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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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☆ 行け我が想いよ、横断幕に乗って
 早いもので今年も残す所あと3日ですね。ホント早いなー。光陰の野郎、矢の如しどころか、マッハのスピードで去って行きやがったよ。
 これがおそらく今年最後のエントリーになると思われるので、何を書こうかと考えたのですが、とりあえず1年のまとめとして2006年、つまり05-06後半と06-07シーズン前半を振り返りながら、テレビや新聞などで見知ったおもしろ横断幕をご紹介してみたいと思います。
 思えば今年はW杯を始めとして、サッカー界は盛り沢山でしたよね。てか、イタリア的には良い事悪い事色々あり過ぎたよなー。

 さて、まずはインテル。えー、これまでネタの宝庫だったインテルですが、今シーズンは早くも首位独走で既にスクデットをほぼ手中に収めた感があります。
 まぁ、戦力的にずば抜けてるんで、当然と言えば当然、予想通りと言えば予想通りではあるのですが、でもさー、そんな優等生なインテルは個人的にはちょっと詰まらないの。どうしてもインテルにはなんか面白いことやって欲しいと思っちゃうんだよねー。自チームサポにすら
「お前らのことは惰性で応援してるんだ」
 という横断幕を掲げられ、ネタにされていた昨シーズンが懐かしい。
 因みに昨シーズンのインテル関連で一番ウケたのが、ミランサポによる
「クーベルタン男爵はインテリスタだった」
 でした。あれね、参加することに意義がある、ってやつね。
 インテルは会長のモラッティがヴィエリの電話を盗聴していたということで問題になり、それをネタにした横断幕も色々ありました。「インテル」 と 「インテルチェッタツィオーネ(盗聴)」 を掛けたものが多かったかな。
 その他盗聴関連で面白かったのが、ユーヴェのファンサイトで見かけたコレ。
「モラッティ、この番号を盗聴してみろ!610−61stron・・・」
 英語で 「4U」=「フォーユー(for you)」、「2 me」=「トゥーミー(to me)」 といった表記をしたりしますが、イタリア語でもそういうのがありまして、上記の数字の部分を読むと、セイ・ウノ・ゼロ、セイ・ウノ・ストロン・・・となるのです。どういう意味かと言えば、「お前はゼロ(能無し)だ、お前はくそったれ・・・」。
 「こういう横断幕を作っていく予定」 とあったので、実際にスタジアムに持っていったのかは分かりませんが、上手いなぁと思ったよ。

 一方、もうひとつのミラノのチームであるミランは、チームの要のシェフチェンコがチェルシーに移籍したこともあり、今季はかなり苦しいシーズン前半でした。
 シェフチェンコが移籍した理由が、「子供に英語を学ばせたい」 だったのですが (まぁ、誰も本気にしちゃいませんが)、それに引っ掛けた横断幕で面白かったのが、
「シェヴァの子供は英語を習いにイギリスに行ったけど、ガットゥーゾはどこにイタリア語を習いに行くんだ?」
 ガットゥーゾは南部の出身でかなり訛り・方言がきつく、しかもわりとぼそぼそしゃべるもんでインタビューとかもちょっと聞き取りにくいんだよね。

 一般に、選手が他のチームに移籍すると古巣ファンからの風当たりは強くなるものですが、それが主力選手であるほど恨みは大きくなるものです。てなわけで、パレルモからフィレンツェに移籍したトーニにはパレルモサポからのこんなメッセージが。
「トーニ、あんまりムカつくからファンタカルチョ(サッカーゲーム)でもお前のこと売っ払ってやった!」
「トーニ、ウチの姑よりお前が嫌いだ!」
 前者はひとしきり笑った後にちょっとしんみりしてしまいましたよ。
 なんというか、 「くそっ!トーニめ、あいつみたいなヘボなんかいなくたって俺達はやっていけるんだ!むしろいなくなって清々したぜ!トーニなんか、トーニなんか・・・ 畜生、売っ払ってやる!」 とかなんとか涙目になりつつ言いながらガシガシとゲーム機のボタンを押してたりするのかと思うと、ファンの怒りと哀しみがあまりにもひしひしと伝わってきて、ちょっぴり泣き笑いな感じです。
 横断幕を書いた彼にとっては、ファンタカルチョの中でトーニを売り払うことが、それまで力一杯応援し愛してきたヒーローとの決別の儀式だったのでしょうね。・・・なーんつってな。
 一方、二番目のやつは非常にストレートで実に分かりやすいのですが、しかしこれ、テレビにばっちり映っちゃってたけど、後で家庭争議の元にならんのだろうか・・・
 パレルモはシーズン初めの素晴らしい快進撃で一時は単独トップに立ったりもしてましたが、その時の、
「うわぁ、俺達が1位かよ!」
 というシチリア訛りの横断幕もシンプルながら可愛くて好きでした。初々しくっていいよね。

 イタリアではついこの間、12月の頭にちょっとした盗撮写真スキャンダルがありました。カメラマンだったかゴシップ紙関係者だったかが隠し撮り写真をネタに芸能界・スポーツ界の有名人をゆすり、その中の数人が写真流出を防ぐために金銭を払ったらしいという、まぁ、なんとも古典的な芸能ネタだったのですが、その中にトッティの名前もありまして、かなり話題になってました。
 なんでも、イラリー(奥さん)との結婚直前にフェデリカ・ヴェントというタレントと ”親密交際” しているところを激写され、それを買い取ったということらしい。まぁ、本人は記者会見で否定してましたが。
 で、そのスキャンダルのすぐ後にローマダービーが行なわれたのですが、その時のスタンドにあった横断幕がこちら。
「イラリー、服着ろよ。風があるから」
「トッティ: 風と共に去りぬ」
 えー、どういう事かと申しますとですね、トッティのお相手とされる彼女の苗字の「ヴェント」 は 「風」 という意味なのです。因みにスタンドにはイラリーもいたけど、微妙な気分だろうなぁ、あれ。
 そうそう、奥さんといえば、フィーゴの奥さんはモデルさんで、目の覚めるようなブロンド美人です。対戦相手のサポーターが、
「フィーゴの全てが嫌いだ。ただし奴の嫁を除く」
 という横断幕を掲げるくらい。まぁ、過激サポも美人には弱いってことでしょうな。また、美人と言えば、
「ヴィエリを獲ろうぜ。そうすりゃメリッサがついてくるし!」
 ってのもありました。メリッサというのは人気タレントでヴィエリの現彼女。なんか、ヴィエリ本人よりも彼女の方に価値があると言わんばかりの書かれようなのがちょぴり気の毒ですが・・・ 

 美女と来たからには野獣、というわけではないのですが、悪童カッサーノは相変わらず色々お騒がせの一年でした。
 2年前に散々ローマともめた挙句に銀河系ことレアル・マドリに移籍したものの、活躍出来ないどころかなんやかんややらかして今までのところ出番すら殆どない状態。で、そんなカッサーノに対してのローマサポからのコメントがこちら。
「銀河っぽいのは顔に広がるニキビだけ」
 ひでぇ・・・

 さて、2006年は記録的勝利でのリーグ優勝、スキャンダル勃発、スクデット剥奪、B降格と、色んな意味で我らが貴婦人・ユヴェントスが話題の中心となった年でした。
 スタンドは当然のことながらカルチョスキャンダル、モッジ関連の横断幕が花盛り。これはもう本当に数限りなくあって、どれもなかなか面白かった(まぁ、ユーヴェファンとしては非常に胸中複雑だけど)のですが、中でも、
「モッジ、教授に電話して成績表の点数変えてくれるように頼んでくれ」
「モッジ、ウチの母さんに電話して、夕飯いらないって言っておいて」
 のように、モッジへ電話を頼む内容が多かったです。ユーヴェのGM辞めてからも何かと忙しそうだな、モッジ。
 その他にも、
「モッジフォンのご案内: しゃべって、しゃべって、好きなだけしゃべって、支払いはまとめてシーズン後に!」
 ってのもありました。シーズン後のツケの支払い、随分高く付いたよな・・・
 あと、もうひとつ上手いなと思ったのが、
「ユーヴェの必勝フォーメーション: 2トップ、トップ下、そして電話交換手・・・」
 これは「MF」を意味する 「centrocampista(チェントロカンピスタ)」 と 「電話交換手」 を意味する 「centralista(チェントラリスタ)」 を掛けてるんですね。悔しいが実に上手かった。

 まぁ、そんなこんなで熱きサポーターの皆さんには今年も色々な横断幕で楽しませてもらったわけですが、ユヴェンティーナの私としてはデル・ピエーロに捧げられたちょっとカッコいいやつでこの一年を締めくくりたいと思います。

「騎士は決して貴婦人を見捨てない」

 それでは皆様、良いお年を。
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