際、びっくりして、呆れて、感銘を受けたんでしょう。翼が 「W杯優勝」 を100%本気で言ってるってことに。目からウロコ状態。

 Jr.ユースのフランス戦で、岬君は例によって例のごとくドリブルをしながら考え事をしていて、
「日本チームは寄せ集めだけど、実際には既に3年前から1つのことに向かって動き出していた。それが翼君の言った 『ワールドカップ優勝』 の言葉。あの言葉に、僕も若林君もそのほかのみんなも心を動かされたんだ」
 ってなことを思っています。翼の言葉はやっぱり凄いインパクトだったんだよね。

 G-23を踏まえて考えるならば、そのインパクトは 「夢」 の質の違いというか、本気度の違いによるものだったんじゃないかなと。
 岬君がもともと翼と同じ意味、同じ本気度でオリンピックを夢見ていたのだとしたら、翼がより難易度の高いW杯を目指していることに驚きはしたかもしれないけど、「心を動かされた」 っていうまでのインパクトはなかったんじゃないかと思うわけです。
 五輪優勝だって、当時の日本にしてみれば相当な無理難題だもの。

・・・Read more

 現在の連載もそろそろ終わりだと思われますが、次の連載が五輪本編だとすると、岬君が再び前面に出てくるわけだよね。五輪優勝は彼の子供の頃からの夢ってことになってるわけですから。
 その場合、岬君がたくさん出てくるのが楽しみな反面、翼信者っぷりに拍車がかかるんだろうかとか、シリーズの主役ということで早川さんとの仲に決定的な何かがあるのではないかとか、ちょっとびくびくしたりもしています。
 この漫画、何の前触れもなく突然くっついたりするから恐ろしい。
 しかも、早川さんの場合は前触れが何もないわけではない、っつーか、結構あるから本当に恐ろしい。
 考えてみれば、岬君達ってもう成人しているわけだしなぁ。まだまだ若いとは言え、いつ何時どんなイベントが発生してもおかしくないわけで。


 それはともかく、「オリンピックは岬君の子供の頃からの夢」 という後付け・・・ いやいや、満を持して公開されたこの設定!
 これによって色々とつじつまの合わないことが出てくるような気もし、私個人としては特にWY編の扱いに一層頭を悩ませることになっているのですが、それでも岬君の 「夢」 を巡る岬親子のエピソードと岬君と翼の会話は、G-23で出てきた岬君関連の諸々の中では数少ない好きなエピソードだったりします。
 
 これまでの原作からも感じられ、また、G-23で岬君自身が 「新しい土地で新しい友達を作る一番の方法がサッカー、そしてパスだった」って言っているように、岬君にとってサッカーは単なるスポーツというよりも、友達をつくるためのツールの意味合いが大きかったわけですよね。
 私としては、幼少の頃の岬君はサッカーだけじゃなくて、野球やらバスケやらドッヂボールやら何やら色々やってただろうと思っています。
 小学校、ことに低中学年の男の子の社会なんて単純なもんで、遊びの中で 「使える奴」 だと思われればすぐに仲間になれちゃうわけです。逆に言えば 「使える奴」でないとならない。
 そのためにはサッカーしかやりませんってわけにも行かなかったでしょう。当時はサッカーは超マイナーだったわけだしね。
 サッカーにしても色んなポジションを経験したんじゃないかな。あの性格だと、「どうしてもMFやりたい」 って主張することもないだろうし。最初はみんながやりたがらないキーパーをやらされたりしたこともあったかもしれません。

 それはさておき、手っ取り早く友達を作るためのツールの1つに過ぎなかったサッカーがいつしか岬君にとって特別な存在になった。なんだか知らんが目覚めちゃった。
 もちろん、目覚めちゃったあともやっぱりお友達ツールの側面が大きかったと思うのですが、他とは違う、すごく特別なツールになったわけです。
 3、4年生の頃には既にいっぱしのサッカー少年になっていたらしく、お絵かきや作文で「僕の夢はオリンピック優勝」と書くまでになっている。
 なので、「オリンピックは岬君の子供の頃からの夢」 っていうのは確かにそうなんだろうけど、私はこの時点での岬君の 「夢はオリンピック」 っていうのは、翼の 「夢はW杯」 っていうのとは全く違うものだと感じるのですよ。

 3年生の岬君は、一郎さんに 「どうしてオリンピックなんだ?」 って尋ねられ、日本はW杯に出場したことがないことなんかを説明したあと、「それにW杯はチームに一つだけど、金メダルは一人一人にもらえるでしょ。そしたらお父さんにもかけてあげるよ」 って答えます。
 4年生の時の作文は、「僕がとった金メダルを感謝の気持ちを込めてお父さんにかけてあげたいと思います。それが僕の将来の夢です」 と結んでいる。
 いやぁ、何と言うかまぁ、実にもってよく出来たお子さんで、これって同人的には 「岬君天使説」 と 「岬君腹黒説」 に解釈が分かれるだろうなぁと思いながら読んだものですが、それはともかくこれ、翼だったら、「俺はサッカーが大好きです。だからワールドカップで優勝して世界一の選手になりたい」 っていう結びになるんじゃないかと思うわけです。
 結論は 「世界一の選手になりたい」 で、その証明としてのワールドカップ。もちろんトロフィーそのものが欲しいわけじゃない。サッカーで世界の頂点に立つことそのものが夢。

 ところが岬君の場合、どうも真の目的は 「金メダル」 にあるようにみえるんだな。
 あの作文を読むにつけ、この頃の岬君にとって重要なのは、「サッカーで世界一になること」 じゃなくて 「金メダルをもらって父さんにかけてあげること」 のように思えるのです。
 言うなれば、ケーキ好きの子が 「大きくなったらケーキ屋さんになって、ママとパパに美味しいケーキを作って食べさせてあげたい」 っていうのと似たような感じなのかなぁと。
 もっとも、サッカーが大好きだっていう気持ちは本物だろうし、オリンピックで優勝出来たらなぁと本当に思っていたのでしょう。大好きなサッカーで大好きなお父さんを喜ばせたいっていうのもとっても自然な流れだと思います。
 ただその一方で、金メダルかそれに相当する何かで一郎さんを喜ばせ、感謝の気持ちを表すことが出来るのであれば、岬君としては別にオリンピックやサッカーでなくても良かったんじゃないかなぁとも思うんだよね。

 そんなわけで、あの絵や作文は、サッカーや自分の将来の夢について語っているようでいて、実は主題は一郎さんなのではないかと。視線は世界じゃなくてお父さんに向かってる。
 普段の言動から何気なく垣間見える、この見事なまでの 「父さん中心主義」。
 その根底にある岬君の優しさとか、健気さとか、切なさとかも含めて、色んな意味で岬君らしいセリフとエピソードだなぁと思ったのでした。

 読み取り方がおかしい? 陽一先生の意図とは違う?
 まぁ、確かにそうなのかもしれません。
 が、そうとしか思えなかったんだよなぁ、実際。岬君がこの時点から、翼にとってのW杯と同じ意味合いでオリンピックを夢見、サッカーに取り組んでいたのだとは思えなかった。
 「夢」 っていう言葉には、大きく分けて2つの意味があると思うのですが、同じ 「夢」 と言いながら、岬君の「夢」 と翼のそれとでは全然違うんだなぁと、その印象がすごく強かったんですよ。
 それは岬君と翼の会話のシーンでも感じました。これまたなんだか色々と 「らしい」 感じで、なかなか面白いシーンだなぁと思います。
 
 ・・・長くなったので、翼と岬君のシーンについては、また明日。
  
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