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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
カテゴリー「♥ キャプテン翼」の記事一覧
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 先日のエントリにもちらっと書きましたが、岬親子ってそろってその手のことに関してボケてるっていうか、オクテそうですよね。
 いや、岬君はともかく、一郎さんのようないいおっさんにオクテもなにもないもんですが。

 小学校の保護者会かなんかで、先生から、
「そろそろ子供たちも性に興味をもつ年頃です。今日お帰りになりましたら、ぜひお父さん、お母さんから、お子様たちに性についてのお話をしてあげてください」
 とか言われて参考資料としてちょっとした小冊子まで渡されちゃって、その夜一日挙動不審になっちゃったりする一郎さん。
 それでも、これも親の務めだと覚悟を決めるわけですが、
「太郎、話があるから、ちょっとそこに座りなさい」
「うん。なに?父さん」
 ちょこんと正座をし、無垢な笑顔を見せる我が子を前に、途端に覚悟がヘナヘナになっていくわけです。
「ん?いや・・・その・・・ まぁ、今日はちょっと体の話をな」
「体の話?」
「そう。その、なんだ、いわゆる体だ。つまり、一言でいえば、体のことだな」
「うん」
「で、えー、お前はその、どうだ」
「どうだって、なにが?」
「え? あー・・・ あれだ、えー・・・ そうだ、最近、体の調子はいいのか」
「・・・? もちろん。どうして?」
「いや、元気ならばいいんだ、うん。元気が一番だ」
 うんうん、とやけに真面目な顔で頷く一郎さん。
「父さん、話ってそれだけ?」
「え? いやいや、まだあるんだ。まだある。まだあるぞ、太郎」
「そうなんだ」
「そうだ。あ〜、えーとだな、その・・・ お前は、その、赤、・・・あ、いや、赤ちゃ・・・えー」
「赤ちゃ?」
「そう、そうだ、これ、お前は赤と赤茶どっちがいいと思う?ここの家の屋根の部分の色なんだが」
 と、描きかけの絵をさしたりして一向に話が進まなかったりするわけです。
 岬君も、「なんだか今日の父さん変だなぁ」 と思っているんだけれども、そこは何も言わずに律儀に聞いている。
 で、さんざっぱら遠回りした挙句に、岬君が一郎さんが丸めて握っている小冊子に気が付いて、
「ところで父さん、それなに?」
「え?あ、これか?・・・いや、これはだな・・・」
 と、ようやくそこで本題に入って行くんですが、いやぁ、その後の説明も一郎さんはしどろもどろでしょうな。
 首にかけたタオルでやたらと汗をぬぐいながら、非常に古典的におしべとめしべの話から始めたりするんですよ。
 岬君はだまって聞きながら、素直に 「なるほど」 と思っていてもいいし、読書家の岬君のこと、セルフ性教育済みで何でも知ってるんだけど、「まぁ、ここは知らないフリで黙って聞いておこう」 と思っていてもいいと思います。

 なんにせよ、例えセルフ性教育で知識はばっちりだったとしても、我が家の岬君は基本的に恋愛の実践面ではオクテで照れ屋です。時に突然大胆だったりもするけど。
 ま、実践の方は、源三さんにしっかりたっぷり教えてもらうといいと思いますよ。身も心も。
 でも、一郎さんが冷や汗かきながらせっかくおしべとめしべの話をしてくれたのに、男同士じゃあんまり意味がないよな・・・

 しかしさ、ひたすら科学的、医学的な説明に終始するなら一郎さんが多少照れる程度で済みますが、小学生くらいの性教育っておそらくそれだけじゃないわけで、「男の人と女の人が愛し合って赤ちゃんが生まれるんだよ。命って尊いんだよ」 とかいう話になると、「父さんと母さんが愛し合って僕が生まれたんだね。でも、愛し合ってたのにどうして別れちゃったの。尊い命なら、どうして母さんは僕を置いて出て行っちゃったの」 みたいなことになるよなぁ。
 いや、岬君は直接一郎さんにそういう質問をぶつけたりはしないだろうけど、1人で考え込んじゃったりするよな〜、きっと。
 そう考えると、これってなかなかシビアな話題でもあるな、岬家にとっては。
 性教育に絡めて、その辺りを照れずにごまかさずにちゃんとお話してくれる一郎さんってのもアリだな〜。


 赤ちゃんと言えば、翼に子供が出来た時の世間一般の大方の反応は、「翼って子供の作り方知ってたのか!」 だっただろうと思われます。
 だって、かつての同人界では 「翼は赤ちゃんがサッカーボールから生まれてくると思っている」 という説がまことしやかに語られていたからな。

 今回の連載で出産なのかな、早苗ちゃん。そろそろだよね。
 それにしても、子供の名前、大舞と疾風だっけ? その田舎の暴走族みたいなネーミングセンスはどうなの・・・
 それにだな、疾風はともかく、大舞ってな〜。
 サッカーで 「ダイブ」 って、あんまりいい意味で使われなかったりするぞ。ファール取ってもらいたくてわざと大げさに倒れる事を 「ダイブ」 って言ったり、そういうプレイが多い人の事を 「ダイバー」 って言ったりするしなぁ。
 まぁ、息子がサッカーやるとは決まってないので、いいんだけどさ〜。
 なんにせよ、早苗ちゃんの安産を祈っております。
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 キャラのプライベートや人間ドキュメントがほとんど描かれないC翼界において、岬君のその手のネタの量と深さは群を抜くものがあります。 
 例えば、岬太郎というキャラを説明する場合、サッカー選手としての特徴だけでなく、生い立ちや特殊な家庭環境、そして最近では脚の怪我やらを抜きには語れないですよね。公式にこれほどプライベートな描写がある人って、C翼界広しといえども岬君だけだと思うのですよ。次点で小次郎かな。
 逆に、キャラとしての重要度の割に描写が少ないのが翼と源三さん。源三さんなんか、原作じゃ金持ちってことくらいしか分からないしな。
 その点、岬君は苦労してる分、背景に厚みのあるキャラになっていると思います。
 え?ファンの欲目?まぁ、そうかもしれません。
 でもさ、1人だけ 「サッカー選手」 としてではなく 「人間」 に焦点を当てた特別編を持ってるってのは、やっぱりこれは凄いことだと思んだよな〜。


 放浪画家の父と共に全国を(リュック一つで)渡り歩く岬太郎。
 母のぬくもりも知らず、けれどもいつも微笑みを絶やさず、明るく健気に生きる優しい少年。
 
 陽一先生、自分が生み出したキャラクターながら、創作意欲が刺激されちゃったんだろうなぁ。この子の内面をもっと掘り下げてみたいと思ったんだろうなぁ。その結晶が、あの名作、「ボクは岬太郎」 なのだろうと思っています。
 ある意味、先生自身による二次創作か。

 そして、岬君を語る上で欠かせないのが、その父、岬一郎氏。
 私的に、岬君が 「お父さん」 じゃなくて 「父さん」 と呼ぶのが非常にツボです。
 以下、例によってリサイクル。

*****
 
 岬親子ってすごくいいですよね。あのなんともいえない関係が。切ないような、哀しいような、それでいてほんわりと温かいような、一言では言えない、あの雰囲気。
 岬親子という秀逸なキャラクターを生み出したというだけで、陽一先生のその後の狼藉の数々も許せます。
 ・・・少なくとも、許せるような気がします。

 一郎さんは、岬君のお父さんという事を抜きにしても、とっても好きなキャラです。何故ならば私の理想の男の2番手である (1番はもちろん源三さん) スナフキンに似てるから。いや、もちろん姿形は全然似てませんが、醸し出す雰囲気がね〜。

 この人って面白いですよね。だってさ、いくら画業のためとはいえ、普通、子供がいたら日本全国放浪の旅なんかには出ないと思うんだよね〜。リュック1つ背負ってさ。
 しかも1か所にせいぜい2、3ヶ月しかいないわけで、よく考えてみなくたって、子供にとってはかなり可哀想な状況なわけです。更には、「太郎、いつものように手続きに行って来い」 とか言って、岬君自身に小学校の入学手続きさせてるしな〜。
 子供のことをよっぽど信頼しているのか、ただ単に面倒なのか。
 そしてまた、どうもあんまり日常生活能力がありそうにも思えない一郎さん。このお父さんの元で、岬君は家事全般得意になっていったのだろう、というか、ならざるを得なかったんだろうなぁ・・・   
 ただその一方で、仮に子供がいなかったらもっと気楽に放浪でもなんでも出来るだろうに、岬君をさっさとお母さんに預けなかったのは、やはり岬君のことを大事に思っているからなんだろうなぁと(まぁ、元奥さんとの間でどんな話し合いがあったのかは存じませんが)。 

 そんな訳で、世間一般の尺度でみると、もしかしたらあんまりいい父親とは言えないのかもしれないけど、こういうお父さんって、大人になってみたら凄くいいんじゃないかなと思うのです。
 親がいつまでも自分の夢を持っているのって、子供として凄く嬉しいじゃないですか。子供の成功が自分の生き甲斐というよりも、親自身が夢や目標を持って頑張っている姿を見る方が、子供にとっては励みになるんじゃないかな。
 「父さんの期待に応えるために頑張ろう」 っていうよりも、「父さんも頑張ってるから、自分も頑張ろう」 っていう方がさ。言葉では何も言わなくても、自分の生き方で何かを教えられる父親ってのは実にカッコいいですよね。
 だからでしょうか、どうもこの二人、単なる親子というよりは、なんとなく 「同志」 という感じがします。
 よく、「友達みたいな親子」 と言いますが、それともちょっと違って、やっぱり 「同志」 かな。それぞれ分野は違っても、いつでも一緒に戦っているっていうか。
 岬君がお父さんについていくことを選んだのも、それだけ一郎さんが人間として魅力的だからなのだろうなぁと思うのです。(決して"山岡" より "岬" の方が格好いいから、という訳ではないと・・・)

 岬君の子供時代はやっぱり結構寂しかったでしょうが、決して不幸ではなかったと思います。絵に描いたような幸福ではなかったかもしれないけど、岬家風に幸せだったのではないかな。

 素敵なお父さんあって、素敵な息子あり。
 まぁ、それでも将来、ビジュアル的には絶対似て欲しくないと切望しておりますが。


*****

 我が家の2人はまだ誰にもカミングアウトしてませんが、一郎さんは、岬君と源三さんの仲に気が付いているのではないかと思っています。
 だってさ〜、最初の頃はともかく、徐々に 「おや?」 って思うと思うんだよね。
 一郎さんは良い意味で放任主義の人ですが、決してほったらかしというのではなくて、岬君のこと本当によく見て理解してあげてるしさ。

 さて、我が家の一郎さんの場合ですが、岬君が初めて源三さんに会いに行った時は、流石に何にも思わないでしょう。
 普通にドイツでの土産話を聞いて、「昔の友達に会えてよかったな、太郎」 くらいのリアクションだと思います。
 が、それから岬君は毎週のようにドイツに行くようになり、毎日の食卓での会話でも源三さんの話題が多くなっていく。
 岬君が1人の友達にこんなにも執着することってのはいまだかつてなかったわけで、一郎さんも少々驚くのですが、この段階ではまだ、「本当に気の合う友達が出来たんだな。よかったな、太郎」 という感じだろうと。
 例え毎週末のことでも、息子が同性の友達に会いに行くのを見て、「怪しい」 とは思わないでしょうし、なにより岬君自身、最初は 「気の合う友達」 という認識だろうしね。

 源三さんと会うようになって岬君は少しずつ変わっていき、デキちゃった後はそれこそかなり大きな変化があると思われます。
 ただ、「色っぽくなった」 とは、父親が息子に対しては思わないんじゃないかな〜。なので、まぁ、「大人びた」 くらいで。
 あ、大人っぽくなった息子を見て、「ドイツで女を覚えたか?」 とか思うかなぁ。
 うーん、普通の男親だったらわりと思うかもしれないけど、岬親子はその辺そろってボケているので、そっちには頭が回らないような気がします。 
 優しくたくましく成長して行く息子を見ながら、「若林君から刺激を受けて、色んな事を学んでいるんだな。いい友達を持ってよかったな、太郎」 と思っていることでしょう。源三さんの影響だってことは、ちゃんと分かってる。
 まさか、あらぬところに刺激を与えられ、あんなコトやこんなコトまで学んでいるとは、思わないでしょうが。
 なんにせよ、一郎さんの場合、台詞の最後に 「よかったな、太郎」 を付けると、なんでも円満解決するような気がするので、とってもいい感じですね。
 
 さて、問題は帰国後ですな。
 源三さんに会いに、遥々ドイツまで行っちゃうわけです。このあたりで流石に 「おや?」 と思うよね。
 
 ところで、今、ふと思ったのですが、源三さん、岬君への誕生日として航空券を送ったりしてるかもな〜。1年オープンとかのやつ。無駄にビジネスクラス。そうすると、岬君の負担もまた少し減りますね!
 あ、そうしよう、そうしよう!
 で、「Hand in Hand」で初めて自費で来たと。そういうことにしておきましょう。
 
 そうすると、ここら辺りで一郎さんは気が付くわけですよ。
 いくら若林君の家が裕福だといっても、航空券をプレゼントしてまで会いたいというのは、これはちょっと友情の域を出ている気がする。
 太郎の方はどう思っているのか分からないけれど、若林君の方は友情以上の特別な感情を抱いているのではないか?と思い始めるわけです。
 そういう前提でこれまでのあれこれを考えて見れば、確かに色々思い当たる節はある。
 が、何か悪い影響があったわけではなく、むしろ岬君はよい影響を受けているので、一郎さんとしては源三さんに感謝しているところが多々あるわけで、とりあえず何も言わない。様子を見ようと思っているわけです。
 ただ、このあたりから、ちょっと心の準備をし始めるのかな〜。
 
 で、その後 「出世払い」 になるわけですが、これは、かなり決定打なのではないかと。
 「出世払い」 の報告を受けた一郎さん、「お前たちが互いにちゃんと責任を持てるなら」 ってことでひとまず了承 (普通の親は、よそ様にそこまでお世話になるわけにはいかないと言って反対するような気がするけど、まぁ、その辺はスルーしておきましょう)。
 が、人に甘えることを良しとしない太郎がそこまでして会いたい相手というのは、やはり単なる 「友達」 ではないのだろう。どうやら若林君だけでなく、あの子も彼に対して同じ気持ちを持っているのだな、と。
 そんなこんなで2人の間を確信するに至るわけですが、一郎さんは 「太郎が幸せなら万事OK」 と思っているので、反対する気はありません。
 そして、いずれ時が来たら打ち明けてくれるだろうから、それまでは自分からはなにも言うまいと思って黙っている。
 そもそも、一郎さん自身フリーダムな人だし、ある意味 「異端」 な人生を送っているわけだし、そりゃ、最初はびっくりするでしょうが、男同士なんて大した問題ではないと思っていると思います。それにほら、芸術分野には多いしさ!
 
 その後、一郎さんが代表の試合なり合宿の練習なりを観に行くわけですよ。で、そこで源三さんと岬君が何気ないやり取りを交わしたりしているのが見えたりするわけです。
 遠くからなので、何を話しているのかはもちろん分からないんだけど、そこは親なだけあって、視線やら雰囲気やらしぐさやらで2人の間にある絆がしっかり感じ取れちゃったりするわけです。
 愛し合う2人の様子を目の当たりにして、感極まる一郎さん。
 
 「(前略 2分15秒)まったく、おまえはわしには出来過ぎた子だ。わしの仕事のせいでお前は各地を転々としなければならず、新しい土地で出来た友達ともすぐに別れなければならなかった。子供の頃は母さんがいなくて寂しくて辛かっただろうに、わしに気を使って何も聞こうとはしなかったな。それでも愚痴の一つも言わずにいつでも笑顔を忘れず、本当に優しく素直に育ってくれた。わしがフランスに留学することになった時もついて来てくれた。「僕は岬太郎」 というお前のあの言葉がわしはどれほど嬉しかったか!そしてその後もお前は (中略 7分39秒)
 ・・・太郎、昔からお前は明るく、朗らかで、思いやりのある心根のまっすぐな子だった。だが、若林君と再会してからお前はますます強く優しくなったな。それは愛する人、守るべき相手が出来たからなんだろう。だから父さんは喜んでお前たちを祝福するよ。ありがとう!ありがとう、若林君!太郎を頼みました。どうか幸せにしてやってください!そして太郎、若林君と巡り逢えてよかったな、太郎!幸せになるんだぞ、太郎!わしの自慢の一人息子、太郎!!」

 と、細い目を潤ませ、心の中で橋田○賀子も真っ青の長セリフを言いながら、親バカ全開で一人盛り上がっていることと思います。
 隣で観ている人は、さぞかし気味が悪いことでしょう。


 とまぁ、一郎さんは気が付いているものの、岬君はとりあえず隠しております。
 なぜ、我が家の2人は関係を隠しているのか。
 まぁ、やっぱり岬君としては男手一つで育ててくれたお父さんに対して言いづらいでしょう。妙な差別をしたり、頭ごなしに反対したりする人じゃないって分かっていても、やっぱり打ち明ける覚悟をするには時間がかかるだろうと思います。
 そのほかの人たちには、以前書いたように、バレると色々大変だし、ごく内輪だけってことにしておいてもひょんなことでどっかしらから話が漏れたりするものだから、いずれ打ち明けるべき人には打ち明けるにしても、当座は全面的に内緒ってことにしているわけです。
 まぁ、うちのピー様は恋する美獣の本能で何となく察してますが。そして多分シュナイダーも薄々感づいている。源三さんがあけっぴろげだから。
 そしてまた、二人から打ち明ける前になんとなく察している人もいるかもしれません。三杉君とか健ちゃんとかは鋭そうだ。

 なんにせよ、これがある意味 「理論上」 (?) の理由。
 それとは別に、もう1つ私の勝手な趣味による理由がありまして、それは何かと申しますと、要するに、「親に隠れて吸うタバコは美味しい」 って奴です。いや、私はタバコ吸わないですが。
 「秘め事」 っていうくらいなので、隠してやってるのが淫靡でよろしいなぁと。隠せば隠すほど、エロスだなぁと。
 本当は、事情を知っていて相談できる人がいてくれた方がいいんでしょうけどね、2人の精神衛生上。
 でも、私の萌えのために、2人に余計な試練を与えておりますよ。
 そんなことをしておきながらなんですが、幸せになるんだぞ、太郎!
 源岬派にとっての一大関心事である 「旅費問題」。そして、それに付随する岬君の「アルバイト」問題。
 先日、緊急三者会談においてその具体的解決策を話し合った結果、とりあえず、我が家の2人についてはこのような解決を見ることになりましたよ!

 小ネタというには随分長くなりましたが、お時間のある方はどうぞ。
 一応、『Hand in Hand』 の続きです。

・・・Read more...

 岬君が日本に帰ってきてしまって困ったのは、何も時系列の問題ばかりではありません。それと同じくらいに困ったのが、「旅費」 の問題。
 2人の関係を短期間で成立させるため、ほぼ毎週末に行ったり来たりすることになったわけですが、まぁ、岬君の方が源三さんの内に行く方が多いわけですよ。だって、岬くんちそんなに広くないだろうし、何より一郎さんがいるし。
 が、毎週フランス・ドイツを往復する旅費って結構なもんですよね。フランス時代の一郎さんがどれくらい稼ぎなり援助なりがあったのかは分からないけれども、いずれにしてもそんなに贅沢ができるわけじゃだろうしさ〜。

 今、調べてみたら、パリ−ハンブルク直通というのはないようで、

 パリ−ケルン:8,000円
 ケルン−ベルリン:14,900円
 ベルリン−ハンブルク:9,800円

 計:32,700円

 でした。ユースの片道ね、これ。無理でしょうよ、毎週出かけるのは。つか、ぶっちゃけ月1程度でも厳しい。
 で、ユーレイルパスの料金を調べてみたら、「ユーレイルグローバルパス・フレキシー」 ってのは、ヨーロッパ21カ国の国鉄が2カ月間の有効期限内で15日間乗り放題。2等のユースで67,000円らしい。
 うーん、どうなんだろう。これでもちょっと厳しいかもなぁ。更に言えば、当時はユーレイルパスのこういう細かいサービスはなかったような気がするし・・・ ご都合主義発動であったこととして考えても、やっぱりちょっと厳しいような気が。
 そしてまた、岬君が日本に帰って来てしまうことで、旅費は更なる大問題に。
 日本とドイツじゃ飛行機使わないわけにも行かないし、金額だって桁が違う。ユース料金ってのもないしさ。格安航空券だって、平均12〜15万位はするよね。

 いずれの場合にしても、源三さんが 「旅費は俺が持つ」 って言いそうですが、岬君がそれを 「じゃあ、よろしく」 と素直にあっさり受け入れることがなさそうなのが困りもの。特にまだ 「お友達」 の段階では、なかなかね。
 まぁ、結局は、「2人で会うためなんだから、料金は折半。でも、お前は何時間もかけて往復してくれてるわけだし、その負担分を割り引いて、俺が3分の2、お前が3分の1ってことにしよう。これ以上は譲れん」 ってことで源三さんが押し切っているというのが、私の脳内設定です。
 
 岬君、流石に高校時代は月々のお小遣いを貰っているだろうけど、彼の場合は年に1度のビッグチャンス、つまり、お年玉収入がないのが痛い。お年玉くれるような親戚づきあいはないだろうしさ〜。一介の高校生に4〜5万ってのは大金だよなぁ。
 まぁ、高校時代はそんなに頻繁に会いに行けなかっただろうから、なんとかなっているのかな。「頻繁に会えない」 っていうのも、それはそれで寂しくはあるのですが。

 さて、そんなこんなで悩ましい旅費問題ではありますが、我が家の 「Hand in Hand」 というお話の中では、岬君が源三さんの誕生日に会いに行くために、バイトで旅費を稼いだってことになっています。
 一体、何のバイトをしたのかな〜ということで、以下、リサイクル。

*****

 今回、岬君がバイトして航空券を云々というような事をちらっと書いたのですが、書きながら、一体彼は何のバイトしたのかな〜、などと考えてしまいまして。
 まぁ、高校生だからバイト先は限られてるだろうし、サッカー部中心の生活だろうから、あまりバイトにかまけている暇もないとは思うんだけど・・・ 

 岬君って器用だから、なんでもソツ無くこなしそうなんだけど、どうもファーストフードとかの、いらっしゃいませ稼業はちょっとイメージじゃないんだよね〜。
 だって、我らがアイドル・岬太郎様ともあろうお方が、ハンバーガーやら牛丼やらじゃ、ちょっと色気がないじゃないですか (バイトに色気を求めるのも筋違いか)。
 でもまぁ、店側としては、是非にでも雇いたい人材かもしれない。岬君のあの笑顔で 「ご一緒にポテトも如何ですか?お飲み物にシェイクは如何ですか?デザートにアイスクリームは?」 とかやられたら、ついついありったけのものを注文してしまいそうな気がするし。
そして岬君を一目見たさに店に通いつめ、一日三食、全てジャンク・フードとなり、数ヶ月後には栄養の偏りから今時脚気になって体調を崩すのであった・・・ 
 うーん、恐るべし、岬太郎。

 飲み屋なんかはもっての他ですね!酔った客に何をされるか分かったもんじゃない。というか、高校生は雇ってくれないのかな、ああいう所は。
 あー、でも、カクテルバーでバーテンをする岬君を見てみたいかもしれないな。ポーカーフェイスでシェイカーを振る、クール・ビューティー岬君。
 にこりともせずに 「どうぞ」 って一言、グラスを差し出すわけですよ。私、絶対通い詰めるわ!!酒は飲めないけど!!

 あと、ケーキ屋さんとかも可愛いけど、通い詰めた人が糖尿病になってしまいそうだし。いやぁ、糖尿病はいかんでしょう。特に殿方は、色々な意味で。ねぇ。
 岬君が飲食関係に勤めると、どうしてもそんな結末になってしまいそうで良くないです。(いや、良くないのは私の思考回路なんだろうけど)

 とすると、思いっきりメルヘンチックに、お花屋さん?生成のシンプルなエプロンなんかして。あぁ、無茶苦茶似合いそうだな〜。私としては岬君のバイト先としての第一希望ですね。
 例えばですね、パリの街角の小さな花屋さんでバイトする岬君を、通り掛かりにふっと目に留めて、一気に恋に落ちてしまう訳ですよ!
 ・・・・ピエールが。

「このピンクの薔薇を花束にしてもらえるかな?・・・そうだな、透明感のある、可憐なイメージで」
「かしこまりました。15本くらいでよろしいですか?ちょとお待ち下さいね、今ラッピングしますから。・・・恋人への贈り物でらっしゃいますか?」
「いや、まだ恋人って訳じゃないんだ。そうなるといいな、とは思っているんだけどね」
「そうなんですか。じゃぁ、僕も腕によりを掛けますね」
 にっこりと笑ってそう答えつつ、岬君がその手先の器用さとアーティスティックなセンスを活かして、お花をラッピングしてくれる訳ですよ。その華奢な指にうっとりと魅入る、恋するピー様。
「・・・はい、どうぞ、こんな感じで如何でしょう?お気に召すとよろしいんですけど・・・」
「もちろん気に入ったよ。凄く綺麗で、イメージにぴったりだ。ありがとう」
「よかった。・・・きっと、とっても素敵な人なんですね、お相手の方は」
「あぁ、とっても素敵な人だよ。この花束がすっかり霞んでしまうくらいにね。・・・あぁ、そうそう、メッセージカードを付けたいんだけど」
 で、花に合わせて岬君が選んだカードに、何やら愛のメッセージ (想像を絶する程の気障な台詞かと思われる) を書き込んだ後、ピエールが尋ねる訳です。
「さてと・・・ 君の名前は?」
「え? あ、えーと・・・岬、ですけど・・・?」
「ミサキ、か。綺麗な響きだ。 ・・・さぁ、これでよし」
 カードの宛名に自分の名前が書き込まれるのを見て、驚きに目を見開く岬君。
 そんな岬君に花束を差し出し、ピエールが言うのです。
「ミサキ、これは花よりも美しい君に。 ・・・受け取って貰えるかな?」

 なーんて、そんな風にして、二人の恋が始まっちゃったりなんかしちゃったりしてな〜。
 あんまりにベタな展開でちょっとアレですが、でもいいの。ピー様はベタな事をしても許されるキャラなの。
 ・・・あ、でも源三さんの所に行く旅費を稼ぐのに、ピーに求愛されてちゃマズイか。恋が始まっちゃったりしたらもっとマズイか。・・・っつーか、パリじゃないだろ。バイト先。

 岬君ってきっと一郎さんから絵の才能も受け継いでいるのでしょうから、それを活かして、街頭で似顔絵描きっつーのはどうだ?
 いや・・・ あんまりよくないか。稼ぎも悪そうだし。大体、日本じゃ今、あんまり見かけないよなぁ。街頭似顔絵描きって。
 逆に絵や写真のモデルとかには正にうってつけだし、払いも良さそうな気がするんだけど (どうしても脱がす方向に思考が行ってしまうのをどうにかして下さい)、うーん、その美しさに惑わされた画家若しくはカメラマンが無体な所業に及んだりして、大事な岬君に万が一の事があっては源三さんに申し訳が立たないし・・・
 そう言えば、葵君は大道リフティング芸で日銭を稼いでいたようでしたが・・・ 
 「フィールドのアーティスト」 の異名をとる岬君ならば簡単に出来るでしょうが、やっぱりちょっとやって欲しくはないなぁ。大体、こいうのってバイトの範疇には入らん気がするしさ。

とすると、意表をついて、ここは一発、体力勝負のバイトか。
フィジカル・トレーニングを兼ねて、引越し屋とか、はたまた宅配便とか。うーん、一見全然色っぽくないのに、個人的に妙にそそられるものを感じるのは、何故なんでしょうね?なんつーかね、源三さんに会いに行くために箪笥を担ぐ岬君っつーのがいいじゃない。
 でもあれだね、我が家に岬君が宅配便届けにやって来たら、ハンコが見つからないとかなんだかんだ口実作って部屋に上げ、隙を見て押し倒しますね!絶対に!!(犯罪です) 
 ・・・い、いや、いかん。源三さんに会いに行くために頑張っている岬君を押し倒してはいけない。いけませんわ、あなた。
 ならば、意表を突く第二弾でパチンコ屋とか。軍艦マーチに乗せて、「はーい、531番台、フィーバー入りましたぁ!」 とか、岬君の声で店内にアナウンスがかかる訳です。 ・・・最低だな。

 あ、飲食関係、ホールは駄目でもキッチンだったらいいかな。厨房だったらお客に顔は知られないので、岬君目当てに通い詰めて健康を損ねたり、人生誤ったりする人もいないだろうし。
 そうだなぁ、本場フランス仕込みの料理の腕を活かして、ちょっとカジュアルな店で前菜を担当!とかどうでしょう。うーん、いいな〜。私としてはここが第二希望かも。

 そうだ。忘れてた。バイトの定番、家庭教師!!
 ・・・いや、だめ!だめです、これは。絶対駄目。生徒が男でも女でも、源三が許さないに決まっています (パートに出たいという妻に断固反対する嫉妬深い夫の気分)。

「駄目だ。駄目駄目駄目。家庭教師なんて絶対駄目だからな!」
「どうしてだよ!」
「どうしてってお前なぁ、生徒と狭い部屋で二人きりになる訳だろう!? ・・・まぁ、半径3メートル以内に生徒を近寄らせないって約束するんだったら、百歩譲って許してやらない事もないが」(偉そうだぞ、源三)
「そんなに離れて、どうやって授業をするんだよ!」
「じゃぁ駄目だ。だってな、良く考えてみろ、密室で二人きりだぞ?授業をしている内に、こう、徐々に体が密着して来たりして。何かの弾みで手が触れ合ったりして。お前の髪が頬を掠めたりして・・・ みっ、岬先生!!俺、もう我慢できません!!っとかって事になったらどうするんだ!」
 むちゃくちゃ自分の妄想に浸ってゆく源三さん。
「あのねぇ!何考えてるんだよ君は!相手は中学生だよ?何かある訳ないじゃないか!」
「甘い。甘過ぎる。最近の中学生を舐めてちゃいかん。場合によっちゃ、お前よりよっぽどでかいんだぞ?押し倒されたりしたら、お前抵抗できないだろう!」
 それが証拠に、中学時代の俺は今のお前よりずっと大きかったしな、と勝ち誇ったように指摘する源三さんに、岬君が一瞬、うっ、と詰まる。
「・・・そりゃ、僕より大きい子だっているかもしれないけど。・・・でもね、どっちにしたって考え過ぎだよ。僕を押し倒してどうこうしようなんて思うのは、君くらいのもんなんだから」
「かーっ、本気で言ってるのか、そんな事!?お前は何も分かってない!そんな無防備なことでどうするんだ!」
 あまりにも自分の魅力に無関心な岬君に、頭を抱え地団太を踏む源三氏。
「・・・じゃぁ、生徒が女の子だったら文句ない?」
「女の子ぉ?馬鹿か、お前は?駄目だ。女はより一層始末に悪い。お前、告白されて、断って、泣かれたりしたらどうするつもりだ?」
「・・・じゃあ、どうすればいいんだよ!」
「そんなもん、お前は俺の家庭教師をやってれば良いんだよ。色々と教えてもらいたい事があるしな〜vv (つーか、教えたい事?) あぁ、もちろん、バイト料は弾むぜ?」

 ・・・とまぁ、落ち着く所に話しが落ち着いた所で、家庭教師は却下です (却下するまでに随分手間が掛かってしまった)。
 でも、岬君って根気ありそうだし、教えるの上手そうで、先生に向いてるような気がするんだけどね〜。高校生だと塾講師はちょっと無理かぁ。つーか、よく考えてみたら高校生で家庭教師のバイトをやってるって話しもあんまり聞いた事無いな。ま、いっか。
 あ、ベビーシッターとかだったらOKかも。幾らなんでも、赤ん坊や年端もいかない子供には源三さんも心配しないだろうし。

 あとは何かなぁ。稼ぎがいいのはガードマンとかだけど、夜の仕事は、学業や部活動に差し支えるしねぇ。
 あ、新聞配達! ・・・いや、駄目だ。これは小次郎の十八番であった。二番煎じはよくありません。ちらし配りとかポスティングも岬君にはやらせたくないなぁ。

 そういえば、私の家の近所だけかもしれないけど、遺跡発掘作業、っていうバイトがあったな。かなり心惹かれながらも、私は結局一度も出来なかったので、代わりに岬君に体験してもらいたいような気も。
 チューリップ・ハット被って、シャベル片手に。ほっぺたがちょっと泥で汚れてたりして。いやぁ、古代のロマンを感じますね〜!
 あ、少年サッカーのコーチなんてのもいいかもしれないな。あの岬太郎に直接指導してもらえるなんて、これは凄いですよ。なんだか練習の度に、岬君目当てのお母様方がどっと押し寄せそうではありますが・・・


*****
 
 岬君がプロになって、旅費の心配をさほどしなくてよくなったのは助かりました。
 プロになったらなったで、今度はなかなか時間の自由が利かなくなったりするんですけど、まぁ、あれです。会えない時間が愛を育てるってもんですよ。VIVA 源岬!
  
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