Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.
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♥ 岬君の夢
現在の連載もそろそろ終わりだと思われますが、次の連載が五輪本編だとすると、岬君が再び前面に出てくるわけだよね。五輪優勝は彼の子供の頃からの夢ってことになってるわけですから。
その場合、岬君がたくさん出てくるのが楽しみな反面、翼信者っぷりに拍車がかかるんだろうかとか、シリーズの主役ということで早川さんとの仲に決定的な何かがあるのではないかとか、ちょっとびくびくしたりもしています。
この漫画、何の前触れもなく突然くっついたりするから恐ろしい。
しかも、早川さんの場合は前触れが何もないわけではない、っつーか、結構あるから本当に恐ろしい。
考えてみれば、岬君達ってもう成人しているわけだしなぁ。まだまだ若いとは言え、いつ何時どんなイベントが発生してもおかしくないわけで。
それはともかく、「オリンピックは岬君の子供の頃からの夢」 という後付け・・・ いやいや、満を持して公開されたこの設定!
これによって色々とつじつまの合わないことが出てくるような気もし、私個人としては特にWY編の扱いに一層頭を悩ませることになっているのですが、それでも岬君の 「夢」 を巡る岬親子のエピソードと岬君と翼の会話は、G-23で出てきた岬君関連の諸々の中では数少ない好きなエピソードだったりします。
これまでの原作からも感じられ、また、G-23で岬君自身が 「新しい土地で新しい友達を作る一番の方法がサッカー、そしてパスだった」って言っているように、岬君にとってサッカーは単なるスポーツというよりも、友達をつくるためのツールの意味合いが大きかったわけですよね。
私としては、幼少の頃の岬君はサッカーだけじゃなくて、野球やらバスケやらドッヂボールやら何やら色々やってただろうと思っています。
小学校、ことに低中学年の男の子の社会なんて単純なもんで、遊びの中で 「使える奴」 だと思われればすぐに仲間になれちゃうわけです。逆に言えば 「使える奴」でないとならない。
そのためにはサッカーしかやりませんってわけにも行かなかったでしょう。当時はサッカーは超マイナーだったわけだしね。
サッカーにしても色んなポジションを経験したんじゃないかな。あの性格だと、「どうしてもMFやりたい」 って主張することもないだろうし。最初はみんながやりたがらないキーパーをやらされたりしたこともあったかもしれません。
それはさておき、手っ取り早く友達を作るためのツールの1つに過ぎなかったサッカーがいつしか岬君にとって特別な存在になった。なんだか知らんが目覚めちゃった。
もちろん、目覚めちゃったあともやっぱりお友達ツールの側面が大きかったと思うのですが、他とは違う、すごく特別なツールになったわけです。
3、4年生の頃には既にいっぱしのサッカー少年になっていたらしく、お絵かきや作文で「僕の夢はオリンピック優勝」と書くまでになっている。
なので、「オリンピックは岬君の子供の頃からの夢」 っていうのは確かにそうなんだろうけど、私はこの時点での岬君の 「夢はオリンピック」 っていうのは、翼の 「夢はW杯」 っていうのとは全く違うものだと感じるのですよ。
3年生の岬君は、一郎さんに 「どうしてオリンピックなんだ?」 って尋ねられ、日本はW杯に出場したことがないことなんかを説明したあと、「それにW杯はチームに一つだけど、金メダルは一人一人にもらえるでしょ。そしたらお父さんにもかけてあげるよ」 って答えます。
4年生の時の作文は、「僕がとった金メダルを感謝の気持ちを込めてお父さんにかけてあげたいと思います。それが僕の将来の夢です」 と結んでいる。
いやぁ、何と言うかまぁ、実にもってよく出来たお子さんで、これって同人的には 「岬君天使説」 と 「岬君腹黒説」 に解釈が分かれるだろうなぁと思いながら読んだものですが、それはともかくこれ、翼だったら、「俺はサッカーが大好きです。だからワールドカップで優勝して世界一の選手になりたい」 っていう結びになるんじゃないかと思うわけです。
結論は 「世界一の選手になりたい」 で、その証明としてのワールドカップ。もちろんトロフィーそのものが欲しいわけじゃない。サッカーで世界の頂点に立つことそのものが夢。
ところが岬君の場合、どうも真の目的は 「金メダル」 にあるようにみえるんだな。
あの作文を読むにつけ、この頃の岬君にとって重要なのは、「サッカーで世界一になること」 じゃなくて 「金メダルをもらって父さんにかけてあげること」 のように思えるのです。
言うなれば、ケーキ好きの子が 「大きくなったらケーキ屋さんになって、ママとパパに美味しいケーキを作って食べさせてあげたい」 っていうのと似たような感じなのかなぁと。
もっとも、サッカーが大好きだっていう気持ちは本物だろうし、オリンピックで優勝出来たらなぁと本当に思っていたのでしょう。大好きなサッカーで大好きなお父さんを喜ばせたいっていうのもとっても自然な流れだと思います。
ただその一方で、金メダルかそれに相当する何かで一郎さんを喜ばせ、感謝の気持ちを表すことが出来るのであれば、岬君としては別にオリンピックやサッカーでなくても良かったんじゃないかなぁとも思うんだよね。
そんなわけで、あの絵や作文は、サッカーや自分の将来の夢について語っているようでいて、実は主題は一郎さんなのではないかと。視線は世界じゃなくてお父さんに向かってる。
普段の言動から何気なく垣間見える、この見事なまでの 「父さん中心主義」。
その根底にある岬君の優しさとか、健気さとか、切なさとかも含めて、色んな意味で岬君らしいセリフとエピソードだなぁと思ったのでした。
読み取り方がおかしい? 陽一先生の意図とは違う?
まぁ、確かにそうなのかもしれません。
が、そうとしか思えなかったんだよなぁ、実際。岬君がこの時点から、翼にとってのW杯と同じ意味合いでオリンピックを夢見、サッカーに取り組んでいたのだとは思えなかった。
「夢」 っていう言葉には、大きく分けて2つの意味があると思うのですが、同じ 「夢」 と言いながら、岬君の「夢」 と翼のそれとでは全然違うんだなぁと、その印象がすごく強かったんですよ。
それは岬君と翼の会話のシーンでも感じました。これまたなんだか色々と 「らしい」 感じで、なかなか面白いシーンだなぁと思います。
・・・長くなったので、翼と岬君のシーンについては、また明日。
その場合、岬君がたくさん出てくるのが楽しみな反面、翼信者っぷりに拍車がかかるんだろうかとか、シリーズの主役ということで早川さんとの仲に決定的な何かがあるのではないかとか、ちょっとびくびくしたりもしています。
この漫画、何の前触れもなく突然くっついたりするから恐ろしい。
しかも、早川さんの場合は前触れが何もないわけではない、っつーか、結構あるから本当に恐ろしい。
考えてみれば、岬君達ってもう成人しているわけだしなぁ。まだまだ若いとは言え、いつ何時どんなイベントが発生してもおかしくないわけで。
それはともかく、「オリンピックは岬君の子供の頃からの夢」 という後付け・・・ いやいや、満を持して公開されたこの設定!
これによって色々とつじつまの合わないことが出てくるような気もし、私個人としては特にWY編の扱いに一層頭を悩ませることになっているのですが、それでも岬君の 「夢」 を巡る岬親子のエピソードと岬君と翼の会話は、G-23で出てきた岬君関連の諸々の中では数少ない好きなエピソードだったりします。
これまでの原作からも感じられ、また、G-23で岬君自身が 「新しい土地で新しい友達を作る一番の方法がサッカー、そしてパスだった」って言っているように、岬君にとってサッカーは単なるスポーツというよりも、友達をつくるためのツールの意味合いが大きかったわけですよね。
私としては、幼少の頃の岬君はサッカーだけじゃなくて、野球やらバスケやらドッヂボールやら何やら色々やってただろうと思っています。
小学校、ことに低中学年の男の子の社会なんて単純なもんで、遊びの中で 「使える奴」 だと思われればすぐに仲間になれちゃうわけです。逆に言えば 「使える奴」でないとならない。
そのためにはサッカーしかやりませんってわけにも行かなかったでしょう。当時はサッカーは超マイナーだったわけだしね。
サッカーにしても色んなポジションを経験したんじゃないかな。あの性格だと、「どうしてもMFやりたい」 って主張することもないだろうし。最初はみんながやりたがらないキーパーをやらされたりしたこともあったかもしれません。
それはさておき、手っ取り早く友達を作るためのツールの1つに過ぎなかったサッカーがいつしか岬君にとって特別な存在になった。なんだか知らんが目覚めちゃった。
もちろん、目覚めちゃったあともやっぱりお友達ツールの側面が大きかったと思うのですが、他とは違う、すごく特別なツールになったわけです。
3、4年生の頃には既にいっぱしのサッカー少年になっていたらしく、お絵かきや作文で「僕の夢はオリンピック優勝」と書くまでになっている。
なので、「オリンピックは岬君の子供の頃からの夢」 っていうのは確かにそうなんだろうけど、私はこの時点での岬君の 「夢はオリンピック」 っていうのは、翼の 「夢はW杯」 っていうのとは全く違うものだと感じるのですよ。
3年生の岬君は、一郎さんに 「どうしてオリンピックなんだ?」 って尋ねられ、日本はW杯に出場したことがないことなんかを説明したあと、「それにW杯はチームに一つだけど、金メダルは一人一人にもらえるでしょ。そしたらお父さんにもかけてあげるよ」 って答えます。
4年生の時の作文は、「僕がとった金メダルを感謝の気持ちを込めてお父さんにかけてあげたいと思います。それが僕の将来の夢です」 と結んでいる。
いやぁ、何と言うかまぁ、実にもってよく出来たお子さんで、これって同人的には 「岬君天使説」 と 「岬君腹黒説」 に解釈が分かれるだろうなぁと思いながら読んだものですが、それはともかくこれ、翼だったら、「俺はサッカーが大好きです。だからワールドカップで優勝して世界一の選手になりたい」 っていう結びになるんじゃないかと思うわけです。
結論は 「世界一の選手になりたい」 で、その証明としてのワールドカップ。もちろんトロフィーそのものが欲しいわけじゃない。サッカーで世界の頂点に立つことそのものが夢。
ところが岬君の場合、どうも真の目的は 「金メダル」 にあるようにみえるんだな。
あの作文を読むにつけ、この頃の岬君にとって重要なのは、「サッカーで世界一になること」 じゃなくて 「金メダルをもらって父さんにかけてあげること」 のように思えるのです。
言うなれば、ケーキ好きの子が 「大きくなったらケーキ屋さんになって、ママとパパに美味しいケーキを作って食べさせてあげたい」 っていうのと似たような感じなのかなぁと。
もっとも、サッカーが大好きだっていう気持ちは本物だろうし、オリンピックで優勝出来たらなぁと本当に思っていたのでしょう。大好きなサッカーで大好きなお父さんを喜ばせたいっていうのもとっても自然な流れだと思います。
ただその一方で、金メダルかそれに相当する何かで一郎さんを喜ばせ、感謝の気持ちを表すことが出来るのであれば、岬君としては別にオリンピックやサッカーでなくても良かったんじゃないかなぁとも思うんだよね。
そんなわけで、あの絵や作文は、サッカーや自分の将来の夢について語っているようでいて、実は主題は一郎さんなのではないかと。視線は世界じゃなくてお父さんに向かってる。
普段の言動から何気なく垣間見える、この見事なまでの 「父さん中心主義」。
その根底にある岬君の優しさとか、健気さとか、切なさとかも含めて、色んな意味で岬君らしいセリフとエピソードだなぁと思ったのでした。
読み取り方がおかしい? 陽一先生の意図とは違う?
まぁ、確かにそうなのかもしれません。
が、そうとしか思えなかったんだよなぁ、実際。岬君がこの時点から、翼にとってのW杯と同じ意味合いでオリンピックを夢見、サッカーに取り組んでいたのだとは思えなかった。
「夢」 っていう言葉には、大きく分けて2つの意味があると思うのですが、同じ 「夢」 と言いながら、岬君の「夢」 と翼のそれとでは全然違うんだなぁと、その印象がすごく強かったんですよ。
それは岬君と翼の会話のシーンでも感じました。これまたなんだか色々と 「らしい」 感じで、なかなか面白いシーンだなぁと思います。
・・・長くなったので、翼と岬君のシーンについては、また明日。
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