Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.
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♥ LOOKING BACK 9/アルバイト
岬君が日本に帰ってきてしまって困ったのは、何も時系列の問題ばかりではありません。それと同じくらいに困ったのが、「旅費」 の問題。
2人の関係を短期間で成立させるため、ほぼ毎週末に行ったり来たりすることになったわけですが、まぁ、岬君の方が源三さんの内に行く方が多いわけですよ。だって、岬くんちそんなに広くないだろうし、何より一郎さんがいるし。
が、毎週フランス・ドイツを往復する旅費って結構なもんですよね。フランス時代の一郎さんがどれくらい稼ぎなり援助なりがあったのかは分からないけれども、いずれにしてもそんなに贅沢ができるわけじゃだろうしさ〜。
今、調べてみたら、パリ−ハンブルク直通というのはないようで、
パリ−ケルン:8,000円
ケルン−ベルリン:14,900円
ベルリン−ハンブルク:9,800円
計:32,700円
でした。ユースの片道ね、これ。無理でしょうよ、毎週出かけるのは。つか、ぶっちゃけ月1程度でも厳しい。
で、ユーレイルパスの料金を調べてみたら、「ユーレイルグローバルパス・フレキシー」 ってのは、ヨーロッパ21カ国の国鉄が2カ月間の有効期限内で15日間乗り放題。2等のユースで67,000円らしい。
うーん、どうなんだろう。これでもちょっと厳しいかもなぁ。更に言えば、当時はユーレイルパスのこういう細かいサービスはなかったような気がするし・・・ ご都合主義発動であったこととして考えても、やっぱりちょっと厳しいような気が。
そしてまた、岬君が日本に帰って来てしまうことで、旅費は更なる大問題に。
日本とドイツじゃ飛行機使わないわけにも行かないし、金額だって桁が違う。ユース料金ってのもないしさ。格安航空券だって、平均12〜15万位はするよね。
いずれの場合にしても、源三さんが 「旅費は俺が持つ」 って言いそうですが、岬君がそれを 「じゃあ、よろしく」 と素直にあっさり受け入れることがなさそうなのが困りもの。特にまだ 「お友達」 の段階では、なかなかね。
まぁ、結局は、「2人で会うためなんだから、料金は折半。でも、お前は何時間もかけて往復してくれてるわけだし、その負担分を割り引いて、俺が3分の2、お前が3分の1ってことにしよう。これ以上は譲れん」 ってことで源三さんが押し切っているというのが、私の脳内設定です。
岬君、流石に高校時代は月々のお小遣いを貰っているだろうけど、彼の場合は年に1度のビッグチャンス、つまり、お年玉収入がないのが痛い。お年玉くれるような親戚づきあいはないだろうしさ〜。一介の高校生に4〜5万ってのは大金だよなぁ。
まぁ、高校時代はそんなに頻繁に会いに行けなかっただろうから、なんとかなっているのかな。「頻繁に会えない」 っていうのも、それはそれで寂しくはあるのですが。
さて、そんなこんなで悩ましい旅費問題ではありますが、我が家の 「Hand in Hand」 というお話の中では、岬君が源三さんの誕生日に会いに行くために、バイトで旅費を稼いだってことになっています。
一体、何のバイトをしたのかな〜ということで、以下、リサイクル。
*****
今回、岬君がバイトして航空券を云々というような事をちらっと書いたのですが、書きながら、一体彼は何のバイトしたのかな〜、などと考えてしまいまして。
まぁ、高校生だからバイト先は限られてるだろうし、サッカー部中心の生活だろうから、あまりバイトにかまけている暇もないとは思うんだけど・・・
岬君って器用だから、なんでもソツ無くこなしそうなんだけど、どうもファーストフードとかの、いらっしゃいませ稼業はちょっとイメージじゃないんだよね〜。
だって、我らがアイドル・岬太郎様ともあろうお方が、ハンバーガーやら牛丼やらじゃ、ちょっと色気がないじゃないですか (バイトに色気を求めるのも筋違いか)。
でもまぁ、店側としては、是非にでも雇いたい人材かもしれない。岬君のあの笑顔で 「ご一緒にポテトも如何ですか?お飲み物にシェイクは如何ですか?デザートにアイスクリームは?」 とかやられたら、ついついありったけのものを注文してしまいそうな気がするし。
そして岬君を一目見たさに店に通いつめ、一日三食、全てジャンク・フードとなり、数ヶ月後には栄養の偏りから今時脚気になって体調を崩すのであった・・・
うーん、恐るべし、岬太郎。
飲み屋なんかはもっての他ですね!酔った客に何をされるか分かったもんじゃない。というか、高校生は雇ってくれないのかな、ああいう所は。
あー、でも、カクテルバーでバーテンをする岬君を見てみたいかもしれないな。ポーカーフェイスでシェイカーを振る、クール・ビューティー岬君。
にこりともせずに 「どうぞ」 って一言、グラスを差し出すわけですよ。私、絶対通い詰めるわ!!酒は飲めないけど!!
あと、ケーキ屋さんとかも可愛いけど、通い詰めた人が糖尿病になってしまいそうだし。いやぁ、糖尿病はいかんでしょう。特に殿方は、色々な意味で。ねぇ。
岬君が飲食関係に勤めると、どうしてもそんな結末になってしまいそうで良くないです。(いや、良くないのは私の思考回路なんだろうけど)
とすると、思いっきりメルヘンチックに、お花屋さん?生成のシンプルなエプロンなんかして。あぁ、無茶苦茶似合いそうだな〜。私としては岬君のバイト先としての第一希望ですね。
例えばですね、パリの街角の小さな花屋さんでバイトする岬君を、通り掛かりにふっと目に留めて、一気に恋に落ちてしまう訳ですよ!
・・・・ピエールが。
「このピンクの薔薇を花束にしてもらえるかな?・・・そうだな、透明感のある、可憐なイメージで」
「かしこまりました。15本くらいでよろしいですか?ちょとお待ち下さいね、今ラッピングしますから。・・・恋人への贈り物でらっしゃいますか?」
「いや、まだ恋人って訳じゃないんだ。そうなるといいな、とは思っているんだけどね」
「そうなんですか。じゃぁ、僕も腕によりを掛けますね」
にっこりと笑ってそう答えつつ、岬君がその手先の器用さとアーティスティックなセンスを活かして、お花をラッピングしてくれる訳ですよ。その華奢な指にうっとりと魅入る、恋するピー様。
「・・・はい、どうぞ、こんな感じで如何でしょう?お気に召すとよろしいんですけど・・・」
「もちろん気に入ったよ。凄く綺麗で、イメージにぴったりだ。ありがとう」
「よかった。・・・きっと、とっても素敵な人なんですね、お相手の方は」
「あぁ、とっても素敵な人だよ。この花束がすっかり霞んでしまうくらいにね。・・・あぁ、そうそう、メッセージカードを付けたいんだけど」
で、花に合わせて岬君が選んだカードに、何やら愛のメッセージ (想像を絶する程の気障な台詞かと思われる) を書き込んだ後、ピエールが尋ねる訳です。
「さてと・・・ 君の名前は?」
「え? あ、えーと・・・岬、ですけど・・・?」
「ミサキ、か。綺麗な響きだ。 ・・・さぁ、これでよし」
カードの宛名に自分の名前が書き込まれるのを見て、驚きに目を見開く岬君。
そんな岬君に花束を差し出し、ピエールが言うのです。
「ミサキ、これは花よりも美しい君に。 ・・・受け取って貰えるかな?」
なーんて、そんな風にして、二人の恋が始まっちゃったりなんかしちゃったりしてな〜。
あんまりにベタな展開でちょっとアレですが、でもいいの。ピー様はベタな事をしても許されるキャラなの。
・・・あ、でも源三さんの所に行く旅費を稼ぐのに、ピーに求愛されてちゃマズイか。恋が始まっちゃったりしたらもっとマズイか。・・・っつーか、パリじゃないだろ。バイト先。
岬君ってきっと一郎さんから絵の才能も受け継いでいるのでしょうから、それを活かして、街頭で似顔絵描きっつーのはどうだ?
いや・・・ あんまりよくないか。稼ぎも悪そうだし。大体、日本じゃ今、あんまり見かけないよなぁ。街頭似顔絵描きって。
逆に絵や写真のモデルとかには正にうってつけだし、払いも良さそうな気がするんだけど (どうしても脱がす方向に思考が行ってしまうのをどうにかして下さい)、うーん、その美しさに惑わされた画家若しくはカメラマンが無体な所業に及んだりして、大事な岬君に万が一の事があっては源三さんに申し訳が立たないし・・・
そう言えば、葵君は大道リフティング芸で日銭を稼いでいたようでしたが・・・
「フィールドのアーティスト」 の異名をとる岬君ならば簡単に出来るでしょうが、やっぱりちょっとやって欲しくはないなぁ。大体、こいうのってバイトの範疇には入らん気がするしさ。
とすると、意表をついて、ここは一発、体力勝負のバイトか。
フィジカル・トレーニングを兼ねて、引越し屋とか、はたまた宅配便とか。うーん、一見全然色っぽくないのに、個人的に妙にそそられるものを感じるのは、何故なんでしょうね?なんつーかね、源三さんに会いに行くために箪笥を担ぐ岬君っつーのがいいじゃない。
でもあれだね、我が家に岬君が宅配便届けにやって来たら、ハンコが見つからないとかなんだかんだ口実作って部屋に上げ、隙を見て押し倒しますね!絶対に!!(犯罪です)
・・・い、いや、いかん。源三さんに会いに行くために頑張っている岬君を押し倒してはいけない。いけませんわ、あなた。
ならば、意表を突く第二弾でパチンコ屋とか。軍艦マーチに乗せて、「はーい、531番台、フィーバー入りましたぁ!」 とか、岬君の声で店内にアナウンスがかかる訳です。 ・・・最低だな。
あ、飲食関係、ホールは駄目でもキッチンだったらいいかな。厨房だったらお客に顔は知られないので、岬君目当てに通い詰めて健康を損ねたり、人生誤ったりする人もいないだろうし。
そうだなぁ、本場フランス仕込みの料理の腕を活かして、ちょっとカジュアルな店で前菜を担当!とかどうでしょう。うーん、いいな〜。私としてはここが第二希望かも。
そうだ。忘れてた。バイトの定番、家庭教師!!
・・・いや、だめ!だめです、これは。絶対駄目。生徒が男でも女でも、源三が許さないに決まっています (パートに出たいという妻に断固反対する嫉妬深い夫の気分)。
「駄目だ。駄目駄目駄目。家庭教師なんて絶対駄目だからな!」
「どうしてだよ!」
「どうしてってお前なぁ、生徒と狭い部屋で二人きりになる訳だろう!? ・・・まぁ、半径3メートル以内に生徒を近寄らせないって約束するんだったら、百歩譲って許してやらない事もないが」(偉そうだぞ、源三)
「そんなに離れて、どうやって授業をするんだよ!」
「じゃぁ駄目だ。だってな、良く考えてみろ、密室で二人きりだぞ?授業をしている内に、こう、徐々に体が密着して来たりして。何かの弾みで手が触れ合ったりして。お前の髪が頬を掠めたりして・・・ みっ、岬先生!!俺、もう我慢できません!!っとかって事になったらどうするんだ!」
むちゃくちゃ自分の妄想に浸ってゆく源三さん。
「あのねぇ!何考えてるんだよ君は!相手は中学生だよ?何かある訳ないじゃないか!」
「甘い。甘過ぎる。最近の中学生を舐めてちゃいかん。場合によっちゃ、お前よりよっぽどでかいんだぞ?押し倒されたりしたら、お前抵抗できないだろう!」
それが証拠に、中学時代の俺は今のお前よりずっと大きかったしな、と勝ち誇ったように指摘する源三さんに、岬君が一瞬、うっ、と詰まる。
「・・・そりゃ、僕より大きい子だっているかもしれないけど。・・・でもね、どっちにしたって考え過ぎだよ。僕を押し倒してどうこうしようなんて思うのは、君くらいのもんなんだから」
「かーっ、本気で言ってるのか、そんな事!?お前は何も分かってない!そんな無防備なことでどうするんだ!」
あまりにも自分の魅力に無関心な岬君に、頭を抱え地団太を踏む源三氏。
「・・・じゃぁ、生徒が女の子だったら文句ない?」
「女の子ぉ?馬鹿か、お前は?駄目だ。女はより一層始末に悪い。お前、告白されて、断って、泣かれたりしたらどうするつもりだ?」
「・・・じゃあ、どうすればいいんだよ!」
「そんなもん、お前は俺の家庭教師をやってれば良いんだよ。色々と教えてもらいたい事があるしな〜vv (つーか、教えたい事?) あぁ、もちろん、バイト料は弾むぜ?」
・・・とまぁ、落ち着く所に話しが落ち着いた所で、家庭教師は却下です (却下するまでに随分手間が掛かってしまった)。
でも、岬君って根気ありそうだし、教えるの上手そうで、先生に向いてるような気がするんだけどね〜。高校生だと塾講師はちょっと無理かぁ。つーか、よく考えてみたら高校生で家庭教師のバイトをやってるって話しもあんまり聞いた事無いな。ま、いっか。
あ、ベビーシッターとかだったらOKかも。幾らなんでも、赤ん坊や年端もいかない子供には源三さんも心配しないだろうし。
あとは何かなぁ。稼ぎがいいのはガードマンとかだけど、夜の仕事は、学業や部活動に差し支えるしねぇ。
あ、新聞配達! ・・・いや、駄目だ。これは小次郎の十八番であった。二番煎じはよくありません。ちらし配りとかポスティングも岬君にはやらせたくないなぁ。
そういえば、私の家の近所だけかもしれないけど、遺跡発掘作業、っていうバイトがあったな。かなり心惹かれながらも、私は結局一度も出来なかったので、代わりに岬君に体験してもらいたいような気も。
チューリップ・ハット被って、シャベル片手に。ほっぺたがちょっと泥で汚れてたりして。いやぁ、古代のロマンを感じますね〜!
あ、少年サッカーのコーチなんてのもいいかもしれないな。あの岬太郎に直接指導してもらえるなんて、これは凄いですよ。なんだか練習の度に、岬君目当てのお母様方がどっと押し寄せそうではありますが・・・
*****
岬君がプロになって、旅費の心配をさほどしなくてよくなったのは助かりました。
プロになったらなったで、今度はなかなか時間の自由が利かなくなったりするんですけど、まぁ、あれです。会えない時間が愛を育てるってもんですよ。VIVA 源岬!
2人の関係を短期間で成立させるため、ほぼ毎週末に行ったり来たりすることになったわけですが、まぁ、岬君の方が源三さんの内に行く方が多いわけですよ。だって、岬くんちそんなに広くないだろうし、何より一郎さんがいるし。
が、毎週フランス・ドイツを往復する旅費って結構なもんですよね。フランス時代の一郎さんがどれくらい稼ぎなり援助なりがあったのかは分からないけれども、いずれにしてもそんなに贅沢ができるわけじゃだろうしさ〜。
今、調べてみたら、パリ−ハンブルク直通というのはないようで、
パリ−ケルン:8,000円
ケルン−ベルリン:14,900円
ベルリン−ハンブルク:9,800円
計:32,700円
でした。ユースの片道ね、これ。無理でしょうよ、毎週出かけるのは。つか、ぶっちゃけ月1程度でも厳しい。
で、ユーレイルパスの料金を調べてみたら、「ユーレイルグローバルパス・フレキシー」 ってのは、ヨーロッパ21カ国の国鉄が2カ月間の有効期限内で15日間乗り放題。2等のユースで67,000円らしい。
うーん、どうなんだろう。これでもちょっと厳しいかもなぁ。更に言えば、当時はユーレイルパスのこういう細かいサービスはなかったような気がするし・・・ ご都合主義発動であったこととして考えても、やっぱりちょっと厳しいような気が。
そしてまた、岬君が日本に帰って来てしまうことで、旅費は更なる大問題に。
日本とドイツじゃ飛行機使わないわけにも行かないし、金額だって桁が違う。ユース料金ってのもないしさ。格安航空券だって、平均12〜15万位はするよね。
いずれの場合にしても、源三さんが 「旅費は俺が持つ」 って言いそうですが、岬君がそれを 「じゃあ、よろしく」 と素直にあっさり受け入れることがなさそうなのが困りもの。特にまだ 「お友達」 の段階では、なかなかね。
まぁ、結局は、「2人で会うためなんだから、料金は折半。でも、お前は何時間もかけて往復してくれてるわけだし、その負担分を割り引いて、俺が3分の2、お前が3分の1ってことにしよう。これ以上は譲れん」 ってことで源三さんが押し切っているというのが、私の脳内設定です。
岬君、流石に高校時代は月々のお小遣いを貰っているだろうけど、彼の場合は年に1度のビッグチャンス、つまり、お年玉収入がないのが痛い。お年玉くれるような親戚づきあいはないだろうしさ〜。一介の高校生に4〜5万ってのは大金だよなぁ。
まぁ、高校時代はそんなに頻繁に会いに行けなかっただろうから、なんとかなっているのかな。「頻繁に会えない」 っていうのも、それはそれで寂しくはあるのですが。
さて、そんなこんなで悩ましい旅費問題ではありますが、我が家の 「Hand in Hand」 というお話の中では、岬君が源三さんの誕生日に会いに行くために、バイトで旅費を稼いだってことになっています。
一体、何のバイトをしたのかな〜ということで、以下、リサイクル。
*****
今回、岬君がバイトして航空券を云々というような事をちらっと書いたのですが、書きながら、一体彼は何のバイトしたのかな〜、などと考えてしまいまして。
まぁ、高校生だからバイト先は限られてるだろうし、サッカー部中心の生活だろうから、あまりバイトにかまけている暇もないとは思うんだけど・・・
岬君って器用だから、なんでもソツ無くこなしそうなんだけど、どうもファーストフードとかの、いらっしゃいませ稼業はちょっとイメージじゃないんだよね〜。
だって、我らがアイドル・岬太郎様ともあろうお方が、ハンバーガーやら牛丼やらじゃ、ちょっと色気がないじゃないですか (バイトに色気を求めるのも筋違いか)。
でもまぁ、店側としては、是非にでも雇いたい人材かもしれない。岬君のあの笑顔で 「ご一緒にポテトも如何ですか?お飲み物にシェイクは如何ですか?デザートにアイスクリームは?」 とかやられたら、ついついありったけのものを注文してしまいそうな気がするし。
そして岬君を一目見たさに店に通いつめ、一日三食、全てジャンク・フードとなり、数ヶ月後には栄養の偏りから今時脚気になって体調を崩すのであった・・・
うーん、恐るべし、岬太郎。
飲み屋なんかはもっての他ですね!酔った客に何をされるか分かったもんじゃない。というか、高校生は雇ってくれないのかな、ああいう所は。
あー、でも、カクテルバーでバーテンをする岬君を見てみたいかもしれないな。ポーカーフェイスでシェイカーを振る、クール・ビューティー岬君。
にこりともせずに 「どうぞ」 って一言、グラスを差し出すわけですよ。私、絶対通い詰めるわ!!酒は飲めないけど!!
あと、ケーキ屋さんとかも可愛いけど、通い詰めた人が糖尿病になってしまいそうだし。いやぁ、糖尿病はいかんでしょう。特に殿方は、色々な意味で。ねぇ。
岬君が飲食関係に勤めると、どうしてもそんな結末になってしまいそうで良くないです。(いや、良くないのは私の思考回路なんだろうけど)
とすると、思いっきりメルヘンチックに、お花屋さん?生成のシンプルなエプロンなんかして。あぁ、無茶苦茶似合いそうだな〜。私としては岬君のバイト先としての第一希望ですね。
例えばですね、パリの街角の小さな花屋さんでバイトする岬君を、通り掛かりにふっと目に留めて、一気に恋に落ちてしまう訳ですよ!
・・・・ピエールが。
「このピンクの薔薇を花束にしてもらえるかな?・・・そうだな、透明感のある、可憐なイメージで」
「かしこまりました。15本くらいでよろしいですか?ちょとお待ち下さいね、今ラッピングしますから。・・・恋人への贈り物でらっしゃいますか?」
「いや、まだ恋人って訳じゃないんだ。そうなるといいな、とは思っているんだけどね」
「そうなんですか。じゃぁ、僕も腕によりを掛けますね」
にっこりと笑ってそう答えつつ、岬君がその手先の器用さとアーティスティックなセンスを活かして、お花をラッピングしてくれる訳ですよ。その華奢な指にうっとりと魅入る、恋するピー様。
「・・・はい、どうぞ、こんな感じで如何でしょう?お気に召すとよろしいんですけど・・・」
「もちろん気に入ったよ。凄く綺麗で、イメージにぴったりだ。ありがとう」
「よかった。・・・きっと、とっても素敵な人なんですね、お相手の方は」
「あぁ、とっても素敵な人だよ。この花束がすっかり霞んでしまうくらいにね。・・・あぁ、そうそう、メッセージカードを付けたいんだけど」
で、花に合わせて岬君が選んだカードに、何やら愛のメッセージ (想像を絶する程の気障な台詞かと思われる) を書き込んだ後、ピエールが尋ねる訳です。
「さてと・・・ 君の名前は?」
「え? あ、えーと・・・岬、ですけど・・・?」
「ミサキ、か。綺麗な響きだ。 ・・・さぁ、これでよし」
カードの宛名に自分の名前が書き込まれるのを見て、驚きに目を見開く岬君。
そんな岬君に花束を差し出し、ピエールが言うのです。
「ミサキ、これは花よりも美しい君に。 ・・・受け取って貰えるかな?」
なーんて、そんな風にして、二人の恋が始まっちゃったりなんかしちゃったりしてな〜。
あんまりにベタな展開でちょっとアレですが、でもいいの。ピー様はベタな事をしても許されるキャラなの。
・・・あ、でも源三さんの所に行く旅費を稼ぐのに、ピーに求愛されてちゃマズイか。恋が始まっちゃったりしたらもっとマズイか。・・・っつーか、パリじゃないだろ。バイト先。
岬君ってきっと一郎さんから絵の才能も受け継いでいるのでしょうから、それを活かして、街頭で似顔絵描きっつーのはどうだ?
いや・・・ あんまりよくないか。稼ぎも悪そうだし。大体、日本じゃ今、あんまり見かけないよなぁ。街頭似顔絵描きって。
逆に絵や写真のモデルとかには正にうってつけだし、払いも良さそうな気がするんだけど (どうしても脱がす方向に思考が行ってしまうのをどうにかして下さい)、うーん、その美しさに惑わされた画家若しくはカメラマンが無体な所業に及んだりして、大事な岬君に万が一の事があっては源三さんに申し訳が立たないし・・・
そう言えば、葵君は大道リフティング芸で日銭を稼いでいたようでしたが・・・
「フィールドのアーティスト」 の異名をとる岬君ならば簡単に出来るでしょうが、やっぱりちょっとやって欲しくはないなぁ。大体、こいうのってバイトの範疇には入らん気がするしさ。
とすると、意表をついて、ここは一発、体力勝負のバイトか。
フィジカル・トレーニングを兼ねて、引越し屋とか、はたまた宅配便とか。うーん、一見全然色っぽくないのに、個人的に妙にそそられるものを感じるのは、何故なんでしょうね?なんつーかね、源三さんに会いに行くために箪笥を担ぐ岬君っつーのがいいじゃない。
でもあれだね、我が家に岬君が宅配便届けにやって来たら、ハンコが見つからないとかなんだかんだ口実作って部屋に上げ、隙を見て押し倒しますね!絶対に!!(犯罪です)
・・・い、いや、いかん。源三さんに会いに行くために頑張っている岬君を押し倒してはいけない。いけませんわ、あなた。
ならば、意表を突く第二弾でパチンコ屋とか。軍艦マーチに乗せて、「はーい、531番台、フィーバー入りましたぁ!」 とか、岬君の声で店内にアナウンスがかかる訳です。 ・・・最低だな。
あ、飲食関係、ホールは駄目でもキッチンだったらいいかな。厨房だったらお客に顔は知られないので、岬君目当てに通い詰めて健康を損ねたり、人生誤ったりする人もいないだろうし。
そうだなぁ、本場フランス仕込みの料理の腕を活かして、ちょっとカジュアルな店で前菜を担当!とかどうでしょう。うーん、いいな〜。私としてはここが第二希望かも。
そうだ。忘れてた。バイトの定番、家庭教師!!
・・・いや、だめ!だめです、これは。絶対駄目。生徒が男でも女でも、源三が許さないに決まっています (パートに出たいという妻に断固反対する嫉妬深い夫の気分)。
「駄目だ。駄目駄目駄目。家庭教師なんて絶対駄目だからな!」
「どうしてだよ!」
「どうしてってお前なぁ、生徒と狭い部屋で二人きりになる訳だろう!? ・・・まぁ、半径3メートル以内に生徒を近寄らせないって約束するんだったら、百歩譲って許してやらない事もないが」(偉そうだぞ、源三)
「そんなに離れて、どうやって授業をするんだよ!」
「じゃぁ駄目だ。だってな、良く考えてみろ、密室で二人きりだぞ?授業をしている内に、こう、徐々に体が密着して来たりして。何かの弾みで手が触れ合ったりして。お前の髪が頬を掠めたりして・・・ みっ、岬先生!!俺、もう我慢できません!!っとかって事になったらどうするんだ!」
むちゃくちゃ自分の妄想に浸ってゆく源三さん。
「あのねぇ!何考えてるんだよ君は!相手は中学生だよ?何かある訳ないじゃないか!」
「甘い。甘過ぎる。最近の中学生を舐めてちゃいかん。場合によっちゃ、お前よりよっぽどでかいんだぞ?押し倒されたりしたら、お前抵抗できないだろう!」
それが証拠に、中学時代の俺は今のお前よりずっと大きかったしな、と勝ち誇ったように指摘する源三さんに、岬君が一瞬、うっ、と詰まる。
「・・・そりゃ、僕より大きい子だっているかもしれないけど。・・・でもね、どっちにしたって考え過ぎだよ。僕を押し倒してどうこうしようなんて思うのは、君くらいのもんなんだから」
「かーっ、本気で言ってるのか、そんな事!?お前は何も分かってない!そんな無防備なことでどうするんだ!」
あまりにも自分の魅力に無関心な岬君に、頭を抱え地団太を踏む源三氏。
「・・・じゃぁ、生徒が女の子だったら文句ない?」
「女の子ぉ?馬鹿か、お前は?駄目だ。女はより一層始末に悪い。お前、告白されて、断って、泣かれたりしたらどうするつもりだ?」
「・・・じゃあ、どうすればいいんだよ!」
「そんなもん、お前は俺の家庭教師をやってれば良いんだよ。色々と教えてもらいたい事があるしな〜vv (つーか、教えたい事?) あぁ、もちろん、バイト料は弾むぜ?」
・・・とまぁ、落ち着く所に話しが落ち着いた所で、家庭教師は却下です (却下するまでに随分手間が掛かってしまった)。
でも、岬君って根気ありそうだし、教えるの上手そうで、先生に向いてるような気がするんだけどね〜。高校生だと塾講師はちょっと無理かぁ。つーか、よく考えてみたら高校生で家庭教師のバイトをやってるって話しもあんまり聞いた事無いな。ま、いっか。
あ、ベビーシッターとかだったらOKかも。幾らなんでも、赤ん坊や年端もいかない子供には源三さんも心配しないだろうし。
あとは何かなぁ。稼ぎがいいのはガードマンとかだけど、夜の仕事は、学業や部活動に差し支えるしねぇ。
あ、新聞配達! ・・・いや、駄目だ。これは小次郎の十八番であった。二番煎じはよくありません。ちらし配りとかポスティングも岬君にはやらせたくないなぁ。
そういえば、私の家の近所だけかもしれないけど、遺跡発掘作業、っていうバイトがあったな。かなり心惹かれながらも、私は結局一度も出来なかったので、代わりに岬君に体験してもらいたいような気も。
チューリップ・ハット被って、シャベル片手に。ほっぺたがちょっと泥で汚れてたりして。いやぁ、古代のロマンを感じますね〜!
あ、少年サッカーのコーチなんてのもいいかもしれないな。あの岬太郎に直接指導してもらえるなんて、これは凄いですよ。なんだか練習の度に、岬君目当てのお母様方がどっと押し寄せそうではありますが・・・
*****
岬君がプロになって、旅費の心配をさほどしなくてよくなったのは助かりました。
プロになったらなったで、今度はなかなか時間の自由が利かなくなったりするんですけど、まぁ、あれです。会えない時間が愛を育てるってもんですよ。VIVA 源岬!
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ピエール一目惚れのくだりで思わず吹き出しました。
これほどベタで不憫な立ち位置が似合うって…。
これからも心底岬くんに惚れ抜いて、でも決して報われない、で、
そんな自分にちょっと陶酔している美しい人でいてほしいです。
これ、リサイクルなんですよね?おかしい、こんな面白いのに記憶にないなんて。
ボケ始めちまった年寄りにも優しいリサイクル、ありがとうございます。
忘れるって二度楽しめていいですね!ゴホゴホ。
ところで、旅費問題はほんと、源岬派には避けて通れない関門ですね。
私の脳内設定は、全国大会優勝目指して日々猛特訓でバイトしたくても出来ない岬くんに源三さんが押し切って全額出すってやつです。
「お前が俺の出来に直結する。俺の選手生命がお前にかかってるんだ。」
とかなんとかいろいろ言って、押しまくる。
一方律儀な岬くんは
「僕は必ずプロになる。だから、これはそれまでの借りだ。」
とかなんとか言って、毎回きっちりチケット代をノートとかに
(今ならExcel管理?)付けていてほしいです。
かおり様の岬くんアルバイト妄想、すっごく楽しい!
私は引っ越し業者に一票!
色気も何もない作業着だからこそ、彼の美しさが際立っちゃう気がします。
しかも汗水たらして黙々と働くんですよ。思わず心づけもはずんでしまいます。
またまた長くなってごめんなさい。
日本をちょっと南下した場所から、かおり様の源岬語りを楽しみにしています♪
南様、こんにちは〜。
日本の南方のお天気はいかがでしょうか。こちらは相変わらず猛暑です。
仕方がないので、長袖ジャージを着こんで、「暑くなれ・・・ もっと暑くなれ!」と日向小次郎の暑さ対策ごっこをしていますよ。
ま、嘘ですが。
ピー様は本当にベタ&不憫が似合う人ですよね〜。大好きだ、ピエール!
そして、岬君がどんなバイトをやっていたのか、妄想は果てしなく広がりますよね♪
今読み返してみると、私も肉体労働系が一押し。○ート引越センターのユニフォームとか、ちょっと可愛くて似合いそうですよね!宅配系なら、やはり佐○か?
今回のLOOKING BACKはリサイクル、しかも、お話ですらなくて単なるあとがきやトークのリサイクルですが、楽しんで頂ければ幸いです。
私も時々昔読んだ推理小説の結末を忘れて読みなおしたりしております。忘れると2度楽しめていいですよね、ホント!
旅費問題はね〜・・・
実は、例え岬君がフランスにいたままでも、結構ネックなんですよね。
もうちょい安価なルートがあるかもしれないですが、それでも、距離を考えるとそんなに安くはないだろうし。
出世払いもアリですよね!いずれにしても、岬君は黙っておごられてはいないだろうなぁ。
あるいは、やはり保険体育の専属家庭教師として源三さんに雇ってもらうか・・・
  
旅費問題も、私にとって源岬色を薄くした原因のひとつです(しつこい)。
現実、あのレベルで部活をにいそしんでいる学生がアルバイトはできないと思うし、日程がとれないと思うのですよ。
強引に考えたとして、南さまのおっしゃるとおり、出世払いでとりあえずの源ちゃん持ちはありかもしれません。
毎回、「ボクが働くようになったら(あえてサッカー選手とは言わない)、必ず返すから」と、きちんと記録をしておく岬くん。「あぁ〜、べつにいいよ」と、ここは流す源さん。
が、プロになった岬くんは、「きちんとうけとってくれなければ、別れるからね」と、脅し加減で全額を返済するのです。
と言いながら、岬くんのアルバイトは楽しい妄想です♪
引っ越し業者さんがいいです。これなら日雇いでもいけそうです。制服姿の岬くんもかっこよさそう。
「この荷物はどこに置きましょう?」なんていわれたら、「どうでもいいです。そこに置いておいてください・・・」と、目をハートにして言ってしまいそうです。
そう、現実的に考えて行くと、色々難しいことが出てくる源岬。
旅費はホント、頭の痛い問題です。事に航空券となると結構な金額ですからね〜。
しかも当時は今ほど格安チケットってなかったし。
そしてまた、高校生の岬君は実際問題としてバイトがほぼ不可能っていうのが非常にイタイ。
なので、出来るとしたら、短期か日雇いだろうなぁと。
我が家の岬君がやったのも、源三さんの誕生日プレゼントのための短期特別バイトなのですが、
とすると、やっぱり引越スタッフかしら。宅配は免許いりそうですしね〜。
そんじゃ、ここでの満場一致で引越しバイトってことに決定!
えー、我が家の原岬は恋人同士になる前の行き来が結構あるので、
まだ「お友達」の段階で分担率が決まった感じです。
お友達段階では、岬君は全面的に借りるのに抵抗があるんじゃないか、
ちゃんと毎回清算してチャラにしたいんじゃないかぁと。
でも、考えてみれば恋人同士になってからは出世払いってことにしてもバチは当たらないですよね!
よ〜し、今後はそういうことにしましたよ!
これで我が家の二人の旅費問題も解決です。
ありがとう、南様、なお様!