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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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ずっと気になっていたDVDを買いました。
 今更感満載ですが、小田和正の 「風のようにうたが流れていた」 。2004年10月から3カ月間、全11回に渡ってTBSで放送された同名の番組のDVDです。 
 「小田和正の個人的音楽史」がコンセプトのこの番組、当時結構話題になったらしいので、ご覧になった方も多いかも。 「話題になった "らしい"」 というのは、私はちょうどイタリアにいたころで、リアルタイムでは見てないからです。
 その後、「クリスマスの約束」 で総集編をやっていたのを見たのですが(家人が録画しておいてくれた)、非常に僭越ながら、「小田さん、いい仕事したなぁ」 と感慨無量になりまして、DVD化されたら買おうと思い続けて早数年。
 いや、正確に言えば、DVD化されたら買おうと思っていたものの、その後すっかり忘れていて早数年。先日、突然思い出し、ようやく amazon でポチっとな、として、我が家にやってまいりました。

 これ、なかなかいい商品ですよ。DVD4枚+ブックレット。フルカラーのブックレットには番組内で演奏した歌の歌詞のほかに、小田さんの話の中に出てくるキーワードの 「用語集」 まで付いていてとってもお得です。貴重な特典映像や音源もついてるし。 
 「完全版」 なので、放送では編集・カットされた部分もそのまま収録。なもんで、小田さんのMCのグダグダ具合と、それでもなんとか盛り上げようとする必死さ加減が余すところなくイヤというほど伝わってきて、いやぁ、往年の小田ファンとしては堪らん物がありますぜ、旦那。不覚にも萌えてしまった。

 回によっては、島倉千代子、山本潤子、財津和夫、かまやつひろし、鈴木雅之、スターダストレビューという豪華ゲストを迎えたりしているわけですが、小田さんがあまりにもマイペース過ぎるので、ゲストの人、相当絡みづらいんだろうなぁっていうのがありありと感じられるのが、ホントにもう堪りません。すごい緊張感。こんなにゲストに気を遣わせるホストがいまだかつて存在しただろうか。
 しかし、駄目ホストっぷりが逆に芸になってるあたり、キャラで得してるよね、小田さん。むしろ、小田さんがそつなくホスト役をこなしては、この番組の魅力は半減だ、と思わされるくらいに、芸として昇華されているような気がします。
 しかしあれだ、やっぱりムッシュはかっこいいな〜。
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 私にとって、諸葛孔明という人のイメージは、「カリスマ主婦」 です。
 ・・・ 今、全国にあまねく孔明ファンを一気に敵にまわしたような気がしますが、まぁ、全国にこれを読んでる方は、どれだけ多く見積もっても十数人程度しかいらっしゃらないと思われるので、あまり気にしないことにしときます。

 なんかねー、口の達者なカリスマ主婦なのね、孔明。どうにもフェミニンな印象があるのは、あの白羽扇のせいでしょうか。
 伝線したストッキングは台所の三角コーナーに利用!とか、クリーニング屋で貰うハンガーを使ってこんな便利なキッチン小物が!とか、ゆで卵の殻の剥き方の極意!とか、大根の頭を切って育てて再利用!とか、そんな細かい、むしろ細かすぎる生活の知恵を弁舌さわやかに伝授し、時に小難しい故事成語やら古典からの引用やらを交えながら主婦の皆さんを啓蒙するわけですよ。
 更には、上司にウケのいい贈答品とか、あそこの息子さんはどこに就職したとか、ここの娘さんはこの間彼氏に振られたとか、あるいはどこのスーパーは何が安い とかを隅から隅まで余すところなく把握してたりして、情報収集能力も抜群!

 とまぁ、私にとっての孔明は、神算鬼謀の孤高のカリスマ主婦なのですが、この人って 「正史」 と 「演義」 で随分違うから、人によって印象が様々なんだろうなー。
 これまでも、陳瞬臣の描く等身大の人間孔明に感動したり、酒見賢一の茶化す宇宙スケールで奇天烈な孔明に抱腹絶倒したりと、彼には色々と楽しませてもらっているのですが、 さて、この作品の孔明はどんな感じかと申しますと、

「真鉄の剣がはじく月の光が、もし形になるとしたら、
 おそらくこの様になるであろう」

 
 ・・・や、私的には超絶美形秀麗耽美な孔明もありです。大ありですとも!
 てなわけで、初出誌 「JUNE」 という、伝説の三国志。ずっと気になっていたのですが、ようやく読めたよ。なんでも、完全版での復刻なんだとか。
 首取った!城抜いた!のチャンバラ三国志とはかなり趣を異にし、愛憎と陰謀がこれでもかというくらいドロドロ渦巻いておりますが、これはこれで面白い。いやぁ、黒い、黒いな、孔明!

 で、 「JUNE」 ってことで、気になるカップリング(?)ですが、まず前半は周瑜×孔明。つか、周瑜×孔明→劉備って感じかな。
 もうね、孔明が周瑜に色々されながら、「玄徳さま」 とかうわごとで呼んじゃったりしてね、周瑜が劉備暗殺をたくらんだ理由が、孔明の心を捉えて離さない劉備への嫉妬だったりなんかしてね、そうかそう来るか、なんかもう、すげー!って思ったよ。いやいやなになに。これもありだ。中国だからなんでもありだ!
 そんでもって周瑜亡き後は魏延とそんなことになっちゃったりして再びびっくり。魏延かよ!眼の付け所がシャープだな!でもいいよ、それもありだよ!中国だし!孔明だし!

 しかしあれだ、孔明ってさ、あの人デカいんだよね。確か185cmくらいあるんだよね。周瑜や魏延がどれくらいか知らないけれども、武人だからガタイいいはずだよね。すげぇ迫力のあるカップル (と言ってよいものか) だな・・・ 
 しかも、この作品における孔明は非常に美貌なわけですが、一応龍髯を蓄えているわけで、いくら壮絶な美形とはいえ、龍髯の大男があんなことやこんなことされてあんなになったりこんなになったりして 、それと同時に髯がゆらゆら揺れちゃったりしてる様を想像するとどうしても笑えてきてしまうので、誠に勝手ながらビジュアルを想像するのは割愛させていただきました。この辺り、腐女子としての鍛錬が足りないような気がしますが、お許しください。

 あ、でも、決して世間で思われているようなトンデモ本ではなく、歴史物語としてもとても面白いと思うのです (「平台」 に 「テラス」、 「前菜」 に 「オードブル」 とかルビが振ってあったりして、時々21世紀に逆戻りさせられたりするけど)。
 歴史物なんで、登場人物たちの行動というのはある程度決まっているわけですが、その行動に至る背景だとか理由付けだとかが、凄く納得できるのです。
 例えば、かねてより、蜀攻めの時になんで孔明はお留守番で鳳雛先生が軍師だったのかなーと思っていたのですが、あぁ、この人間関係はありうるなーと。
 いやいや、ありですよ、これも!中国で、孔明で、しかも腐女子だったらもはやなんでもありだ!

 全10巻で現在7巻まで出ています。早く続き出ないかなー。
 月の初めに 「もう○月」、半ば頃に 「しばらく書いてないうちにもう○日」、そして月の終わりに 「早いもので○月も終わり」というルーティーンをいい加減お終いにしたいと思っているのですが、甘い甘い、そうは問屋が卸さねぇぜ!ってことで、今月もまた 「あっというまに2月も1週間が過ぎてしまいました」 とか書いちゃいそうな雰囲気が漂って参りました。
 と、そんなわけで早速ですが、しばらく書かないでいるうちに、あっというまに2月も1週間が過ぎてしまいましたよ!早いものですね、月日が経つのは!

 ・・・つかなー、なんかなー、そうは問屋が卸さないのならば、もはや直接生産元に行くしかないのか・・・ しかし一体何の生産元へ行けばいいんだろう・・・
 や、別に死ぬほどの大忙しというわけではなく、日々つつがなく暮らしているつもりなのですが、どうもブログ書くほどの気力が残っていないんだなー。
 最近、外を歩いていて、「ぬ・・14」 とか 「え・・25」 とかいうナンバープレートを見るたびに、心の中で 「なんだよ、言いたいことがあるならはっきり言えよ」 とか 「なにそんなに驚いてるんだよ」 とか呟いてしまったりする辺り、実はちょっと疲れてるのかもしれません。

 ま、とりあえず、ちょっとでもエントリ数をあげるべく、最近読んだ本の読書メモでも書いてみることにします。まずは有栖川有栖の新作、「女王国の城」。実に15年ぶりの学生アリス!
 いやぁ、15年だよ、15年!15年って言ったらアナタ、当時5歳だった子が成人しちゃうくらいの年月ですよ!3歳だった子が18禁映画を見たり、パチンコ屋に出入りできるようになっちゃったりするわけですよ!45歳の働き盛りだった人が60歳の還暦を迎えてそろそろ老後の生活に入ろうかって頃ですよ!どれもこれもいまいち分かりにくい言い方だけど!

 や、ぶっちゃけ私自身は精々7、8年しか待っていませんが、それにしたって随分久しぶりでございます。
 これだけ待たされると、「早く読みたい」 という期待と 「読んでつまらなかったら立ち直れないかもしれない」 という不安が交錯したりするものですが、やー、期待に違わず、長さも気にならず、とても面白かった。
 宗教団体をテーマにしながら、全くおどろおどろしいところがないのが良くも悪くも有栖川というか、一応クローズドサークル物なのに割とみんなのんびりしてるよなぁとか、そんな感じも無きにしも非ずですが、久々の読者への挑戦がかっこよかった!解決編のロジックも良かった!織田&望月コンビの見せ場もあった!警察を呼ばない理由もきっちりはまってた!ということで、いやいや満足満足。ミステリというより、ミステリ風青春小説みたいな感じですが、そこが学生アリスの味なので、素直に楽しませていただきました。
 舞台設定が90年代初頭あたりなんで、その辺の懐かしさも感じつつ。マリアが 「ひとりひとりが携帯できる電話があればいいのに」 というベタな台詞を言ったりしてますが、そうだよなー、あの頃携帯なんてなかったよなー。
 でもって、アリスが 「インターネットってなんだ?」 と、これまたベタな発言をしていましたが、インターネットなんてそれこそ未来の話だったよなー。
 今でこそ仕事でもプライベートでもPCが必需品になっちゃってますが、ちょっと前まではそんなもん使ってなかったわけで、時々、「15年くらい前ってどうしてたんだっけ?」 と不思議な気分になったりします。
 しかし、どうでもいいことだけど、天の川旅館には私は泊まれないな。あんなに毎食ごっそり椎茸を出されちゃたまらんよ。そんでもって、更にもの凄くどうでもいいことですが、「源三」 という名のチョイボケ老人が出てきてちょっと笑いました。

 それはともかく、アリスって江神さん大好きだよなぁ。お前が惚れているのはマリアじゃなくって、江神さんだろう!と所々で腐女子のDNAが騒ぎましたが、私にとって江神さんは聖域なのでそれ以上の不埒な考えは起こしませんでした。なに、そっちは作家アリスの専売特許だからね!

 ところで、学生アリスを作家アリスが書き、作家アリスを学生アリスが書いているという設定があるわけだけれども、ってことは作家アリス編が書かれているのは90年代かそれくらいになるような気がするんだけれども、だったら火村を最近の時勢に合わせて 「准教授」 表示にするこたないような気がするんだけれども、それはやっぱり私の気のせいに過ぎないのでしょうかという気がするんだけれども。
 つかさー、やっぱ 「助教授」 の方がいいよねー、なんかこう、響き的にさ・・・ いかがわしい感じがしてさ・・・
 
 「名探偵コナン」の第20巻を買ってきました。こっちでは月一で発行になっているのですが、えーと、これってまだ日本では本誌連載続いてるんだよね?一体現在までに何巻単行本出てるんだろう?と調べてみて軽くびっくりしましたよ。
 ご、ごじゅうよんかん?! おいおいちょっと待て、一体いつまで体は子供頭脳は大人なままなんだよ、どんだけ長いんだよお前の高校生活は、と一瞬思ったのですが、考えてみれば私がこよなく愛する漫画はせいぜい2時間半程度の出来事を何巻にも渡って続けてたよなぁ、アニメではセンターラインから相手ゴールエリアに辿り着くまでに何週間も掛かったりして、イタリア人選手に「日本ではイタリアとピッチの大きさが違うのかと思ってた」とまで言われていたよなぁと思い出し、気を長く持って受け入れることにしました。
 で、読みながら、蘭の前頭部が▲って感じに出っ張ってるのはいつ見てもやっぱりちょっと変だよなぁ、中になんか入ってるのかなぁ、三角が無いほうが可愛いと思うんだけどなぁ、と考え、いや、私が何よりも愛している漫画ではヘンテコスタイル続出というか、主人公からしてよく分からない頭をしていたなぁと思い当たり、深く考えずに全てを受け入れることにした次第です。
 判断基準がトンデモだと、大抵のことは受け入れられるようになれていいですね。

 さて、それはともかく表題の本。これねー、待っていたよ、こういう本を!私のツボを正にピンポイント攻撃!amazonにお薦めされて即購入ボタンを押してしまったさ。
 この間母が来た際に持ってきて貰ったのですが、ネットで本が注文できるって、いい時代になったよねー。つか、amazonにばっちり好みを把握されてるな、私・・・
 と、まぁ、ネットの恩恵とamazonの如際無さっぷりについても取り合えずさておき、まずタイトルにもなっている「役割語」とは何なのかっつー話ですが、表紙カバーの折り返しにそのコンセプトが分かりやすく示してあるので、そこから引用。

「そうじゃ、わしが博士じゃ」としゃべる博士や、「ごめん遊ばせ、よろしくってよ」と言うお嬢様に、実際に会った事があるだろうか。現実に存在する・しないにかかわらず、いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい、これを役割語と名付けよう。誰がいつ作ったのか、何故みんなが知っているのか。そもそも一体何のために、こんな日本語があるのだろう」


 要するに、「博士語(ワシは〜じゃ)」、「お嬢様語(わたくし〜でしてよ)」、「上司語(〜してくれたまえ)」、「外人語(〜アルヨ)」など、日本語の中のステレオタイプを扱っているわけですが、漫画や古典や各種文学作品を例に挙げながら、各役割語のルーツやその機能が分析されていてとっても面白い。
 で、「コナン」も例として取り上げられております。「博士言葉」の体現者である阿笠博士の他に、「ヒーローは何故標準語か」 「関西弁キャラクターの特徴」などという章もあるので、まぁ、資料にはうってつけの作品なわけですな。
 つーかね、私はこの本で初めて、アガサ博士は「阿笠」と書くのだと知りましたよ。

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 ハリポタ同様買って暫く放ったらかしで、今更ながら読みました。相変わらずもの凄い勢いで世間の波に乗り遅れておりますよ。

 以下、大きなネタバレはありませんが、多少内容に触れながらの感想なので、未読の方はご注意下さい。

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