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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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☆ El Pibe De Oro
 毎度おなじみピンクの新聞ガゼッタが現在マラドーナの歴史・DVD全10巻っつーのを出してまして、私は相変わらずそれにまんまと乗せられている真っ最中です。
 あぁそうさ!乗せられてるさ!毎週月曜日にいそいそとキオスクに出向いてるさ!くそー、ガゼッタ、なんて商売上手なんだ・・・ なんて乙女心を知り尽くした奴らなんだ・・・ 
 悔しいけど毎週楽しみ。毎週楽しみだけどやっぱりちょっと悔しい。そんな複雑な心境ですよ。

diego

 上の写真のバックはおまけについてたポスター。86年W杯アルゼンチン×イングランド戦(有名なゴッドハンドと5人抜きの試合ですね)の翌日の紙面です。「ディエゴール!」っつー大見出しが輝かしい。
DVDの方は時間がなくて買っただけでまだ見てないんだけどねー。

 ポスターといえばその昔部屋にマラドーナのポスターを貼ってたことがありまして、未だに母親に、「あの頃はあんたの部屋に行くとムサいおっさんの写真が貼ってあって本当に嫌だった。なんでよりによってマラドーナなのよ」 と文句を言われるのですが、いやぁ、なんでって言われてもなぁ。
 そりゃまぁ、イタリアで 「抱かれたくないサッカー選手ナンバー1」の栄誉に輝いたこともあるマラドーナなので、お世辞にも見目麗しいとは言えないのですが、ピッチ上の彼は私にとって唯一絶対の神様とも言える存在なのですよ。
 海外サッカーのテレビ放送が殆どなかった時代だったので残念ながら彼のプレイをリアルタイムで見られる機会はそう多くはありませんでしたが、少ないお小遣いをはたいてセリエAのダイジェストビデオとかプレイ集なんかを買ったりしてました。
 情報が少なくて不自由ではあったけど、ある意味ロマンあふれるいい時代だったなー。

 彼の凄さは今更説明の必要もないでしょうが、パス、シュートはもちろん、ドリブルなんかは周りのDFが、「あんた達仕込みでしょ?それ演技でしょ?」 と言いたくなるくらいバッタバッタと面白いように抜き倒されて行くんですわ。感心するのを通り越して、思わず笑ってしまう。なんかもうね、住んでる惑星が違うのですよ。
 つい数日前にもカシラギ(元イタリア代表FW。現イタリアユース代表監督)が 「君はマラドーナ、プラティニ、ジーコの3人と対戦したことがある数少ない選手の一人だけど、誰が一番凄かった?」 と聞かれて、「マラドーナは全く別格の存在。彼がずっと上の方にいて、その下にプラティニやジーコがいる」 と答えてました。

 そういや、年末に彼の人生を振り返る2時間半のドキュメント番組をやってたんですが、これもなかなか面白かった。
 マラドーナはピッチ上では神様ですが、ご存知の通りプライベートは相当無茶苦茶ハチャメチャでして、麻薬、女性問題、隠し子(全然隠れてないけど)騒動とその認知問題、マフィアとの交流疑惑、空気銃発砲、ドーピング、肥満、危篤と蘇生、カストロとの交流と政治運動などなど、波乱万丈などという言葉では到底言い表せないくらいの人生を歩んでおります。知れば知るほど破天荒な人生だなぁと、 むしろ感心するよ。

 その番組、プレイ映像だけでなくナポリとの船上契約のシーンやイタリア時代のインタビューなど見たことのない映像が沢山あって興味深かったんですが、中でもマフィアとの関係をジャーナリストに色々書きたてられたのに対して、
「ここ数日”ディエゴの闇の部分”とか言われてて色々書かれたけど、テレビの前の皆さんに真実をお見せしましょう。これが本当のディエゴの闇」
 と言って、電気を点けずに暗がりの中でトレーニングをしてる姿を見せていたのには思わず笑いました。偉大なるアホだわ、この人。

 あと、バルサ時代の大怪我の時の映像もありました。やー、昔は本当に後ろから容赦なくタックル行ってたよなぁ。やったDF、全然悪びれた風もなく平然としてるの。
 あれだよなぁ、技術的には今のDFの方が格段に上だけど、あの頃は殺人タックルがわりと容認されてたし、選手としてはどっちがやりにくいもんなだろうなぁ。
 でもってあの頃は短パンピチピチだったよなぁ。いくらなんでもあれはピチピチ過ぎるとは思うのですが、今はちょっとダボダボ過ぎるような気もするの。あれ、選手としてはどっちがやりやすいもんなんだろうなぁ。

 まぁそれはともかく、番組では怪我の瞬間だけでなく、手術の様子も映してました。つか、マラドーナくらいになると手術の一部始終も記録として残しておかれるのかと、今更ながらちょっとびっくり。
 で、あのですね、よく膝や足首をボルトで固定するなどと言いますが、今までその辺りをあんまり深く考えたことがなかったんですよ。あー、怪我した箇所を止めてるのね、くらいで。
 なんというか、”ボルト”っていうのは比喩的表現程度にしか思ってなかったんですが、手術シーンを見たら、本当にまごうことなき立派なボルトでございました。
 足首切開してボルトをギリギリとペンチみたいなので引っこ抜いてるの。2本。いやぁ、なかなかにショッキングな映像だったよ。

 えー、マラドーナを語ってると切りがないのでこの辺でおしまいにしますが、最後に彼の応援歌のことなど。
 色んな人の個人応援歌がありますが、私が一番好きなのがナポリファンによるマラドーナの応援歌なのです。多分世界で一番有名な応援歌なんじゃないかなー。
「ねぇ、ママ、ママ、胸がドキドキしてるんだ。どうしてだか分かる?だってマラドーナを見たんだ、マラドーナを見たんだよ!あぁ、ママ、僕恋をしちゃったみたいだ!」
 という歌詞なのですが、マラドーナを見た時の興奮とか喜びっていうのは本当に正にそういう感じ。テレビやビデオでもそうなんだから、スタジアムで観てた人たちはそれこそ一目でフォーリンラブ!ってな感じだろうなぁ。
 彼と同じ時代に生まれて良かったなぁとつくづく思います。
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