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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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 そうか、今週末は夏コミだったんだね。有明に八百万の煩悩が溢れる週末だったのだね。
私がコミケに行ってた頃はもちろん晴海でした。有明には行ったことないし、っていうか、そもそも20年くらいイベントに足を運んでないのに、「コミケ」 の3文字を見ると訳もなく熱い気持ちになりますな。
 考えてみれば、今年は行けたんだなぁ。行けば良かったかなぁと思いつつ、でも、基本的に人混みが苦手な私は、イベントの人込みを思い浮かべるだけでちょっと無理な気分です。
 年は取りたくないものだ・・・

 源岬オンリーとかあったら、老体に鞭打って飛んで行くんだけどな〜。
いいよねぇ、源岬オンリー。広い会場の見渡す限りが源岬サークルなの。
カタログの表紙は当然2人のいちゃいちゃイラストなの。
サークルカットも2人のいちゃいちゃイラスト満載なの。
会場にも2人のいちゃいちゃなポスターとかがあちこちに貼ってあるの。
会場の一角にはでっかいモニターがあって、歴代アニメからの特選ツーショット画像が流れてるの。
初代アニメの 「ヨーロッパ発、翼君へ」 とか 「若林からの手紙」 とか 「岬太郎のヨーロッパ便り」 とかはフルで何度も流れるの。
会場BGMとして、「友情フォーエバー」・・・ は流れてなくても別にいいや・・・
ともかく源岬本が溢れまくっていて、「あー、買いたい本がありすぎて、時間もお金もいくらあっても足りない!」 とか悩んでるの。
買いに買いまくって、とてもじゃないけど持ちきれなくて、とりあえず近くのコンビニかなんかで宅急便で第1便を送るの。
手持ちの現金が許す限り本を買い込んだはいいけども、それでも足りなくて、「ちょっとATMでお金下ろしてくる!」 って言って更に軍資金を調達してくるの。
もはや金銭感覚がめちゃくちゃなんだけど、源岬の前にはそんなことどうでもいいの。
更に本を買いまくって、宅急便第3便くらいまで出しちゃうの。
その後は、源岬な方々と美味しいものを食べながら心行くまで源岬談議に花を咲かせるの。
オンリー終了後1ヶ月は、買ってきた本を読みまくって毎日脳内お花畑なの。

 一度でいい、そんな源岬オンリーを体験してみたいよ!ドラえもんのもしもボックスがあったら、「もしも源岬本が溢れてる世界だったら」 って言うんだけどなぁ。
 もはやドラえもん頼みです。助けて、ドラえも〜ん!
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 先日、名古屋で開かれたコスプレ・サミットでイタリア代表が優勝したんだそうな。サッカーのW杯で不甲斐なかった分、オタク分野で頑張ったのでしょうか。いずれにしてもおめでとう!
 が、どんなコスプレがあったのかと関連記事を読んだものの、どれもこれも知らない作品とキャラばっかりでした。ゲーム系が多いのかな?
 しかしあれだね〜。ファンタジー系のゲームになると当然外国人キャラが多いわけで、そうすると、日本人のコスプレイヤーは敵わないよなぁ。ルックス&スタイル的に。その点、日本代表が 「忍者ハットリ君」 を選んだのは賢明だったと思います。
 なーんて、コスプレは全く分からないくせに偉そうに語ってみたよ。

 C翼はコスプレという意味ではあんまり面白味がない作品かもしれませんね。
 かつてのイベント会場ではご贔屓キャラのコスプレをした人たちを見かけたものですが、まぁ、基本、サッカーのユニフォームだもんね。あとは精々腕まくりしたり鉢巻をしめたりするくらい。スタジアム観戦に贔屓選手のユニを来て応援に行くようなもので、それほど 「コスプレ」 という感じはしない。コスプレの面白さってのは、多分、その非日常性にあるんだろうしさ。
 まぁ、源三さんのユニ+帽子姿の岬君というのは、個人的に大変萌え物件でありますが。もちろん本人のユニをそのまま拝借しているんで、袖と裾が余っているってのがお約束です。

 そんなこんなで、今更ながらではありますが、日本発のオタク文化のグローバル化たるや、凄いものがありますな〜。
 イタリアでも日本のアニメや漫画はもちろん人気があって、主要な作品はほとんど紹介されています。
 何せ、大学の日本語学科の学生さんが日本語を学ぼうと思った動機の上位が、「日本の漫画を原語で読みたい」 だからな〜。オタク的なモチベーションってのは、どこの国でも凄いものです。

 もちろん我らがC翼も、知らない人がいないくらいの超有名作品。初代アニメから 「J」 「平成版」 まで、全部やってたはず。
 今回のW杯の時にGAZZETTA DELLO SPORT のサイトを見ていたら、「日本はなんで翼と若林を招集しないんだ?」 という書きこみがあって笑いました。
 ちなみに、漫画は日本名がそのまま使われているものの、アニメではキャラの名前が英語風になっております。主要キャラはざっと以下の通り。

大空翼 ・・・ オリヴァー・アットン(通称ホリー)
若林源三 ・・・ ベンジャミン・プライス (通称ベンジー)
岬太郎 ・・・ トーマス・ベッカー (通称トム、又はトミー)
松山光 ・・・ フィリップ・カラガン
日向小次郎 ・・・ マーク・レンダース
若島津健 ・・・ エド・ワーナー
三杉淳 ・・・ ジュリアン・ロス

 イタリア語タイトルは、"Che campione ! Holly e Benji !" 。
 直訳すれば、「凄い選手だぜ!ホリーとベンジー!」 ってな感じかな。イタリア語読みだと 「オッリー」って感じですが。
 向こうでは源三さんが翼と並ぶ主役扱いなんだよね。特に原作初期の頃を考えると、それも頷けます。
 名前に関しては、源三さんのベンジーってどうなのとか、岬君がトムってなぁとか、それじゃあ源岬はベントムかよとか、まぁ、色々思うところはありますが、淳様のジュリアンは凄く似合ってるよね。

 さて、イタリア風C翼の基礎知識をざっとご紹介したところで、以前のトークのリサイクル。
 
*****
 
 ここイタリアでも大いに愛されているC翼。 関連サイトも結構あります。本当に真面目な正統派から、突っ込み系、そしてもちろん、同人サイトまで!!
 正統派サイトの中には、本当に良くここまで資料を集めたなぁと感心するくらい充実しているサイトがあったりして、彼等のその情熱が、作品のファンとしては凄く嬉しいです。名作っていうのは、何時の時代でも、何処に行っても、やっぱり名作なんですよね。

 その一方、突っ込み系サイトも当然ございます。この作品、やはり突っ込まなくては本当に楽しんでいるとは言えないでしょうから!!

「どうしてフィールド内に地平線が見えるのですか?」
「どうして石崎君ごときが試合に出られるんですか?」
「岬君は上手く変装しているけど実は女の子って本当ですか?」
「満身創痍の翼を試合に出すなんて、日本人は全員サディストですか?」
「翼の使っている整髪料はどこで買えますか?」

 などなど、まぁ、流石名作、つっこみ所も万国共通っていうか・・・ 
 でも、突っ込みのレベルは日本の比ではございません。まぁ、初心者(?)の突っ込みとでも申しましょうか、やっぱり、原作を深読み出来る日本人の足元にも及びませんね。(及んだ所でどうかという気もしないではないけど・・・)
 例えば源三さんって、岬君や翼は ”若林君”、修哲トリオは ”若林さん”、石崎君や小次郎、その他の人々は ”若林”、 三上さんは ”源三” と人によって呼び方が違いますよね。
 でも、イタリア語版では全員が全員、彼のことを ”ベンジー” と呼ぶんです。
 この辺りはまぁ、言語のみならず、文化・習慣の違いだからどうしようもないんでしょうが、同級生にまで ”さん” 付けで呼ばれているという、彼のキャラクター要素の一部がすっぽり抜けてしまう訳です。呼び方の差から私達日本人が感じる事が出来る微妙なニュアンスを、彼等は感じる事が出来ない訳ですよね。突っ込みの底の浅さも、恐らくその辺りに起因するのではないのかと・・・
 もちろん翻訳物に関しては、その逆(外国語→日本語)の場合もまたも然り、なんですが。 
 いや、何だかちょっと真面目に考えてしまいました。まぁ私も、C翼を見ながら時々は妄想以外のことを考えている、ということで・・・

 それはともかく、興味深いのはやはり同人サイト。日本ほど数は多くありませんが、それでもきちんと存在しております。
 結構どのサイト様も、まず、 「ファンフィクション (同人) とは何か?」 という説明から始まってまして、初々しいというか、何と言うか・・・ いやはや、私達日本人、思えば遠くに来たもんだ。

 気になる内容でありますが、残念ながら (?) ホモはありませんでした。少なくとも私が拝見した限りでは。
 こちらでもやはりラブストーリーが主流なのですが、お相手は原作通りの設定か、あるいはオリジナルキャラの女の子。
 以前、源三さんと岬君が一人の女の子を巡って云々・・・ というお話をチラッと読みましたが (最後まで読む勇気がなかった。だって、私は骨の隋まで源岬・・・)、作者様曰く、「ベンジーとトムは好対照。だから恋のライバルとして理想的だと思うんです!」 とのことでした。
 日本的同人フィルターの掛かった私の頭では、「源三さんと岬君は好対照。だから恋人同士として理想的だと思うんです!」 という感じなのですが・・・ スミマセン、腐っていて。

 でも、そのお話の中でも岬君は ”凄い美人” ”綺麗” ”繊細” ”完璧”っていう感じの描写をされていて、やっぱりイタリアでも岬君の美しさはピカ一なんだわ!とちょっと嬉しかったんですけどね (作者様は ”カッコイイ” ”美形”とおっしゃりたかったのだと思いますが、私は勝手に”美人” ”綺麗” と読み替えている)。
 また、別の方のお話 (これもちょっと読んだだけ)では、源三さんが革ジャケットと革パンツにサングラスといういでたちで南葛市内を闊歩なさっていたりして、かなーりステキでした!
 いやぁ、源三さんがこんな格好で近所を歩いた日にゃ、あいつの噂でチャンバも走ってしまうと思うのですが!とりあえず、私は全力疾走しますね!!
 なんというか、これってやっぱイタリア人のファンション感覚だよなぁ、と妙に納得してしまいましたけど。
 そしてまた、今、かなり気になっているのが、

「心臓移植のドナー待ちで入院している三杉君のお話」

 ・・・い、いやぁ、なんか凄そうだなぁ・・・ 一体どんなドラマが繰り広げられているのであろうか・・・ いえ、気になっているだけで読んではいないのですがね・・・

 いずれにしても、イタリアの同人の方々も凄く作品を愛してくれているんですよね。本当に嬉しい事だなぁと思います。

****

 これは2002年に書いたものなので、今はどんな状況だろうとイタリアのYahooを検索してみました。
 と、C翼の共同サイト (?) のようなものを発見。現在、33名の作家さんが参加していて、367作品が登録されているらしい。
 登録作品リストにはお話や絵の登場人物と内容の傾向が書いてあるのでざっと眺めてみたところ、女性向けが大多数だったのでちょっとびっくりしました。
 ほほう。これが噂の 「スラッシュ」 というものか。
 ちょっと調べてみたら、海の向こうではカップリング表記はそんなに厳密ではないものの、基本的にスラッシュの左側が受らしい。源岬ならば、「岬/若林」 となるわけですね。
 しかし、以前検索した時は、健全作品しか引っかかってこなかったんだけどな〜。検索の仕方が甘かったのかな。あるいは、イタリア同人界が腐乱し始めて・・・いやいや、成長を遂げているのかな。

 さて、リストを俯瞰してみた結果ですが (ユーザー登録&パスワード入力が必要なものが多いので、作品そのものは読んでいない)、意外なことに、ピエ×ナポが結構ありました。
 まぁ、業界全体で人気というよりも、1人の作家さんがたくさん投稿してらっしゃる感じでしたが。
 ピエ×ナポ作品は、時々岬君が参加している模様。+岬として参加していたり、×岬としてだったり。
 ある作品では3人一緒に仲良しこよし (婉曲表現)のようでしたが、作者さんのコメントで 「3人ですが、実際のところ、岬は常に下なんですけどね!」 とありまして、あぁ、岬君ってイタリア同人界でもそういうポジションなのね・・・と思いました。さすが、誰からも愛される男、岬太郎!

 岬君絡みで多いのは、やっぱりGC。まぁ、王道だもんな〜。一方、源三さん絡みでは、源×守、源×翼、源×健らしき作品がありました。
 そのほか、小次×健&健×小次は言わずもがなですね。
 ちょっと変わった(?)ところでは、森崎×井沢、健×淳、滝×来生なんかも結構ありました。これらもそれぞれ同じ作家さんがたくさん投稿しているっぽい感じです。
 源岬は残念ながら1つもなしで、ちょっと悲しい気分・・・
 イタリアの腐女子のみんな!源岬って素敵なものよ!ハマってごらん!楽しいから!


 話しは少々変わりますが、数年前、ヴェネツィア建築ビエンナーレで日本が 「オタク」 をテーマに出展したことがありまして、見に行ったことがあります。
 下はその時に撮ってきた会場内の写真。

biennale

 ピントが甘い上に小さいので見にくいですが、天井からぶら下がっているのは、男性向けゲームと思しき作品のポスター。
 向かって左にある正方形の積み重なりは、フィギュアや食玩のショーケース。
 手前に見えるのは、秋葉原と思しき街のジオラマ。
 そして、奥の方に見えるのが、同人誌がぎっしり詰まった本棚です。もちろん、C翼のものもたくさんありました。ほとんど東邦系でしたが、畑違いの私でも名前を存じ上げているような方々の作品がズラリ。
 本棚近辺には、「同人誌」 「やおい」 などについての説明パネルがありまして、「キャプテン翼」 も同人界の金字塔的作品としてちゃんと一項目になってました。
 「やおいアニパロの隆盛を生む」 などと書いてあって、ファンとして誇らしいような、申し訳ないような、かなり微妙な気持になったのを思い出します。
 つくづく、バケモノジャンルだったんだなぁ、C翼って。
 

 さて、ここ暫く LOOKING BACK ということで私的な源岬&同人関連の過去のトークを掘り起こしてリサイクルしてきましたが、岬君ゆかりの第11弾までたどり着いたところで、ひとまず締めたいと思います。また、思い出したように掘り出してくるかもしれませんが。

 今回、あーでもない、こーでもないと二次創作の設定と原作とのつじつま合わせに改めて頭を悩ませたりしてきたわけですが、「3109日」 で我らが陽一先生はこんなことをおっしゃっているんですよね。

「・・・僕自身は、結構いい加減に単なる”感覚”で描いている部分が多いので、漫画がこの資料通りかと言うと、”?”という気もしますし、つじつまが合わない部分、矛盾が生じている部分は(漫画の中でも)多々あると思いますが、そこはどうか、大きな気持ちで許してやってください

 もうね、原作者がこの心意気ですからね!天晴れ、陽一先生!
 時間や交通費のことでちまちま考え込んでいた自分は、なんて小さい人間だったんだろうと反省することしきりですよ。大きな気持ちで全てを赦し、心の赴くまま、気の向くままに萌えていればいいのだと思います。
 すべては源岬の二人の愛ので解決です!むしろ、「二人は 『どこでもドア』 を持っているからノープロブレム !」 くらいの気持ちで行かなければ!信じる者は救われる!
 VIVA 源岬! VIVA キャプテン翼!
 先日のエントリにもちらっと書きましたが、岬親子ってそろってその手のことに関してボケてるっていうか、オクテそうですよね。
 いや、岬君はともかく、一郎さんのようないいおっさんにオクテもなにもないもんですが。

 小学校の保護者会かなんかで、先生から、
「そろそろ子供たちも性に興味をもつ年頃です。今日お帰りになりましたら、ぜひお父さん、お母さんから、お子様たちに性についてのお話をしてあげてください」
 とか言われて参考資料としてちょっとした小冊子まで渡されちゃって、その夜一日挙動不審になっちゃったりする一郎さん。
 それでも、これも親の務めだと覚悟を決めるわけですが、
「太郎、話があるから、ちょっとそこに座りなさい」
「うん。なに?父さん」
 ちょこんと正座をし、無垢な笑顔を見せる我が子を前に、途端に覚悟がヘナヘナになっていくわけです。
「ん?いや・・・その・・・ まぁ、今日はちょっと体の話をな」
「体の話?」
「そう。その、なんだ、いわゆる体だ。つまり、一言でいえば、体のことだな」
「うん」
「で、えー、お前はその、どうだ」
「どうだって、なにが?」
「え? あー・・・ あれだ、えー・・・ そうだ、最近、体の調子はいいのか」
「・・・? もちろん。どうして?」
「いや、元気ならばいいんだ、うん。元気が一番だ」
 うんうん、とやけに真面目な顔で頷く一郎さん。
「父さん、話ってそれだけ?」
「え? いやいや、まだあるんだ。まだある。まだあるぞ、太郎」
「そうなんだ」
「そうだ。あ〜、えーとだな、その・・・ お前は、その、赤、・・・あ、いや、赤ちゃ・・・えー」
「赤ちゃ?」
「そう、そうだ、これ、お前は赤と赤茶どっちがいいと思う?ここの家の屋根の部分の色なんだが」
 と、描きかけの絵をさしたりして一向に話が進まなかったりするわけです。
 岬君も、「なんだか今日の父さん変だなぁ」 と思っているんだけれども、そこは何も言わずに律儀に聞いている。
 で、さんざっぱら遠回りした挙句に、岬君が一郎さんが丸めて握っている小冊子に気が付いて、
「ところで父さん、それなに?」
「え?あ、これか?・・・いや、これはだな・・・」
 と、ようやくそこで本題に入って行くんですが、いやぁ、その後の説明も一郎さんはしどろもどろでしょうな。
 首にかけたタオルでやたらと汗をぬぐいながら、非常に古典的におしべとめしべの話から始めたりするんですよ。
 岬君はだまって聞きながら、素直に 「なるほど」 と思っていてもいいし、読書家の岬君のこと、セルフ性教育済みで何でも知ってるんだけど、「まぁ、ここは知らないフリで黙って聞いておこう」 と思っていてもいいと思います。

 なんにせよ、例えセルフ性教育で知識はばっちりだったとしても、我が家の岬君は基本的に恋愛の実践面ではオクテで照れ屋です。時に突然大胆だったりもするけど。
 ま、実践の方は、源三さんにしっかりたっぷり教えてもらうといいと思いますよ。身も心も。
 でも、一郎さんが冷や汗かきながらせっかくおしべとめしべの話をしてくれたのに、男同士じゃあんまり意味がないよな・・・

 しかしさ、ひたすら科学的、医学的な説明に終始するなら一郎さんが多少照れる程度で済みますが、小学生くらいの性教育っておそらくそれだけじゃないわけで、「男の人と女の人が愛し合って赤ちゃんが生まれるんだよ。命って尊いんだよ」 とかいう話になると、「父さんと母さんが愛し合って僕が生まれたんだね。でも、愛し合ってたのにどうして別れちゃったの。尊い命なら、どうして母さんは僕を置いて出て行っちゃったの」 みたいなことになるよなぁ。
 いや、岬君は直接一郎さんにそういう質問をぶつけたりはしないだろうけど、1人で考え込んじゃったりするよな〜、きっと。
 そう考えると、これってなかなかシビアな話題でもあるな、岬家にとっては。
 性教育に絡めて、その辺りを照れずにごまかさずにちゃんとお話してくれる一郎さんってのもアリだな〜。


 赤ちゃんと言えば、翼に子供が出来た時の世間一般の大方の反応は、「翼って子供の作り方知ってたのか!」 だっただろうと思われます。
 だって、かつての同人界では 「翼は赤ちゃんがサッカーボールから生まれてくると思っている」 という説がまことしやかに語られていたからな。

 今回の連載で出産なのかな、早苗ちゃん。そろそろだよね。
 それにしても、子供の名前、大舞と疾風だっけ? その田舎の暴走族みたいなネーミングセンスはどうなの・・・
 それにだな、疾風はともかく、大舞ってな〜。
 サッカーで 「ダイブ」 って、あんまりいい意味で使われなかったりするぞ。ファール取ってもらいたくてわざと大げさに倒れる事を 「ダイブ」 って言ったり、そういうプレイが多い人の事を 「ダイバー」 って言ったりするしなぁ。
 まぁ、息子がサッカーやるとは決まってないので、いいんだけどさ〜。
 なんにせよ、早苗ちゃんの安産を祈っております。
 
 キャラのプライベートや人間ドキュメントがほとんど描かれないC翼界において、岬君のその手のネタの量と深さは群を抜くものがあります。 
 例えば、岬太郎というキャラを説明する場合、サッカー選手としての特徴だけでなく、生い立ちや特殊な家庭環境、そして最近では脚の怪我やらを抜きには語れないですよね。公式にこれほどプライベートな描写がある人って、C翼界広しといえども岬君だけだと思うのですよ。次点で小次郎かな。
 逆に、キャラとしての重要度の割に描写が少ないのが翼と源三さん。源三さんなんか、原作じゃ金持ちってことくらいしか分からないしな。
 その点、岬君は苦労してる分、背景に厚みのあるキャラになっていると思います。
 え?ファンの欲目?まぁ、そうかもしれません。
 でもさ、1人だけ 「サッカー選手」 としてではなく 「人間」 に焦点を当てた特別編を持ってるってのは、やっぱりこれは凄いことだと思んだよな〜。


 放浪画家の父と共に全国を(リュック一つで)渡り歩く岬太郎。
 母のぬくもりも知らず、けれどもいつも微笑みを絶やさず、明るく健気に生きる優しい少年。
 
 陽一先生、自分が生み出したキャラクターながら、創作意欲が刺激されちゃったんだろうなぁ。この子の内面をもっと掘り下げてみたいと思ったんだろうなぁ。その結晶が、あの名作、「ボクは岬太郎」 なのだろうと思っています。
 ある意味、先生自身による二次創作か。

 そして、岬君を語る上で欠かせないのが、その父、岬一郎氏。
 私的に、岬君が 「お父さん」 じゃなくて 「父さん」 と呼ぶのが非常にツボです。
 以下、例によってリサイクル。

*****
 
 岬親子ってすごくいいですよね。あのなんともいえない関係が。切ないような、哀しいような、それでいてほんわりと温かいような、一言では言えない、あの雰囲気。
 岬親子という秀逸なキャラクターを生み出したというだけで、陽一先生のその後の狼藉の数々も許せます。
 ・・・少なくとも、許せるような気がします。

 一郎さんは、岬君のお父さんという事を抜きにしても、とっても好きなキャラです。何故ならば私の理想の男の2番手である (1番はもちろん源三さん) スナフキンに似てるから。いや、もちろん姿形は全然似てませんが、醸し出す雰囲気がね〜。

 この人って面白いですよね。だってさ、いくら画業のためとはいえ、普通、子供がいたら日本全国放浪の旅なんかには出ないと思うんだよね〜。リュック1つ背負ってさ。
 しかも1か所にせいぜい2、3ヶ月しかいないわけで、よく考えてみなくたって、子供にとってはかなり可哀想な状況なわけです。更には、「太郎、いつものように手続きに行って来い」 とか言って、岬君自身に小学校の入学手続きさせてるしな〜。
 子供のことをよっぽど信頼しているのか、ただ単に面倒なのか。
 そしてまた、どうもあんまり日常生活能力がありそうにも思えない一郎さん。このお父さんの元で、岬君は家事全般得意になっていったのだろう、というか、ならざるを得なかったんだろうなぁ・・・   
 ただその一方で、仮に子供がいなかったらもっと気楽に放浪でもなんでも出来るだろうに、岬君をさっさとお母さんに預けなかったのは、やはり岬君のことを大事に思っているからなんだろうなぁと(まぁ、元奥さんとの間でどんな話し合いがあったのかは存じませんが)。 

 そんな訳で、世間一般の尺度でみると、もしかしたらあんまりいい父親とは言えないのかもしれないけど、こういうお父さんって、大人になってみたら凄くいいんじゃないかなと思うのです。
 親がいつまでも自分の夢を持っているのって、子供として凄く嬉しいじゃないですか。子供の成功が自分の生き甲斐というよりも、親自身が夢や目標を持って頑張っている姿を見る方が、子供にとっては励みになるんじゃないかな。
 「父さんの期待に応えるために頑張ろう」 っていうよりも、「父さんも頑張ってるから、自分も頑張ろう」 っていう方がさ。言葉では何も言わなくても、自分の生き方で何かを教えられる父親ってのは実にカッコいいですよね。
 だからでしょうか、どうもこの二人、単なる親子というよりは、なんとなく 「同志」 という感じがします。
 よく、「友達みたいな親子」 と言いますが、それともちょっと違って、やっぱり 「同志」 かな。それぞれ分野は違っても、いつでも一緒に戦っているっていうか。
 岬君がお父さんについていくことを選んだのも、それだけ一郎さんが人間として魅力的だからなのだろうなぁと思うのです。(決して"山岡" より "岬" の方が格好いいから、という訳ではないと・・・)

 岬君の子供時代はやっぱり結構寂しかったでしょうが、決して不幸ではなかったと思います。絵に描いたような幸福ではなかったかもしれないけど、岬家風に幸せだったのではないかな。

 素敵なお父さんあって、素敵な息子あり。
 まぁ、それでも将来、ビジュアル的には絶対似て欲しくないと切望しておりますが。


*****

 我が家の2人はまだ誰にもカミングアウトしてませんが、一郎さんは、岬君と源三さんの仲に気が付いているのではないかと思っています。
 だってさ〜、最初の頃はともかく、徐々に 「おや?」 って思うと思うんだよね。
 一郎さんは良い意味で放任主義の人ですが、決してほったらかしというのではなくて、岬君のこと本当によく見て理解してあげてるしさ。

 さて、我が家の一郎さんの場合ですが、岬君が初めて源三さんに会いに行った時は、流石に何にも思わないでしょう。
 普通にドイツでの土産話を聞いて、「昔の友達に会えてよかったな、太郎」 くらいのリアクションだと思います。
 が、それから岬君は毎週のようにドイツに行くようになり、毎日の食卓での会話でも源三さんの話題が多くなっていく。
 岬君が1人の友達にこんなにも執着することってのはいまだかつてなかったわけで、一郎さんも少々驚くのですが、この段階ではまだ、「本当に気の合う友達が出来たんだな。よかったな、太郎」 という感じだろうと。
 例え毎週末のことでも、息子が同性の友達に会いに行くのを見て、「怪しい」 とは思わないでしょうし、なにより岬君自身、最初は 「気の合う友達」 という認識だろうしね。

 源三さんと会うようになって岬君は少しずつ変わっていき、デキちゃった後はそれこそかなり大きな変化があると思われます。
 ただ、「色っぽくなった」 とは、父親が息子に対しては思わないんじゃないかな〜。なので、まぁ、「大人びた」 くらいで。
 あ、大人っぽくなった息子を見て、「ドイツで女を覚えたか?」 とか思うかなぁ。
 うーん、普通の男親だったらわりと思うかもしれないけど、岬親子はその辺そろってボケているので、そっちには頭が回らないような気がします。 
 優しくたくましく成長して行く息子を見ながら、「若林君から刺激を受けて、色んな事を学んでいるんだな。いい友達を持ってよかったな、太郎」 と思っていることでしょう。源三さんの影響だってことは、ちゃんと分かってる。
 まさか、あらぬところに刺激を与えられ、あんなコトやこんなコトまで学んでいるとは、思わないでしょうが。
 なんにせよ、一郎さんの場合、台詞の最後に 「よかったな、太郎」 を付けると、なんでも円満解決するような気がするので、とってもいい感じですね。
 
 さて、問題は帰国後ですな。
 源三さんに会いに、遥々ドイツまで行っちゃうわけです。このあたりで流石に 「おや?」 と思うよね。
 
 ところで、今、ふと思ったのですが、源三さん、岬君への誕生日として航空券を送ったりしてるかもな〜。1年オープンとかのやつ。無駄にビジネスクラス。そうすると、岬君の負担もまた少し減りますね!
 あ、そうしよう、そうしよう!
 で、「Hand in Hand」で初めて自費で来たと。そういうことにしておきましょう。
 
 そうすると、ここら辺りで一郎さんは気が付くわけですよ。
 いくら若林君の家が裕福だといっても、航空券をプレゼントしてまで会いたいというのは、これはちょっと友情の域を出ている気がする。
 太郎の方はどう思っているのか分からないけれど、若林君の方は友情以上の特別な感情を抱いているのではないか?と思い始めるわけです。
 そういう前提でこれまでのあれこれを考えて見れば、確かに色々思い当たる節はある。
 が、何か悪い影響があったわけではなく、むしろ岬君はよい影響を受けているので、一郎さんとしては源三さんに感謝しているところが多々あるわけで、とりあえず何も言わない。様子を見ようと思っているわけです。
 ただ、このあたりから、ちょっと心の準備をし始めるのかな〜。
 
 で、その後 「出世払い」 になるわけですが、これは、かなり決定打なのではないかと。
 「出世払い」 の報告を受けた一郎さん、「お前たちが互いにちゃんと責任を持てるなら」 ってことでひとまず了承 (普通の親は、よそ様にそこまでお世話になるわけにはいかないと言って反対するような気がするけど、まぁ、その辺はスルーしておきましょう)。
 が、人に甘えることを良しとしない太郎がそこまでして会いたい相手というのは、やはり単なる 「友達」 ではないのだろう。どうやら若林君だけでなく、あの子も彼に対して同じ気持ちを持っているのだな、と。
 そんなこんなで2人の間を確信するに至るわけですが、一郎さんは 「太郎が幸せなら万事OK」 と思っているので、反対する気はありません。
 そして、いずれ時が来たら打ち明けてくれるだろうから、それまでは自分からはなにも言うまいと思って黙っている。
 そもそも、一郎さん自身フリーダムな人だし、ある意味 「異端」 な人生を送っているわけだし、そりゃ、最初はびっくりするでしょうが、男同士なんて大した問題ではないと思っていると思います。それにほら、芸術分野には多いしさ!
 
 その後、一郎さんが代表の試合なり合宿の練習なりを観に行くわけですよ。で、そこで源三さんと岬君が何気ないやり取りを交わしたりしているのが見えたりするわけです。
 遠くからなので、何を話しているのかはもちろん分からないんだけど、そこは親なだけあって、視線やら雰囲気やらしぐさやらで2人の間にある絆がしっかり感じ取れちゃったりするわけです。
 愛し合う2人の様子を目の当たりにして、感極まる一郎さん。
 
 「(前略 2分15秒)まったく、おまえはわしには出来過ぎた子だ。わしの仕事のせいでお前は各地を転々としなければならず、新しい土地で出来た友達ともすぐに別れなければならなかった。子供の頃は母さんがいなくて寂しくて辛かっただろうに、わしに気を使って何も聞こうとはしなかったな。それでも愚痴の一つも言わずにいつでも笑顔を忘れず、本当に優しく素直に育ってくれた。わしがフランスに留学することになった時もついて来てくれた。「僕は岬太郎」 というお前のあの言葉がわしはどれほど嬉しかったか!そしてその後もお前は (中略 7分39秒)
 ・・・太郎、昔からお前は明るく、朗らかで、思いやりのある心根のまっすぐな子だった。だが、若林君と再会してからお前はますます強く優しくなったな。それは愛する人、守るべき相手が出来たからなんだろう。だから父さんは喜んでお前たちを祝福するよ。ありがとう!ありがとう、若林君!太郎を頼みました。どうか幸せにしてやってください!そして太郎、若林君と巡り逢えてよかったな、太郎!幸せになるんだぞ、太郎!わしの自慢の一人息子、太郎!!」

 と、細い目を潤ませ、心の中で橋田○賀子も真っ青の長セリフを言いながら、親バカ全開で一人盛り上がっていることと思います。
 隣で観ている人は、さぞかし気味が悪いことでしょう。


 とまぁ、一郎さんは気が付いているものの、岬君はとりあえず隠しております。
 なぜ、我が家の2人は関係を隠しているのか。
 まぁ、やっぱり岬君としては男手一つで育ててくれたお父さんに対して言いづらいでしょう。妙な差別をしたり、頭ごなしに反対したりする人じゃないって分かっていても、やっぱり打ち明ける覚悟をするには時間がかかるだろうと思います。
 そのほかの人たちには、以前書いたように、バレると色々大変だし、ごく内輪だけってことにしておいてもひょんなことでどっかしらから話が漏れたりするものだから、いずれ打ち明けるべき人には打ち明けるにしても、当座は全面的に内緒ってことにしているわけです。
 まぁ、うちのピー様は恋する美獣の本能で何となく察してますが。そして多分シュナイダーも薄々感づいている。源三さんがあけっぴろげだから。
 そしてまた、二人から打ち明ける前になんとなく察している人もいるかもしれません。三杉君とか健ちゃんとかは鋭そうだ。

 なんにせよ、これがある意味 「理論上」 (?) の理由。
 それとは別に、もう1つ私の勝手な趣味による理由がありまして、それは何かと申しますと、要するに、「親に隠れて吸うタバコは美味しい」 って奴です。いや、私はタバコ吸わないですが。
 「秘め事」 っていうくらいなので、隠してやってるのが淫靡でよろしいなぁと。隠せば隠すほど、エロスだなぁと。
 本当は、事情を知っていて相談できる人がいてくれた方がいいんでしょうけどね、2人の精神衛生上。
 でも、私の萌えのために、2人に余計な試練を与えておりますよ。
 そんなことをしておきながらなんですが、幸せになるんだぞ、太郎!
 源岬派にとっての一大関心事である 「旅費問題」。そして、それに付随する岬君の「アルバイト」問題。
 先日、緊急三者会談においてその具体的解決策を話し合った結果、とりあえず、我が家の2人についてはこのような解決を見ることになりましたよ!

 小ネタというには随分長くなりましたが、お時間のある方はどうぞ。
 一応、『Hand in Hand』 の続きです。

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