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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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◇ 日中友好
 今までこちらで出会った外国人、というか非イタリア人は、レベルの差こそあれイタリア語がしゃべれる人だったのであまりコミュニケーションの問題というのを感じたことがなかったのですが、昨日初めてイタリア語の知識が限りなくゼロに近い中国人と知り合いました。イタリアに来てまだ2週間なんだとか。
 会話をしようにも英語も微妙なのでにっちもさっちも行かず、暫しお互い困り顔で見詰め合っていたのですが、言ってもダメなら書いてみろ、私らには漢字という素晴らしい文化があるのだよ!っつーわけで口頭と筆談のちゃんぽんにしたら、なんだかとっても楽しかった。
 まぁ、筆談って言ったってもちろん文法を知ってるわけじゃないんで、漢字を並べるだけなんですけどね。

 その人は日本でも漢字を使うということを知らなかったらしく、私が漢字を書いたら初めは凄くびっくりしておりました。因みに、まず一発目に書いた字は、「油」。
 「え?なんで?どうして漢字を知ってるの!?」と若干興奮気味に驚く中国青年。いやぁ、私の今までの人生で、「油」という字を書いてあそこまで驚かれたのは初めてだったよ。たった8画からなる1文字がここまで人の心を動かす、漢字という名のこの悦楽。なーんつってな。
 で、その後私が漢字を書くたびに、「おぉっ!」とか言って凄い嬉しそうなんで、なんかこう、同じアジア人同士、やっぱり仲間だよな!偉大なる漢字は友好の架け橋!みたいな気分に。
 で、出身はどこかと尋ねたら、「シーアン、知ってる?」というので、もちろん、と答えつつ 「西安」 と書いたら、これまた無茶苦茶喜んでらっしゃいました。なんか凄くいい事をした気分。いやぁ、私の今までの人生で 「西安」 という字を書いてあそこまで(以下略)。
 ま、街の名前は知っているものの、ぶっちゃけ地図上で場所を指せと言われたらあんまり自信ないんだけどさ・・・

 そういや、私の名前にはとっても画数の多い字が一つ入ってるのですが、「これ何て読むの?凄く難しい字だね!」 と驚いていたのには寧ろこっちが驚きました。元祖にそんな風にびっくりされちゃうと、恐縮至極でどうリアクションしていいのか分からんよな。
 しかし、画数は多いけど日本じゃ常用漢字だし、別に国字ってわけじゃないんだけどな。中国では使わない字なのかな。まぁ、中国って略字使うからなー。
 一方、「葡萄」 を普通にすらすらと書いているのは流石だなと思いましたよ。日常生活で手書きの場合、日本人だったら大抵は 「ぶどう」 か 「ブドウ」 で、わざわざ漢字で書く人は滅多にいないもんなぁ。
 まぁ、中国人なんだから当たり前っちゃ当たり前なんだけどさ。

 まぁ、そんなこんなで、いやぁ、漢字って本当に素晴らしいですね!などと水野晴彦ばりに胸の内で呟いたりしていたわけですが、実際、漢字文化の国に生まれて良かったなぁとは折に触れてよく思います。
 でも、そんな気持ちとは裏腹に、最近漢字書けなくなったよなぁ。PCの自動変換の影響か、読めるけど書けない字が多くなった気が。咄嗟に出てこなかったりするもんなー。あれ?こういう字だったっけ?とか一瞬でも思っちゃうと、一気にゲシュタルト崩壊起こし始めるし。
 ウチの母親がボケ防止のために(?)最近漢字検定をやっているのですが、私も日本に帰ったらちょっくら挑戦してみようかと思ったりしております。折角漢字の国に生まれたからには、存分に堪能しなきゃもったいないしねー。

 そうそう、私の漢字に凄く喜んでくれたその人は、お礼に(?)ドラえもんの歌 (日本語。あんなこといいな♪ってやつ) の携帯着歌を聞かせてくれまして、いい大人が二人して、「おーっ!」 「ドラえもーん!」 と喜んでおりました。
 あれだな、ドラえもんも漢字と並ぶ友好の架け橋だよなー。偉大だ。
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