忍者ブログ

Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

イタリア・ダービー@場外
 昨日友人の家にワインのテイスティングに行ってきました。
 飲んだのはロゼ1、赤2、白1、デザートワイン1の計5種。個人的には白が一番美味しかったかな。いや、例によって例の如く、一番美味しかったのはつまみだったんですが・・・

 友達が誘ってくれる度にテイスティング会に顔を出し、結構色々飲ませてもらっているのですが、一向に味覚のレベルアップが見られません。特に赤はさっぱり分からない。
 特にボディのしっかりした赤は苦手でして、前回のテイスティングでは「ワインの王、王のワイン」とも呼ばれるバローロ、しかもかなり出来のいい年の物を一本開けたのですが、他の人たちが口々に絶賛する中、一人ひっそり「渋い・・・」と呟いておりました。
 渋いのを我慢して飲 むってのも結構つらいんで同情に値すると思うんですが、まぁ、こんな人間に飲まれるワインの方がもっと気の毒だよなー。

 各ワインの特徴とか産出地とか製造元とかをソムリエの資格持ちの友達が色々と説明してくれるものの何一つ覚えてない。神妙な面持ちでふんふんと頷いているものの右の耳から左の耳へとそよ風のように抜けていく。
 質量ともに優れた情報のインプットがどれほどあろうとも、受け取る側に学ぼうという気がないと何にも実にならないんだなーとつくづく思いますよ。
 
 さて、今回のメンバーは私を入れて計4人。その内訳はユーヴェファン2、インテルファン1、サッカーに興味なし1でした。
 インテリスタの彼とは何度か会ったことはあるものの今までサッカーの話はしたことがなかったので、彼は私がユーヴェファンだとは知らなかったらしい。
 で、ユヴェンティーナだと告げた途端に、「うわ、ユヴェンティーナ!」と速攻で魔よけの十字を切られました。無論、報復としてテーブルの上にあったワインのコルクをぶつけてやりましたが。

 まぁそれはともかく、現在の話題はどうしたって例の八百長スキャンダルになってしまうわけです。
 そしてこれを廻っての生粋のユヴェンティーノ×インテリスタの戦いがとっても面白かった。

「ユーヴェなんかC以下に落ちりゃよかったんだよ。何だよBって」
「分かってないなー、お前は。ユーヴェ=セリエAなの。ユーヴェがいなくなったらイタリアサッカーはお終いなの!」
「要するにインテルみたいに正直に大金かけて選手獲るよりも、審判買収した方がずっと効率いいってことだよな」
「審判云々以前に、インテルはそもそも補強の仕方が馬鹿過ぎるだろ」
「まぁ、それでもようやく汚い奴らが制裁を受けたわけだし、来シーズンのスクデットは確実だな。インテル優勝!」
「いや、それでもやっぱり勝てないのがインテルのインテルたる所以だから。スクデットは多分ローマだな」
「けっ。お前らが今まで勝ってきたのはモッジの権力のお陰だろ」
「権力?何が権力なんだよ。モッジよりモラッティの方が力あるだろ。大体モラッティだって審判招いて夕食会したりしてたのに、なんで問題にならないんだよ。もみ消したんだろ」
「あれはただの親睦会だったんだよ」
「あれがただの親睦会だったら、モッジの電話だってただの挨拶だろうが」
「まぁ、何だかんだ言ったところでユーヴェにはフィアットがついてるからな。一大自動車産業様には敵いませんよ」
「いやいや、車はガソリンがないと走れないから。とてもじゃないけど石油王には敵いませんよ」

 ・・・いや、なんかもうね、二人ともむちゃくちゃ真剣でちょっと笑えました。
 彼らは私より10歳くらい年上なので、70年代のイタリアサッカー裏事情にまで話が遡ったりして流石に所々着いていけませんでしたが、まぁ、聞いてるだけで面白かった。サッカーに興味のない彼は終始苦笑いでしたが。

 ドーピングだの審判買収だのなんだのと延々1時間半くらい討論してたんですが、結局行き着いた結論は、「今のサッカー界はどこもかしこも腐敗してる」。
「正反対の立場からどっちもこの結論に行き着いたってのも空しいな」とか言って二人して頷き合ってました。なんなんだ、君達は。
 帰り際もユヴェンティーノは(インテリスタの家だった)、「今日はありがとうな。いいワインを沢山飲めたし、つまみも美味しかったし、凄く楽しかったよ。お前がインテリスタだって事を除けば」とか言ってました。ホントにまったく。

 ユヴェンティーノの彼は頭がよくて冷静なタイプなのですが、ユーヴェ絡み、デル・ピエーロ絡みになると一転熱くなるんだよねー。
 今回の優勝でも、「イタリア優勝ももちろん嬉しいけど、何よりデル・ピエーロにW杯を獲らせてあげられて本当に良かった。綺麗なゴールも決めてくれたし」と大の男がしみじみ嬉しそうに言っていて、なんだかちょっと感動してしまったよ。
 ファン心理ってのは全世界共通だよなぁ。

 えー、因みに私としては今回の裁定には納得してます。C落ちも覚悟していたので、Bでマイナス17というのはありがたき温情って感じですよ。
 というか、甘過ぎるという意見に寧ろ賛成なので、クラブはこれ以上上訴だのなんだのしのごの言わずに裁定に従って欲しいというのが正直なところ。イタリアダービーが消滅するのは寂しいけどね・・・

 それにしても、今現在好きな選手は沢山いるものの、その中でも特別に思い入れがあるのがルイ・コスタとデル・ピエーロの二人なのですが、デルピはB、ルイはベンフィカに帰っちゃって、来季はどっちもAにいないんだよなぁ・・・ 
 寂しいシーズンになりそうだ。
PR
  
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
テスト
テスト送信
  • kaori さん |
  • 2006/08/05 (18:11) |
  • Edit |
  • 返信
Calender
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Search
Copyright ©  -- Carpe Diem --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]