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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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 岬君が日本に帰ってきてしまって困ったのは、何も時系列の問題ばかりではありません。それと同じくらいに困ったのが、「旅費」 の問題。
 2人の関係を短期間で成立させるため、ほぼ毎週末に行ったり来たりすることになったわけですが、まぁ、岬君の方が源三さんの内に行く方が多いわけですよ。だって、岬くんちそんなに広くないだろうし、何より一郎さんがいるし。
 が、毎週フランス・ドイツを往復する旅費って結構なもんですよね。フランス時代の一郎さんがどれくらい稼ぎなり援助なりがあったのかは分からないけれども、いずれにしてもそんなに贅沢ができるわけじゃだろうしさ〜。

 今、調べてみたら、パリ−ハンブルク直通というのはないようで、

 パリ−ケルン:8,000円
 ケルン−ベルリン:14,900円
 ベルリン−ハンブルク:9,800円

 計:32,700円

 でした。ユースの片道ね、これ。無理でしょうよ、毎週出かけるのは。つか、ぶっちゃけ月1程度でも厳しい。
 で、ユーレイルパスの料金を調べてみたら、「ユーレイルグローバルパス・フレキシー」 ってのは、ヨーロッパ21カ国の国鉄が2カ月間の有効期限内で15日間乗り放題。2等のユースで67,000円らしい。
 うーん、どうなんだろう。これでもちょっと厳しいかもなぁ。更に言えば、当時はユーレイルパスのこういう細かいサービスはなかったような気がするし・・・ ご都合主義発動であったこととして考えても、やっぱりちょっと厳しいような気が。
 そしてまた、岬君が日本に帰って来てしまうことで、旅費は更なる大問題に。
 日本とドイツじゃ飛行機使わないわけにも行かないし、金額だって桁が違う。ユース料金ってのもないしさ。格安航空券だって、平均12〜15万位はするよね。

 いずれの場合にしても、源三さんが 「旅費は俺が持つ」 って言いそうですが、岬君がそれを 「じゃあ、よろしく」 と素直にあっさり受け入れることがなさそうなのが困りもの。特にまだ 「お友達」 の段階では、なかなかね。
 まぁ、結局は、「2人で会うためなんだから、料金は折半。でも、お前は何時間もかけて往復してくれてるわけだし、その負担分を割り引いて、俺が3分の2、お前が3分の1ってことにしよう。これ以上は譲れん」 ってことで源三さんが押し切っているというのが、私の脳内設定です。
 
 岬君、流石に高校時代は月々のお小遣いを貰っているだろうけど、彼の場合は年に1度のビッグチャンス、つまり、お年玉収入がないのが痛い。お年玉くれるような親戚づきあいはないだろうしさ〜。一介の高校生に4〜5万ってのは大金だよなぁ。
 まぁ、高校時代はそんなに頻繁に会いに行けなかっただろうから、なんとかなっているのかな。「頻繁に会えない」 っていうのも、それはそれで寂しくはあるのですが。

 さて、そんなこんなで悩ましい旅費問題ではありますが、我が家の 「Hand in Hand」 というお話の中では、岬君が源三さんの誕生日に会いに行くために、バイトで旅費を稼いだってことになっています。
 一体、何のバイトをしたのかな〜ということで、以下、リサイクル。

*****

 今回、岬君がバイトして航空券を云々というような事をちらっと書いたのですが、書きながら、一体彼は何のバイトしたのかな〜、などと考えてしまいまして。
 まぁ、高校生だからバイト先は限られてるだろうし、サッカー部中心の生活だろうから、あまりバイトにかまけている暇もないとは思うんだけど・・・ 

 岬君って器用だから、なんでもソツ無くこなしそうなんだけど、どうもファーストフードとかの、いらっしゃいませ稼業はちょっとイメージじゃないんだよね〜。
 だって、我らがアイドル・岬太郎様ともあろうお方が、ハンバーガーやら牛丼やらじゃ、ちょっと色気がないじゃないですか (バイトに色気を求めるのも筋違いか)。
 でもまぁ、店側としては、是非にでも雇いたい人材かもしれない。岬君のあの笑顔で 「ご一緒にポテトも如何ですか?お飲み物にシェイクは如何ですか?デザートにアイスクリームは?」 とかやられたら、ついついありったけのものを注文してしまいそうな気がするし。
そして岬君を一目見たさに店に通いつめ、一日三食、全てジャンク・フードとなり、数ヶ月後には栄養の偏りから今時脚気になって体調を崩すのであった・・・ 
 うーん、恐るべし、岬太郎。

 飲み屋なんかはもっての他ですね!酔った客に何をされるか分かったもんじゃない。というか、高校生は雇ってくれないのかな、ああいう所は。
 あー、でも、カクテルバーでバーテンをする岬君を見てみたいかもしれないな。ポーカーフェイスでシェイカーを振る、クール・ビューティー岬君。
 にこりともせずに 「どうぞ」 って一言、グラスを差し出すわけですよ。私、絶対通い詰めるわ!!酒は飲めないけど!!

 あと、ケーキ屋さんとかも可愛いけど、通い詰めた人が糖尿病になってしまいそうだし。いやぁ、糖尿病はいかんでしょう。特に殿方は、色々な意味で。ねぇ。
 岬君が飲食関係に勤めると、どうしてもそんな結末になってしまいそうで良くないです。(いや、良くないのは私の思考回路なんだろうけど)

 とすると、思いっきりメルヘンチックに、お花屋さん?生成のシンプルなエプロンなんかして。あぁ、無茶苦茶似合いそうだな〜。私としては岬君のバイト先としての第一希望ですね。
 例えばですね、パリの街角の小さな花屋さんでバイトする岬君を、通り掛かりにふっと目に留めて、一気に恋に落ちてしまう訳ですよ!
 ・・・・ピエールが。

「このピンクの薔薇を花束にしてもらえるかな?・・・そうだな、透明感のある、可憐なイメージで」
「かしこまりました。15本くらいでよろしいですか?ちょとお待ち下さいね、今ラッピングしますから。・・・恋人への贈り物でらっしゃいますか?」
「いや、まだ恋人って訳じゃないんだ。そうなるといいな、とは思っているんだけどね」
「そうなんですか。じゃぁ、僕も腕によりを掛けますね」
 にっこりと笑ってそう答えつつ、岬君がその手先の器用さとアーティスティックなセンスを活かして、お花をラッピングしてくれる訳ですよ。その華奢な指にうっとりと魅入る、恋するピー様。
「・・・はい、どうぞ、こんな感じで如何でしょう?お気に召すとよろしいんですけど・・・」
「もちろん気に入ったよ。凄く綺麗で、イメージにぴったりだ。ありがとう」
「よかった。・・・きっと、とっても素敵な人なんですね、お相手の方は」
「あぁ、とっても素敵な人だよ。この花束がすっかり霞んでしまうくらいにね。・・・あぁ、そうそう、メッセージカードを付けたいんだけど」
 で、花に合わせて岬君が選んだカードに、何やら愛のメッセージ (想像を絶する程の気障な台詞かと思われる) を書き込んだ後、ピエールが尋ねる訳です。
「さてと・・・ 君の名前は?」
「え? あ、えーと・・・岬、ですけど・・・?」
「ミサキ、か。綺麗な響きだ。 ・・・さぁ、これでよし」
 カードの宛名に自分の名前が書き込まれるのを見て、驚きに目を見開く岬君。
 そんな岬君に花束を差し出し、ピエールが言うのです。
「ミサキ、これは花よりも美しい君に。 ・・・受け取って貰えるかな?」

 なーんて、そんな風にして、二人の恋が始まっちゃったりなんかしちゃったりしてな〜。
 あんまりにベタな展開でちょっとアレですが、でもいいの。ピー様はベタな事をしても許されるキャラなの。
 ・・・あ、でも源三さんの所に行く旅費を稼ぐのに、ピーに求愛されてちゃマズイか。恋が始まっちゃったりしたらもっとマズイか。・・・っつーか、パリじゃないだろ。バイト先。

 岬君ってきっと一郎さんから絵の才能も受け継いでいるのでしょうから、それを活かして、街頭で似顔絵描きっつーのはどうだ?
 いや・・・ あんまりよくないか。稼ぎも悪そうだし。大体、日本じゃ今、あんまり見かけないよなぁ。街頭似顔絵描きって。
 逆に絵や写真のモデルとかには正にうってつけだし、払いも良さそうな気がするんだけど (どうしても脱がす方向に思考が行ってしまうのをどうにかして下さい)、うーん、その美しさに惑わされた画家若しくはカメラマンが無体な所業に及んだりして、大事な岬君に万が一の事があっては源三さんに申し訳が立たないし・・・
 そう言えば、葵君は大道リフティング芸で日銭を稼いでいたようでしたが・・・ 
 「フィールドのアーティスト」 の異名をとる岬君ならば簡単に出来るでしょうが、やっぱりちょっとやって欲しくはないなぁ。大体、こいうのってバイトの範疇には入らん気がするしさ。

とすると、意表をついて、ここは一発、体力勝負のバイトか。
フィジカル・トレーニングを兼ねて、引越し屋とか、はたまた宅配便とか。うーん、一見全然色っぽくないのに、個人的に妙にそそられるものを感じるのは、何故なんでしょうね?なんつーかね、源三さんに会いに行くために箪笥を担ぐ岬君っつーのがいいじゃない。
 でもあれだね、我が家に岬君が宅配便届けにやって来たら、ハンコが見つからないとかなんだかんだ口実作って部屋に上げ、隙を見て押し倒しますね!絶対に!!(犯罪です) 
 ・・・い、いや、いかん。源三さんに会いに行くために頑張っている岬君を押し倒してはいけない。いけませんわ、あなた。
 ならば、意表を突く第二弾でパチンコ屋とか。軍艦マーチに乗せて、「はーい、531番台、フィーバー入りましたぁ!」 とか、岬君の声で店内にアナウンスがかかる訳です。 ・・・最低だな。

 あ、飲食関係、ホールは駄目でもキッチンだったらいいかな。厨房だったらお客に顔は知られないので、岬君目当てに通い詰めて健康を損ねたり、人生誤ったりする人もいないだろうし。
 そうだなぁ、本場フランス仕込みの料理の腕を活かして、ちょっとカジュアルな店で前菜を担当!とかどうでしょう。うーん、いいな〜。私としてはここが第二希望かも。

 そうだ。忘れてた。バイトの定番、家庭教師!!
 ・・・いや、だめ!だめです、これは。絶対駄目。生徒が男でも女でも、源三が許さないに決まっています (パートに出たいという妻に断固反対する嫉妬深い夫の気分)。

「駄目だ。駄目駄目駄目。家庭教師なんて絶対駄目だからな!」
「どうしてだよ!」
「どうしてってお前なぁ、生徒と狭い部屋で二人きりになる訳だろう!? ・・・まぁ、半径3メートル以内に生徒を近寄らせないって約束するんだったら、百歩譲って許してやらない事もないが」(偉そうだぞ、源三)
「そんなに離れて、どうやって授業をするんだよ!」
「じゃぁ駄目だ。だってな、良く考えてみろ、密室で二人きりだぞ?授業をしている内に、こう、徐々に体が密着して来たりして。何かの弾みで手が触れ合ったりして。お前の髪が頬を掠めたりして・・・ みっ、岬先生!!俺、もう我慢できません!!っとかって事になったらどうするんだ!」
 むちゃくちゃ自分の妄想に浸ってゆく源三さん。
「あのねぇ!何考えてるんだよ君は!相手は中学生だよ?何かある訳ないじゃないか!」
「甘い。甘過ぎる。最近の中学生を舐めてちゃいかん。場合によっちゃ、お前よりよっぽどでかいんだぞ?押し倒されたりしたら、お前抵抗できないだろう!」
 それが証拠に、中学時代の俺は今のお前よりずっと大きかったしな、と勝ち誇ったように指摘する源三さんに、岬君が一瞬、うっ、と詰まる。
「・・・そりゃ、僕より大きい子だっているかもしれないけど。・・・でもね、どっちにしたって考え過ぎだよ。僕を押し倒してどうこうしようなんて思うのは、君くらいのもんなんだから」
「かーっ、本気で言ってるのか、そんな事!?お前は何も分かってない!そんな無防備なことでどうするんだ!」
 あまりにも自分の魅力に無関心な岬君に、頭を抱え地団太を踏む源三氏。
「・・・じゃぁ、生徒が女の子だったら文句ない?」
「女の子ぉ?馬鹿か、お前は?駄目だ。女はより一層始末に悪い。お前、告白されて、断って、泣かれたりしたらどうするつもりだ?」
「・・・じゃあ、どうすればいいんだよ!」
「そんなもん、お前は俺の家庭教師をやってれば良いんだよ。色々と教えてもらいたい事があるしな〜vv (つーか、教えたい事?) あぁ、もちろん、バイト料は弾むぜ?」

 ・・・とまぁ、落ち着く所に話しが落ち着いた所で、家庭教師は却下です (却下するまでに随分手間が掛かってしまった)。
 でも、岬君って根気ありそうだし、教えるの上手そうで、先生に向いてるような気がするんだけどね〜。高校生だと塾講師はちょっと無理かぁ。つーか、よく考えてみたら高校生で家庭教師のバイトをやってるって話しもあんまり聞いた事無いな。ま、いっか。
 あ、ベビーシッターとかだったらOKかも。幾らなんでも、赤ん坊や年端もいかない子供には源三さんも心配しないだろうし。

 あとは何かなぁ。稼ぎがいいのはガードマンとかだけど、夜の仕事は、学業や部活動に差し支えるしねぇ。
 あ、新聞配達! ・・・いや、駄目だ。これは小次郎の十八番であった。二番煎じはよくありません。ちらし配りとかポスティングも岬君にはやらせたくないなぁ。

 そういえば、私の家の近所だけかもしれないけど、遺跡発掘作業、っていうバイトがあったな。かなり心惹かれながらも、私は結局一度も出来なかったので、代わりに岬君に体験してもらいたいような気も。
 チューリップ・ハット被って、シャベル片手に。ほっぺたがちょっと泥で汚れてたりして。いやぁ、古代のロマンを感じますね〜!
 あ、少年サッカーのコーチなんてのもいいかもしれないな。あの岬太郎に直接指導してもらえるなんて、これは凄いですよ。なんだか練習の度に、岬君目当てのお母様方がどっと押し寄せそうではありますが・・・


*****
 
 岬君がプロになって、旅費の心配をさほどしなくてよくなったのは助かりました。
 プロになったらなったで、今度はなかなか時間の自由が利かなくなったりするんですけど、まぁ、あれです。会えない時間が愛を育てるってもんですよ。VIVA 源岬!
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 倉庫作業のために自作を一通り読み直して、1つ気付いたことがあります。それは、

 岬君の回想シーンが多い。

 ということ。
 いやぁ、多いな!別に回想ばっかりってわけじゃないけれど、世間一般の平均値よりは大分多いと思うぞ。
 まぁ、ある意味これは原作のキャラ設定に忠実と言えるかもしれませんね。テントウムシと一緒に心の旅へレッツゴー!

 いや、テントウムシはともかくですね、これだけ長く原作が続いていると、特に 「時間」 に関して色々悩ましいことが起こってくるわけです。
 一体どの作品を基準にするべきなのか。
 一番最初の無印の頃か、しっかり西暦が出ているROAD TO 2002 か、はたまた直近の原作か。

 例えば、源三さんと岬君が再会した頃って「西ドイツ」だったわけですよ。西ドイツ時代に彼らはすでに14、15歳だったわけですよ。再会したのがギリギリ90年だとしても、2010年には34、35歳だよ。どうすんの、これ。
 あれか?実は岬君と源三さんはいわゆる第1世代ってやつで、「そう、僕たちは過去から来たサイボーグ・・・」
 ・・・いや、作品が混ざってしまいました。てか、「平成版009」の続きを見なくては!

 いやまぁ、この件に関してはとりあえず自作では全て 「ドイツ」 ってことにして適当にお茶を濁して深く考えないようにしてますが、他にもちょくちょく困った自体が出現するわけです。
 例えば、「お茶でも飲みながら」という話の回想シーンでは、「100歳のご祝儀貰ったらプラモを買う」 という男の子が出てくるのですが、この 「プラモ」 にほとほと悩んでさぁ。
 無印を基準に考える場合は、つまり、私の子供時代をほぼそのまま思い浮かべればいいわけです。で、その当時の子供が 「プラモが欲しい」 ってのはごく普通だと思うのね。
 が、今の原作を基準に2010年の時点で21歳とすると、9歳のころは1998年。この時代の小学生ってゲームソフトとかを欲しがったんじゃないかなぁと。プラモなんかで遊んでたかなぁと。
 まぁ、結局、無印準拠にしましたけどね。
 やっぱり、小中学生時代は無印の頃の時代背景のイメージしか浮かばないんだよね〜。

 そしてまた、更に悩ましいのは近年における技術の発達でございます。
 例えば、携帯電話とメール。
 サイトを始めた最初の頃、凄く悩んだんですよ。これらを出すか出さないか。
 無印の時系列に沿えば、2人の再会時は当然、携帯やメールなんかないわけです。ファックスすらなかった。
 が、2010年に21歳だとして逆算すると、どれも普通にアリなんだよな〜。

 まぁ、中学生の頃は携帯持ってなくて普通だし、岬君って例え今の時代に高校生をやっていたとしても、携帯は持ってなさそうだよね。
「携帯?うーん、今のところあんまり必要ないし、興味ないなぁ」みたいな。「携帯で連絡しなくちゃならないほど急ぎの用事って、あんまりないよね」とか。
「今までなくてもちゃんと生活してこれたしさ」なんて。
 取り付く島もないとはこのことだ。
 だからまぁ、お話の中に出てこなくても、不自然ではないかなということで、私は岬君の高校生時代までのお話の中では携帯は出してません。
 源三さんは 「俺専用携帯」 を持たせたがりそうだけどね。「料金は俺は払うから」とか言って、岬君に却下されてそうだけどね。
 プロになってからは、まぁ、仕事の連絡もあるし、遠征もあるしってことで、仕方なく携帯持つようになったって感じかな〜、ということで、プロ時代の話からは時々携帯が登場しています。
 メールは今後どうするか考え中。必要があれば高校時代の話しでも出すかもなぁ。

 メールと言えば、この間LOOKING BACK 3 を書いた時に思ったのですが、いやぁ、あのシーンが描かれたのが、エアメールの時代で良かったよ!
 今だったらいちいち写真の現像なんてせず、デジカメで撮ってメールに添付して送ればいいわけで、その日の内に簡単にやり取り出来ちゃうわけですよ。仮にそんな描写があろうものなら、時系列のごまかしようが・・・ 
 ・・・あ、いえ、別に今だって何もごまかしてなんかいませんよ!LOOKING BACK 3 に書いた源三さんの手紙が翼の手元に届くまでの経緯、あれは真実です。誰が何と言おうと真実です!
 ま、ともあれ、私は子供~中学生時代は無印発表年代を念頭に、高校時代はちょっとあやふやな感じ、そしてプロになってからは現在の原作を基準にして考えています。決めているわけではないのですが、なんとなく無意識にそんな感じになってる。
 なもんで、プロの岬君が子供時代を回想すると、ちょっと変な感じになるんだよね。今21歳の人の子供の頃の思い出が80年代なんだもんなぁ。
 
 さて、時代と言えば、時と共に科学技術はもちろん、言葉も移り変わるもので、同人用語も色々と変遷しておりますね。
 カップリングに関して言えば、今は 「受」「攻」 の語が一般的ですが、C翼全盛当時は 「上」「下」 という言い方が主流だったような。いつ頃からなんだろうな、「受」「攻」 って言い方。
 それから、「若林×岬」 のように、カップリングを「攻×受」 で表すのも、ネットを始めてから知ったのでした。これまた、いつ頃からの表記法なんでしょうね。
 てか、そもそも攻の名前が前で受が後ろいう決まりも当時はなかったよな〜。
 以前はゴロ重視だった気が。松小次とかさ。あのカップリングは大抵小次郎が攻だけど、松山君の名前が先だった。
 あ、でも「小次ぴか」って言い方があったな〜。今はあんまり使わないのかな。
 あと、当時は「小次健」も「健小次」もどっちもまとめて「小次健」と言ってた気がするんだよなぁ。まぁ、私があまり気にしていなかっただけで、昔からちゃんと区別して表記されていたのかもしれませんが。この辺、専門分野でないこともあり、ちょっと記憶が曖昧です。
 「源岬」は「源たろ」という言い方もありましたが、今は見ないですね、これ。

 カップリング関連以外で懐かしい言葉は、「転ぶ」かな。あるジャンルにハマることを 「転ぶ」 って言ってましたよね。今じゃあんまり聞かないけど。
 もとはもちろん宗教関係の用語なんだけれども、言い得て妙かもしれませんな。宗教みたいなもんだからな。私なんか源岬教に転んで早二十余年ですよ。

 基本中の基本である 「やおい」って言葉も、今じゃあんまり使わなくなったな〜。
 かつてはエロス要素があるものは「やおい本」と言ってましたが、今は「大人向け」とか「18禁」とかかな?
「やおい女」って言い方もしてましたよね。今じゃ「腐女子」にすっかりとって代わられましたが。

 用語ではないけど、昔の同人誌って対談ページが一杯あった覚えがあります。修羅場対談みたいなのが結構な割合で載ってた。なんだか楽しそうで、ちょっと憧れたものです。
 まぁ、今は今で、ネットのおかげでサイト作ったりブログやったりして、各地のC翼ファンの方々と簡単便利に交流出来るわけで、これもなかなかいいものではありますよね。
 なんにせよ、いい時代に生まれ合わせたものです。
 
 今でもそうですが、C翼は当時から色んなカップリングがありましたよね。
 組合せの可能性は無限大。しかも、原作ではプライベートがほとんど描かれないから、妄想のし放題。このあたりも、C翼が同人界でブームになった要因なんでしょう。

 原作であれだけキャラがいる上に、アニメのオリジナルキャラってのもいたよな〜。
 東一中の小野田君は同人界では結構人気だった気がします。小野田君と早田君のカップルって結構見かけたなぁ。今も活動されてる方いるのかな。
 以前書いたヘフナーも映画限定キャラでしたが、それなりに頑張ってました。ただ、あのヘアスタイルだとラブシーンはやりづらかっただろうなぁ、色々と。
 映画ではイングランド重戦車軍団のスティーブ君なんかもいましたが、同人界隈ではお目にかかったことなかったなぁ。やっぱりあれか、見た目か。

 さて、昨日、東邦系はハードだったと書きましたが、岬君絡み、というか、南葛系は全般的にソフトでしたな。健全路線も多かった。やっぱりキャラによってファン層の傾向ってのがあるんでしょうね。そりゃそうか。
 サイトをやってた頃、大人向けの作品に対して 「源岬でこんなにハードなのは初めて読みました」 とのご感想を頂いたことがありましたが、私のぬる〜い大人向けでも 「ハード」 と言って頂けるくらい、源岬というのは朝チュンの似合うカップルなのでした。いいんだか、悪いんだか。
 やってることはきっちりやってるはずなんだけどなぁ、この2人!

 ところが岬君って、ソフト路線が多い一方で、名もなきフランス人やドイツ人から酷い目に遭わされることが多かったんだよな〜。
 血気盛んなヨーロピアンたちに 「女かと思ったら男かよ!でも、その辺の女よりよっぽどイケてるじゃん!よーし、お兄さんたち張り切っちゃうぞ!」 みたいな感じで、ご無体な目にあわされて心に傷をおっちゃったりするっていう。そう、何故か常に複数が相手だったな。
 最終的に源三さんなり他の人なりとくっつくものの、岬君の幸せ至上主義な私は、この展開はちょっぴり苦手にしておりました。
 まぁでも、苦手と言いつつ読んでましたけどね〜。
 このネタがベースの源岬長編漫画シリーズもあったなぁ。岬君が不幸のズンドコなの。あのお話、最後どうなったんだろう。今更ながらではありますが、源三さんと幸せになったことを祈ります。
 
 さて、例によって全然関係ない前フリをしたところで、今日の本題。本日は小次岬です。
 小次郎人気の影響か、当時、岬君絡みのカップリングの中では源岬に続いて2番目に多かったような。いや、やっぱりGCの方が多かったのかな。
 いずれにしても、私個人に限って言えば、源岬の次に読んだカップリングです。私は源岬一筋だったので、わざわざ手を出すことはしなかったけれど、「岬君本」 なんかでは結構お目にかかりました。
 が、このカップリングは源岬以上に濡れ場のない2人だったような気が。私が出会わなかっただけかな。「小次岬本」 だったらちゃんとやることやってたのかも。

 実は、今でこそ小次郎は大好きなキャラですが、最初の頃はあまり好きではなかったんですよ。だって、怖いしさぁ。目つき悪いしさぁ。
 それが、岬君と小次郎っていい関係だなぁと思い始めたのは、多分、同人のおかげだろうと思います。
 以下、小次岬についての語りのリサイクル。

*****

 この二人ってどこか似た者同士の部分と相反する部分がある感じで、とてもいい雰囲気だなぁと思います。小次郎の前だったら、岬君もちょっぴり涙を見せることもあるかもしれない。
 私としては、岬君の初恋は普通に女の子だっただろうと思っているのですが、どうしても男性キャラの中から選べと言われれば (誰がそんなことを言うんだよ)、仄かな初恋は小次郎だったのではないかと考えていたりします。
 互いに何となく意識しながらも双方そういう事には鈍いせいで、それが恋だと気が付かない内に岬君が次の町へとお引越し、っていう感じかな〜。
 でもって岬君の方は数年後、本当に恋をした時に(相手が源三さんだと嬉しいですね)、あぁ、あの時のあれって初恋だったんだなぁ、とか思い出し笑いの一つでもしてみて欲しいです。

 ・・・などと書きつつも、私的にはこの二人、やっぱりカップリングではないんだよね〜。あれだけ読んだのにハマれなかったのは我ながら不思議なものです。
 小次郎はもちろん子供の頃から苦労してたからしっかりしてるし、大人な部分もあるんだけど、私の中では割と子供っぽい部分の方が強い感じ、というかそういう小次郎が好きなので、そのせいもあるのかなぁと思ってみたり。そっと支えてくれる人が必要っていうかさ。
 こういう言い方はアレかもしれませんが、小次郎ってどっちかっていうと年上の女性との方が上手く行きそうなタイプのような気が。
 年上と上手く行くんだったら、大人な岬君とぴったりなんじゃないかと言うとそうでもなく、私としては大人にならなくっちゃならなかった岬君だから、子供な部分を出させてあげたいと思っているわけで・・・ いやはや、なかなか難しいです。

 で、たとえカップリングを考えてみたとしても、どうも究極的なハッピーエンドは思い浮かばないんですよ。
 源岬と健小次 (小次健) が強力に染み込んでいるせいもあるんでしょうが、幸せな二人のシーンを思い描いたとしても、やっぱりどこか不安定な感じがします。
 もちろんその時の二人はそれで幸せなんだろうけど、最終的に選ぶのはお互いじゃないんだろうなぁという気がしてしまう。いつまでも続くことはないんだろうな、と。
 長く一緒にいるうちに、じわじわと息苦しくなっていくような、気が付くと溜息が多くなっていくような、それに気が付かない振りしている内に、どんどんぎくしゃくしていくような、そんな感じ。
 そういう刹那的な感じもそそられると思いつつ、やっぱ私、岬君には幸せになってもらいたいと思ってるのでね〜。 

 まぁ、その辺りに岬君の方が先に気が付いてしまうわけですよ。で、このままじゃ二人とも駄目になってしまうと考えて別れを切り出すんだけど、何で岬君がそんなこと言うのかなんて小次郎にはわからない。「好きなのに何で別れなくちゃいけないんだ?」 って感じで。
 何年後かに別の相手を見つけたときに、あぁ、あの時のあれはそういうことだったのか、ってやっと気が付きそうな気がします。で、別れてからの方がよりよい関係を築けるような。
 例えば、別れて数年後、ひょっこり出会ったりするわけですよ。私としてはその時に互いに新しい相手がいるか、小次郎にだけ新しい相手がいるか、そのどちらかを希望。



「そういえば、昔もよくそんなこと言ってたよね」
 岬がちらりと隣の日向にからかうような視線を遣って笑う。
「変わらないね、君は」
「……悪かったな。どうせ俺は成長してねぇよ」
 くすくすと声を立てて笑う岬に、少しは否定しろ、と日向は膨れてその頭を小突いた。必要以上に眉を顰めて見せたのは、そうでもしないと彼の笑顔に見とれてしまいそうだったからだ。こんな風に笑う岬を見るのは随分久し振りで、そしてこの笑顔に今もどうしようもなく惹きつけられる自分がいることを改めて思い知らされる。
 変わらない。言われてみれば確かにそうだ。自分は昔から岬の笑顔に弱かった。内心でそう苦笑しながら、しかし日向は、以前感じていた突き上げるような愛しさに、今は穏やかな懐かしさにも似た感情が取って代わっていることにもはっきりと気が付いていた。
「あの頃さ……」
「うん?」
「あの頃、何が足りなかったんだろうな、俺達」
「……さぁ。なんだろうねぇ……」
 僅かに目を伏せ、くすりと笑って小さく呟くと、岬はシャツの襟元を少し直した。
「俺さ、お前と別れた時、すげぇショックだったんだよ。なんつーか、お前がもういないんだってことも勿論ショックだったんだけどな……」
 そこで日向は少し言い淀み、気を悪くするなよ?と前置きしてから言葉を継いだ。
「正直、少しだけ楽になった気がしたんだ。それが、凄くショックだった」
 岬は何も答えなかった。ただ、うん、と小さく頷いただけだった。陰になっているせいでその表情は定かには伺えない。
 だが、遠くに落ちてゆく夕陽を眩しげに見遣るその横顔を眺めながら、当時自分が感じていた次第に息苦しくなっていくようなあの感覚を、恐らくは彼も同じように覚えていたのかもしれないと、日向は思った。

 そのまま暫く二人無言のままで歩みを進める。やがて三叉路に差し掛かった時、何の前触れもなく不意に岬が立ち止まった。
「……ここでいいよ。送ってくれてありがとう」
 そう告げて彼は日向の方を見上げ、やんわりと微笑んだ。
 だが、見回してみても、辺りにはこれといって目ぼしい建物は何もない。それはどこに続くとも知れない随分と中途半端な場所で、いずれにしても岬の目指す目的地まではまだかなり距離があるのだろうとは、日向にも容易に察しがついた。

 何故、ここで?
 まだ、もう少し一緒に……

 そう口にしかけ、だが結局、日向は何も言わなかった。
 ちょうど、あの日と同じように。
「分かった。……じゃあ、またな」
「うん、また。元気でね…… っていちいち言わなくても、君はいつでも元気だろうけど」
 軽口を叩く岬に、そっちもな、と一言だけ投げて踵を返し、日向が後ろ手に手を振る。
 そのままもと来た道を数歩進んだ時、不意に岬の声が引き止めた。 
「小次郎」
 昔と同じようにそう呼ばれて、咄嗟に振り向く。そして同時に、名前を呼ばれたのは今日出会ってから初めてだということにふと気が付いた。
「……どうした?」
 瞳を撃つ逆光に僅かに目を眇め、進めた歩みを元に戻す。
 ちょっと、と呼ばれ、手招きに吸い寄せられるように顔を近づければ、その瞬間、ふわりと岬の唇が唇の上を掠めていった。
「……大好きだったよ」
「岬……」
「それからさ、成長してると思うよ?前よりずっといい男になった。……ちょっと、悔しい気もするけどね」
 幸せにね。最後にそう言って鮮やかに笑うと岬はくるりと背を向け、右へと伸びる道を取った。暮れなずむ黄金色の光の中、徐々にその輪郭が淡く溶けてゆく。
 日向は指先で唇に触れると小さく一つ笑った。そして岬の後ろ姿が完全に視界から消える前に背を向け、彼とは別の道をゆっくりと歩みだした。



 ・・・なーんつって、ワタクシの最初で最後の小次岬小劇場でした。唐突&手抜き&ベタですんません。
 私的に小次岬は上手く行かない恋愛が一番しっくりするのですよ。二人で一生懸命頑張ったけど、駄目だった、どうしても上手く行かなかった、どこで間違っちゃったんだろうっていうような。凄く好き合ってるんだけど、別れた瞬間ちょっとほっとするような。
 小次岬に関しては、こういう世界しか浮かびません。 一体どうしてなのか分からないけど、こういうラストがいつの間にかきっちり自分の中でいつの間にか出来上がってました。
 なんでなんだ。何がトラウマになっているんだ、私!

 まぁ、なんだかんだ言って結構長々書いているのは、この二人が好きだからでもあるんですが。
 実際岬君と小次郎って、恋愛感情ない場合だと凄くいい方向に行くような気がするのです。
 タイプが違う部分でちょっぴり反発しながらもお互いに一目置き、似た部分でどことなく共感しあってる感じが凄く好き。
 昔から小次郎には情け容赦ない岬君。互いにぽんぽん好き勝手言い合って、でも結局口では適わず小次郎がへこんだりするような関係もなかなか。言い合う二人に周りの人たちが、 「なんか岬がいつもと違う・・・」 とか、ちょっとびびってくれたりするといいですね。
 そして、そんな岬君を見た源三さんには是非、「お前、日向には言いたいこと言うよな。そういえば昔からあいつのことだけは名前で呼び捨てだし・・・」 とか、お約束の焼もちを たっぷり焼いてもらいたいものですよね!(長々語っておいて、結局行き着くところはそこか・・・)

*****

 ワタクシ的に、原作で南葛を偵察にきた小次郎が岬君を見つけて、「岬!岬じゃないか!」 と凄く嬉しそうに (珍しく満面の笑顔で) 近寄って行ったのに対し、岬君が 「小次郎・・・」 と心底嫌そうな顔をして答えていたのがとってもツボです。二人の力関係をよくあらわしているよね!
 そのあと、岬君が 「今は翼君の力を見せない方がいい」とか言うんですよね。かわいい顔に似合わぬその策士っぷりも大好き。

 まぁ、そんなこんなで小次岬を掘り起こしてみましたが、小次郎もとうとう彼女ができそうだしなぁ。
 私は 「年上の女性が似合いそう」 と書きましたが、実際のお相手は年下のソフトボール少女。
 あの二人はなかなかいいカップルなので、個人的には応援したいと思うのですが、まぁ、涼しい顔でそんなことを言ってられるのも、直接自分の所には累が及ばないからなんだよね。
 小次郎絡みのカップリングの方々の心境やいかに・・・
 私がC翼を読みだしたのは1983年ごろ。そして、イベントに行き始めたのが、1985年。友達に誘われて、一体どういうイベントだか分からないものの、「C翼関連ならなんでもこい!」 と出かけて行ったのが、大人への階段の第一歩でございました。
 大人への階段を上ると同時に、人としての道を踏み外したような気もしますが・・・
 ちなみに、その友達はと言えば、年の離れたお兄ちゃんが、いわゆる赤い彗星オタクな人だったので、そっちの関係から情報を得たらしい。
 
 全然関係ないですが、今ちょっと検索してみたら、翼以前は 「ゴッドマーズ」 と 「J9」 が主流だったんだね。子供のころ、どっちも見てたよ!
 私は特に 「J9」 が大好きでした。「必殺」 のロボットアニメ版みたいな感じなのですが、例によって例のごとく、当時はお子様だったので、挿入歌以外の細かいことはあまり覚えておりません。
 OPがすごく好きだったなぁ。

「夜空の星が輝く陰で、ワルの笑いがこだまする
 星から星に泣く人の、涙背負って宇宙の始末
 銀河旋風ブライガー、お呼びとあらば即参上!」

 っていう口上が歌の前に入るんですよ。で、「J9、J9 情け無用〜♪」 ってなるの。
 作画が 「009」 のOPと同じ、故金田さんなんだよね。EDの 「さすらいキッド」 も好きだったなぁ。
 実は、「009」 にはまった後、「J9」 も見たくなって、ネット配信を探したりしておりました。残念ながら見つからなかったけど。

 ・・・と、話が大幅にズレましたが、85年〜87年くらいは、結構あちこちのイベントに通ったかな。あの頃はしょっちゅうオンリーイベントがありました。よく行ったなぁ、大○区産業会館。懐かしい。
 が、C翼の連載が終わった88年以降はイベント数もぐっと減り、萌えの供給もなくなり、私も自然とフェードアウト。
 その後も時折源岬妄想をしたりしてましたが、それもいつしかやらなくなり、イタリアで再燃するまでは原作自体読んでいませんでした。WY編を読んだのは、サイトを始めてからだったしね。
 C翼と入れ替わるように 「星矢」 がブームになって、私も連載を読んだりアニメを見たりしてましたが、同人は全く興味がわかなかったなぁ。
 なので、私の同人歴 (と言ってよいものか謎ですが) はC翼だけです。
 
 しかし、今振り返ってみると、凄い状態だったよね、あの頃の同人界は。C翼以降のムーブメントは分からないのですが、1ジャンルがコミケであれだけのスペースを占めるのって、空前絶後なのでは。「スラムダンク」とかはどうだったんだろう。
 私は同人界では傍流の南葛派だったので、中心のマグマ地帯からは離れた所にいましたが、健小次の友達に付き合って行列に並び、本を貸してもらったりして、その余熱は味わわせてもらいました。
 ともかく、東邦系は毎回買う本が一杯あってとっても羨ましかったなぁ。広いイベント会場、行けども行けども東邦系。フルカラー表紙の分厚い本が何冊もあったりして、凄かったよね〜。

 お茶会だのダンスパーティだのもやってたなぁ。私たちにとっては大人の世界だったし、単なる読み手だったのでもちろん参加したことはありませんが、噂だけは聞いておりました。
 しかし、お茶会はともかく、ダンスパーティってどんな感じだったんだろう。
 東邦やおい系ダンスパーティ・・・ すっごいカオスっぽいんですが。

 本の内容も東邦系はかなりハードでしたよね。まごうことなき18禁。
 いや、もちろん健全やギャグもありましたが、その手のもののハードさは、やはり凄かった。
 ともかく、小次郎はありとあらゆる人にありとあらゆることをされてたな〜。前にも書いたけど、人だけじゃなくて犬にもやられてたからな!
 いや、あれは本当にトラウマなんだよ、私。
 で、東邦系に絡むと、源三はとんでもなく悪い奴だった。金にあかせて健ちゃんと小次郎の仲を引き裂く鬼畜大魔王みたいな役回りが多かったように思います。
 しかし、そういったあれこれを、普通に売り買いしてたんだよね。今考えると、当時の私たちの年齢で簡単に買えちゃったのは、ちょっとマズいよなぁと思ったりもするのですが。
 
 まぁ、それはともかく、今回は岬君をちょっと離れ、C翼界の王道中の王道のカップリングについてです。
 以下、リサイクル。

*****

 健小次と小次健、どちらでもいけるんですが、どちらかといえば健小次派。といっても、別にさほど拘りがあるわけではないのですが。
 この二人に関してはインプリンティングされちゃっているというか、私にとってはC翼界のデフォルト設定みたいなもんなので、逆にあんまり深くは考えていなかったりします。
 ただ、そういう関係になるきっかけを考えた時に、恋愛関係に疎い&割と常識派の小次郎に健ちゃんを押し倒す根性はないのではなかろうかというのが私の見解なので、どちらかと言えば健小次かなと、まぁ、そんな程度のぬるい認識です(すみません、小次健の方々・・・)。
 あと、健ちゃんってただでさえいつも小次郎の背中を追いかけているような気がするのに、これでベッドの中でまで受では、なんつーか、糟糠の妻って感じがしてしまってね・・・ 攻の方があってるかなぁと。
 世話焼き女房タイプの攻 (ちょっぴり鬱気質) っていうのが 若島津氏に対する私のイメージです。

 ま、受攻問題はちょっと脇に置いておくとして、この二人っていいよなぁって思うんですよ。
 健ちゃんは小次郎のこと純粋に尊敬して慕ってて愛しちゃっていて、小次郎の方は普段は表に出さないものの、どこか根っこのところで相手の存在に頼っているような。
 健ちゃんって結構後ろ向きに悩んだりして、「俺なんかいない方が日向さんは・・・」 とか思ったりしそうなんですが、「馬鹿野郎!お前がいるから俺は安心して好き勝手できるんだろうが!」 と、まぁ、そんな感じ。
 門外漢が無理して語るなって感じなんですが、とりあえずそんな風に思ってます。

 ただ、健小次をC翼界の大前提として認めつつも、今現在この二人のお話を読もうという気にはならないんだよなぁ (昔は山ほど読んだけど)。それはどうやら、受けてる小次郎を見たくないという思いが私の心のどこかに潜んでいるためではないかという気が。
 いや、漠然と 「二人はデキてる」 「健ちゃんが攻で小次郎が受」 と思ってる分にはいいんだけど、具体的なところは見たくないというかね・・・
 なんでかなー。小次郎には、ちょっぴり馬鹿だけど (失礼!)、やっぱりカッコいい日向さんでいて欲しいのかもしれないです。

 で、この際ついでだから言ってしまいますが、私、健ちゃんは真性ゲイだろうと思っています。いや、同人とは関係なく、ごく普通にゲイだと思うの (どちら様も、馬鹿のたわごとだと思ってさらりと流してやってください・・・)。
 「男も女も関係ない、お前だから好きなんだ!」 という考えがこの世界では基本にあると思うのですが、なんかなー、彼に限っては本物なのではなかろうかと。思春期に入って自分のセクシュアリティに悩み、葛藤する健ちゃんって凄くナチュラルに想像できるんだよね・・・ そして、目覚めるきっかけは、もちろん日向さんだったのであろうなぁと。

 大学の時の同級生にゲイの男の子がいまして (男女合わせてクラスで一番綺麗だったと思う。大学のミスコンに出そうかと思うくらい)、いつもつるつるお肌の彼がある日突然ヒゲを生やしてきたのでどうしたのかと思ったら、「セックスアピール」 って言ってました。 うーん、そっかぁ・・・
 2002編で健ちゃんの無精ひげを見て、若島津ゲイ説を確信した私です。
 なに、世間体など気にするな、若島津。私たちは皆、君を応援しておるよ。


*****

 えー、若島津ゲイ説に関しては、その後益々確信を深めてます。頑張れ健ちゃん。

 ところで、私の友人は健小次派とは言うものの小次健も好きで、他に源小次やらなにやら色々読んでたので、皆さん、概してそういうものなのだろうと思っておりました。
 なので、後年、小次健派と健小次派の対立があったと聞いて、とっても驚いた覚えがあります。
 まぁ、同じキャラでも受か攻かで解釈が変わってきちゃうし、カップリングってある意味、宗教みたいなもんだからね〜。全く別のカップリングだったら気になりもしないんだろうけど、同じ2人で受攻が違うっていうのは、かえって色々あるんでしょうな。
 その点、源岬ってギャグ以外では逆になりえないから、受攻問題って全く想像の範囲外だもんなぁ。

 岬君絡みで受攻の変動があるのって、GCくらい?
 GCのその手のことはあまり想像できなかったりしたくなかったりなのですが、そこを無理矢理してみると、個人的にはこの二人、役割固定はなくて日替わりでどっちもありっぽい感じ。いや、GC界はいまだに全く未知の世界なので、よく分からないのですが。とんでもないことを言ってたらすみません。
 そういや、以前、私も1つだけGCモノを書いたことがありますが、コトには至らなかったものの、どっちかっていうと岬君攻みたいな感じだったな〜。
 
 話は変わりますが、C翼同人から商業に行った方もいましたね。一番の有名どころは、やはり尾崎南さんかな。
 「絶愛」 は私も読みましたが、いやぁ、びっくりしたね。何がびっくりしたって、これってまんま健小次じゃん!ってところで。あれってアリなのかなぁと、これまた今になっては思います。
 
 てか、今になっては無茶苦茶なこと、一杯あったよね。あまりのあんまり具合に、陽一先生だかジャンプ編集だかが、「翼君たちは変態ではありません」 とかっていうコメントを出したくらいだもんなぁ。
 「変態」 っていう言い方はアレにしても、何か一言言わずにはいられないくらい、凄い事態だったんだよね、きっと。

 陽一先生にとっては大迷惑だったのかもしれませんが、正直なところ、もうちょっと早く生まれて、作り手としてあの時代の熱気に参加してみたかったような気もするのですが。
 私がC翼で一番好きなキャラは、もちろん岬君。彼はC翼界だけに限らず、あらゆる作品の中で一番の存在です。
 で、2番目が源三さん。一般的に、1番目と2番目に好きなキャラ同士をカップリングする方が多いのではないかと想像しているのですが、実際の所はどうなんでしょうかね。それとこれとは話が別なのかな。
 
 もっとも、私の場合、「同人以前」 のナンバー2は松山君でした。
 岬君と松山君の2人がダントツに好きで、その後は皆横並びではあるものの、あえて言えば3番が翼、4番が源三さん、という感じだったのです。ピエールが出てきてからはピエールが5番目。
 ところが、「同人以後」は事情が一変。岬君の1番は不動だとしても、2番目に源三さんが浮上、3番目は松山君とピエールが同着、5番以降は翼を始めとする面々・・・ という感じになったのでした。まぁ、あれです、いわゆる一つの大人の都合ってやつですわ。

 なので、1番目と2番目に好きなキャラをカップリングしたというよりも、岬君とカップルになったから、源三さんが2番目になった、と言った方が正しいかもしれません。
 ただ、「理想の男」 と言ったら、これは昔から1番は源三さんなんだよなぁ。現実世界にいたとしたら惚れるだろう人は源三さん。岬君ではないんだよね。
 C翼を読み始めたころはまだお子様年齢だったので、普通に 「岬君かっこいい!」 でしたが、年を追うに従って、岬君はそういう意味での 「好き」 を超えてしまい、なんとも言い難い特別な存在になってしまったのでした。

 ところで、なぜ、当初2番目に好きだった松山君と岬君をカップリングにしなかったかと言えば、それはまぁ、源岬が有無を言わさぬほどにしっくり来てしまったから、というのが第一ではあるのですが、そのほかにも色々理由があります。
 以下、リサイクル。

*****

 1番好きな岬君と、かつては2番目、現在は3番目に好きな松山君の組み合わせではありますが、何をどう頑張っても、私の中ではカップリングになり得ない・・・ 
 松山君が岬君大好きなのは、もう周知の事実というか、公式発表というか、そんな感じではあるのですが、カップリングを想像するのは私には無理。松岬でも岬松でも、どうもいかんです。
 「いかん」 というのは、別に嫌だとか許せないとかいう訳ではなく、どうしても照れてしまうんですよ! 
 源三さんと岬君が傍目にどれほど恥かしい事をしていようが、「流石、この二人だわ!」 と思いこそすれ、さほど照れはしないのですが 、松山君と岬君はね、キスしてるだけで照れまくります。いわんや、エッチなど・・・

 というか、松山君に関しては、岬君に限らずカップリングを考えられないんだよなぁ。
例えば、私は小次郎と松山君のコンビが好きなんですが、これもあくまでも男の友情ってカンジでね、いい感じの二人だな、とは思いますが、所謂カップリングではないです。私の中では。
 多分、私にとって松山君はどこまでも健全な人だからなのかもしれないなぁ (他の人達が不健全という訳ではないんですが)。
 それと、松山君には恋愛関係疎くて貰いたいのですよ。無茶苦茶鈍くていて欲しい。

  
*****

 簡単に言えば、私にとって、松山君は聖域なのでした。そして、友達になりたいキャラナンバー1(ちなみに、2番目は森崎君)。
 あとまぁ、カップリング出来ないのは、例によって例のごとく、美子ちゃんがいるからですね。
 ぶっちゃけ、美子ちゃんは、現実にいたら個人的にはあまり接点のないタイプの子だなぁと思うのですが(嫌いというのではなく、趣味や思考パターンが違いすぎる)、松山君と美子ちゃんはとってもお似合いのカップルだと思っています。
 だったら、我が家の岬君と松山君の関係は? ということで、以下、リサイクルの続きです。

*****

 「岬君の親友は?」と言われたら、私は松山君を挙げたいです(あるいはピエールかな)。
 自分でも不思議なことに、翼じゃないんだよなぁ。これほどGC好きなのにも関わらず、岬君と翼が親友かと言われると、なんか違う気がするのは何故なんでしょうね。
 もちろん友達ではあるけど、「親友」 って言葉は微妙に違うような感じがする。やっぱGCはGCとしか言えないという事なのかなぁ (と逃げてみる)。
 よく分からないけど、翼とはサッカーがあってこその繋がり、っていう感じがあるからでしょうかね。
 どうしてもこの二人、会うといっつも世界を目指す話してそうでね。何の話しをしていても、最終的には 「一緒に日本をW杯で優勝させよう!」 っていう結論に行き着きそうで・・・ いや、実際はそんなことも無いんでしょうが。
 一方、松山君の場合は、サッカーしてなくてもやっぱり凄く仲のいい友達になったんじゃないかなぁと思うのです。
 ごく普通に一緒に遊びに行ったり、好きな子のことを話したりね。普通の男の子同士の付き合いをね、希望しているのでございます。

 松山君って、本当に岬君のこと大事に思ってくれてるんだよね。もう、岬、岬って、君は岬君ファンクラブの会長か、っていうくらい。
 この人、純粋に 「岬は凄いなぁ」 って思ってそうなんだよなぁ。全然屈託なく。
 例えば、サッカーだけに限っても、彼にとって初めて出会った自分より上手い人だったろうと思うし (この辺り異存がおありの方もいらっしゃるかもしれませんが、私岬君ファンなもんで、すいません)。松山君って不器用そう (再びすいません) だから、何事にも器用な岬君をある意味尊敬しているのではないかなと。
 ここで 「羨ましい」 とか思わずに、「凄いな、俺も努力しよう」 と思えるところが松山君の松山君らしい所だと思うんですけどね。
 そして岬君にとっては松山くんって、凄くホッと出来る存在なのではないかと。源三さんがくれる安心感とは別の安心感があるような。
 で、岬君は松山君の真っ直ぐな所とか、自分の気持ちに素直な所とか、迷い無く努力出来る所とかを、いいなぁ、と思っているんじゃないかなぁ。
 あんな風になれたらいいな、と子供の頃には思ったんじゃないかな、と。
 私の中で岬君ってかなり屈折、っていうか、複雑な性格の人という位置付けなので、どうしても飾り気のない真っ直ぐな人に惹かれるようになってしまうんだよね・・・ (だから源岬なのです)


*****
 
 岬君が一番仲の良い友達は? と言われたら、私は松山君かピエールを挙げます。
 が、松岬は絶対無理なのに、ピエ岬は我がサイトのもう一つのカップリングになったりしているところが、いやはや、人間というのは分からないものです。
 まぁ、松山君とピエールのキャラや岬君との関係性の違いなんでしょうけどね。
 ピエ岬に関しては、以前、こんなことを書いておりました。

*****
 
 何を隠そう、源岬の次に好きなのが、このカップルだったりします。パリの街並みが似合う二人。うーん、いいね。
 私、岬君とのカップリング(要するに”関係アリ”という仲ですね)は、源三さんか、ピエールしか想像がつかない。しかし、源岬も少ないですが、ピエ岬ってのはこれまた驚くほど少ないんですよねー。いや、少ないって言うか 、数に入ってないのか?ピエールって。
 全盛期の頃も、ギャグ的な二人は結構見かけたものの、シリアスはあまりなかったような記憶があります。やっぱり、あまりにもベタなピエールのキャラ設定がいかんのでしょうか。おフランスだもんなー。お貴族様だもんなー。巻き毛のロングだもんなー。エッフェル攻撃だもんなー(これはちょっと違うか)。
 ただ、好きだと言いつつも、どうもお洒落なイメージだけが先行してしまって具体的なシーンが思い浮かばない。なんでかなぁ。凄く絵になる二人だと思うんだけど。
 きっとあまりにも源岬なんだな、私って。

 問題は、ピエールと一緒になって岬君が幸せになれるか?ということですが (私にとっての第一命題ですから。もちろん、ピエールの幸せも考えております)、その辺りはどうなんでしょうね・・・
 まぁ、それなりに幸せかなぁと思います。恋愛を楽しめる余裕のある二人だと思うので。
 私の中では源岬って、かなり深いところで結びついてしまっている二人なので、恋愛ゲームみたいな要素があまりないんですが、ピエールとだったら騙し、騙されみたいな関係もいいかなぁ、なんて。小悪魔な岬君ってのも、なかなか良いんじゃないかと。


*****
 
 今回LOOKING BACKをしてみて、唯一、カップリング観が変わっていたのがピエ岬でした。いや、カップリング観が変わったというか、色々考えた挙句、結局カップルじゃなくなっちゃった感じです。
 この2人で私が一番萌えるのは、ラブラブカップルの関係ではなくて、ライバル関係なんだよなぁ。
 まぁ、源岬以外のカップリング(関係アリ)と言われたら、いまだにやっぱりピエ岬押しではあるんだけどね。ナンバー2のカップリングではあるんだけどね。他人様の書いたピエ岬ならば、喜んで読みたいと思うんだけどね。
 ただ、自分でピエ岬のお話を書くことはもうないだろうなぁ。

 敵も味方もみんなが翼を追いかける中、唯一、岬君をライバル視し、こだわりまくってくれる素敵なピー様。
 原作で、岬君とピエールの対決を今一度見てみたいものです。多分、それが一番萌えて燃えると思うので。
 
  
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