Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.
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◆ サ.イ.ボ.ー.グ.0.0.9 平.成.版.アニメ感想 (第44話)
第44話覚書き。
#44 「バン・ボグート」
さて、ギルモア邸に運び込まれたピュンマ。
時勢に配慮してか、流石に原作のように胴体ぶっちぎれをモロ出しってことはなく、体はシーツにくるまれておりますが、それでも破損状態がかなりなものなのは見てとれます。両腕はなくなっている模様。胸から下辺りから全部吹っ飛んでいるのか・・・
てか、モロ出しよりもこの方が妙に生々しくて怖いんだが・・・
そこへ2、3、9が謎の少女を連れて帰宅。
謎の少女の名はヘレン。前回の終わり、爆発の後に藪から飛び出てきたところを拾ってきたんですね。唐突すぎますが、全6回しかないので仕方がないのです。
怪しい女を見て疑いまくりのハインリヒ。
「記憶を失っているらしい。BGに追われてるって言うから助けた」というジョーに、「俺なら放っておく」と言い放ちます。どうやら 「ヨミ編」は原作のキャラで行く模様。
まぁ、そうするしかないよなぁと思いつつ、シリーズの締めとなるエピソードで原作キャラに戻してしまうのならば、一体何のための大幅キャラ改変だったんだか。訳分からんよ。
「BGのやり口の酷さは仲間をあんな風にされたお前が一番よく知っているだろう」というハインリヒに、「だからこそ信じたい。ここで信じることをやめたらそれこそBGに負けたことになる!」と反論するジョー。
おお。平成ジョーがハインリヒに口答えしておるよ!
幼馴染達との辛い別れを経験し、打倒BGに燃えているのでしょう。
でも、そうだよね。ただ単に 「信じたい」っていう希望的観測だけじゃなくて、「負けたくない」っていう強い意志があるのがジョーなのだよね。
で、ジェロニモが 「俺もそう思う」 と言い、ここはハインリヒも 「必ず監視をつけること」 という条件で一歩譲ることに。
しかしあれだね、原作だとジョーとハインリヒは対等なので、2人の意見の対立ってのはある種の緊張感があるんだけれども、平成版は父と子みたいな雰囲気なので、ジョーの方は「反論」ってよりは「口答え」って感じだし、ハインリヒの方も、「息子よ、お前もいつの間にか大きくなったな」みたいな和やかな感じなんだよな〜。
009の成長物語ってこういうこと?いや、なんか違うよなぁ。
まぁ、もうこれはこれでいいんだと思いますが。てか、いいんだと思うことにしますが。
さて、その後、捕獲してきた超音波恐竜を皆さんにお披露目したり、ジョーに気遣われるヘレンにフランソワーズが嫉妬したり、会長宅に忍び込んだ6&7が戻ってきて、会長宅でヘレンとそっくりの女を見たと言ってひと騒動あったり、まぁ、色々。
一方、ギルモア博士は昼夜を問わずピュンマの救命作業中です。
翌朝、ようやく全ての手術が終了。部屋から出てきたギルモア博士に皆がねぎらいの言葉を掛けていると、手術室からピュンマの悲痛な叫びが。
うわぁ・・・ これは辛い・・・
原作では例の問題発言 「黒い肌よりも銀の方が」 がありますが、まぁ、もちろんカットでした。どうなるのかなと思っていたら、ギルモア博士、
「元の皮膚組織が全く使い物にならなかった。だから最新コーティング素材を使って新しく体を形成した。銀のうろこはこれまでの強度の5倍はある。つまり008はこれまでの5倍も強くなったということじゃ!」
と滔々と述べてくださいます。科学者の業の深さよ。
00ナンバーたちの間には遣り切れない空気が立ち込め、冷たい視線に晒されるギルモア博士。
「結局博士は私たちを科学者の目でしか見てないんです!」とフランソワーズが捨てゼリフを言って全員退場。
ピュンマは1人岸壁で海を眺めておりますよ。
その後、ギルモア博士はジョーに、
「わしは間違っていたんじゃろうか。君が望むならわしは君を最高強度の鋼の体に改造してやりたい。BGなんかに命を脅かされないように。科学者であるわしにはそれくらいしかできないんじゃ」
と苦悩の胸の内を吐き出すのですが、この辺は分かるよなぁ。ちょっと泣けた。
やっぱり普通の感覚じゃないし、ギルモアって根本的に改造する科学者の視点を抜け出せなくて、改造されたサイボーグの気持ちを真に理解することはできないんだけど、これが科学者としての最大の愛情表現なんだよなぁ。親心なんだよなぁ。
可愛い子供である00ナンバー達を守ってやりたい、誰一人として死なせたくない。でも、そのために強くしてあげようと思うとどんどん人間から離れていってしまうわけで、この辺のジレンマも 「009」そのものだと思います。
このあたりの流れは原作よりも好きだ。
その後のピュンマとハインリヒの会話も原作とは違っていて、これはこれで、この2回だけ見ている分には説得力があるんだけれども、シリーズを通して見ていると、「お前が言うか」という気がしないでもない。
「ギルモア博士の気持ちは関係ない。どうせこんな体になったらなら、俺は犬死にはしたくない。そのための強化をするかしないか、お前ならどっちを選ぶ?自分の気持ち1つだ」
みたいなことをハインリヒが言うわけです。
ただ、そんなハインリヒは第32話で、どんどん人間離れした体になっていくのは気持ちいいもんじゃないとか言って、兵器としてレベルアップすることを拒んでいるんでなぁ。所詮他人事かよ、と思わないでもないよ。
あの時は 「平成版のキャラ設定ならこういうセリフもありか」 と思って飲み込みましたが、ここでいきなり原作ハインリヒに戻しちゃうんだもんなぁ。
その夜、会長たちが攻めてきます。
海ではサイボーグサメとの対決があるんだけれども、ピュンマが強いんだわ。敵の攻撃で防護服が千切れ飛んでも新しい体はびくともせず、その能力を駆使して敵を駆逐。
防護服弱すぎない?とか、防護服の生地よりパンツの生地の方が強いの?とか、そもそも防護服のコーティングを強化すればいいんじゃない?とか、そういう無粋なツッコミを許さない強さです。
で、戦い終わって海から出てきて、「博士、素晴らしい体をありがとうございました」ってさぁ、輝く笑顔で言うわけよ。
分かっちゃいるけど、泣かせるよなぁ、ピュンマ。
で、その後、ジョーと会長の戦いに。加速装置持ち同士の戦いですよ!
かなりの好勝負を繰り広げるものの、最後はエネルギー照射かなんかで大ダメージをくらうジョー。もはやこれまでと思ったところで6&7がポーパスで助けにきます。
で、とりあえず勝負はお預けになり、ジョーが「とんでもない敵だった・・・」と言ってバタリと倒れるんですが。
本当にさぁ、これまで最強サイボーグとしてジョーの強さがきちんと描かれていたならなぁとつくづく思うよね。
この人、まともに勝ったためしはないわ、気絶ばっかりしてるわで弱っちい印象しかないので、バタリと倒れたところで、あぁまたか、としか思えない。なので、会長がどれだけ強いのかが全くピンと来ない。
そんでもって、結構長時間に渡ってびゅんびゅん戦っていたっぽいのですが、加速装置の使用制限はどうなったの?ねぇ、どうなったの??
前回、今回と密度が濃くて面白いだけに、これまでのあれこれが本当に悔やまれます。どうしてこんなことになったのやら。どうにも困ったねえ。
さて、ギルモア邸に運び込まれたピュンマ。
時勢に配慮してか、流石に原作のように胴体ぶっちぎれをモロ出しってことはなく、体はシーツにくるまれておりますが、それでも破損状態がかなりなものなのは見てとれます。両腕はなくなっている模様。胸から下辺りから全部吹っ飛んでいるのか・・・
てか、モロ出しよりもこの方が妙に生々しくて怖いんだが・・・
そこへ2、3、9が謎の少女を連れて帰宅。
謎の少女の名はヘレン。前回の終わり、爆発の後に藪から飛び出てきたところを拾ってきたんですね。唐突すぎますが、全6回しかないので仕方がないのです。
怪しい女を見て疑いまくりのハインリヒ。
「記憶を失っているらしい。BGに追われてるって言うから助けた」というジョーに、「俺なら放っておく」と言い放ちます。どうやら 「ヨミ編」は原作のキャラで行く模様。
まぁ、そうするしかないよなぁと思いつつ、シリーズの締めとなるエピソードで原作キャラに戻してしまうのならば、一体何のための大幅キャラ改変だったんだか。訳分からんよ。
「BGのやり口の酷さは仲間をあんな風にされたお前が一番よく知っているだろう」というハインリヒに、「だからこそ信じたい。ここで信じることをやめたらそれこそBGに負けたことになる!」と反論するジョー。
おお。平成ジョーがハインリヒに口答えしておるよ!
幼馴染達との辛い別れを経験し、打倒BGに燃えているのでしょう。
でも、そうだよね。ただ単に 「信じたい」っていう希望的観測だけじゃなくて、「負けたくない」っていう強い意志があるのがジョーなのだよね。
で、ジェロニモが 「俺もそう思う」 と言い、ここはハインリヒも 「必ず監視をつけること」 という条件で一歩譲ることに。
しかしあれだね、原作だとジョーとハインリヒは対等なので、2人の意見の対立ってのはある種の緊張感があるんだけれども、平成版は父と子みたいな雰囲気なので、ジョーの方は「反論」ってよりは「口答え」って感じだし、ハインリヒの方も、「息子よ、お前もいつの間にか大きくなったな」みたいな和やかな感じなんだよな〜。
009の成長物語ってこういうこと?いや、なんか違うよなぁ。
まぁ、もうこれはこれでいいんだと思いますが。てか、いいんだと思うことにしますが。
さて、その後、捕獲してきた超音波恐竜を皆さんにお披露目したり、ジョーに気遣われるヘレンにフランソワーズが嫉妬したり、会長宅に忍び込んだ6&7が戻ってきて、会長宅でヘレンとそっくりの女を見たと言ってひと騒動あったり、まぁ、色々。
一方、ギルモア博士は昼夜を問わずピュンマの救命作業中です。
翌朝、ようやく全ての手術が終了。部屋から出てきたギルモア博士に皆がねぎらいの言葉を掛けていると、手術室からピュンマの悲痛な叫びが。
うわぁ・・・ これは辛い・・・
原作では例の問題発言 「黒い肌よりも銀の方が」 がありますが、まぁ、もちろんカットでした。どうなるのかなと思っていたら、ギルモア博士、
「元の皮膚組織が全く使い物にならなかった。だから最新コーティング素材を使って新しく体を形成した。銀のうろこはこれまでの強度の5倍はある。つまり008はこれまでの5倍も強くなったということじゃ!」
と滔々と述べてくださいます。科学者の業の深さよ。
00ナンバーたちの間には遣り切れない空気が立ち込め、冷たい視線に晒されるギルモア博士。
「結局博士は私たちを科学者の目でしか見てないんです!」とフランソワーズが捨てゼリフを言って全員退場。
ピュンマは1人岸壁で海を眺めておりますよ。
その後、ギルモア博士はジョーに、
「わしは間違っていたんじゃろうか。君が望むならわしは君を最高強度の鋼の体に改造してやりたい。BGなんかに命を脅かされないように。科学者であるわしにはそれくらいしかできないんじゃ」
と苦悩の胸の内を吐き出すのですが、この辺は分かるよなぁ。ちょっと泣けた。
やっぱり普通の感覚じゃないし、ギルモアって根本的に改造する科学者の視点を抜け出せなくて、改造されたサイボーグの気持ちを真に理解することはできないんだけど、これが科学者としての最大の愛情表現なんだよなぁ。親心なんだよなぁ。
可愛い子供である00ナンバー達を守ってやりたい、誰一人として死なせたくない。でも、そのために強くしてあげようと思うとどんどん人間から離れていってしまうわけで、この辺のジレンマも 「009」そのものだと思います。
このあたりの流れは原作よりも好きだ。
その後のピュンマとハインリヒの会話も原作とは違っていて、これはこれで、この2回だけ見ている分には説得力があるんだけれども、シリーズを通して見ていると、「お前が言うか」という気がしないでもない。
「ギルモア博士の気持ちは関係ない。どうせこんな体になったらなら、俺は犬死にはしたくない。そのための強化をするかしないか、お前ならどっちを選ぶ?自分の気持ち1つだ」
みたいなことをハインリヒが言うわけです。
ただ、そんなハインリヒは第32話で、どんどん人間離れした体になっていくのは気持ちいいもんじゃないとか言って、兵器としてレベルアップすることを拒んでいるんでなぁ。所詮他人事かよ、と思わないでもないよ。
あの時は 「平成版のキャラ設定ならこういうセリフもありか」 と思って飲み込みましたが、ここでいきなり原作ハインリヒに戻しちゃうんだもんなぁ。
その夜、会長たちが攻めてきます。
海ではサイボーグサメとの対決があるんだけれども、ピュンマが強いんだわ。敵の攻撃で防護服が千切れ飛んでも新しい体はびくともせず、その能力を駆使して敵を駆逐。
防護服弱すぎない?とか、防護服の生地よりパンツの生地の方が強いの?とか、そもそも防護服のコーティングを強化すればいいんじゃない?とか、そういう無粋なツッコミを許さない強さです。
で、戦い終わって海から出てきて、「博士、素晴らしい体をありがとうございました」ってさぁ、輝く笑顔で言うわけよ。
分かっちゃいるけど、泣かせるよなぁ、ピュンマ。
で、その後、ジョーと会長の戦いに。加速装置持ち同士の戦いですよ!
かなりの好勝負を繰り広げるものの、最後はエネルギー照射かなんかで大ダメージをくらうジョー。もはやこれまでと思ったところで6&7がポーパスで助けにきます。
で、とりあえず勝負はお預けになり、ジョーが「とんでもない敵だった・・・」と言ってバタリと倒れるんですが。
本当にさぁ、これまで最強サイボーグとしてジョーの強さがきちんと描かれていたならなぁとつくづく思うよね。
この人、まともに勝ったためしはないわ、気絶ばっかりしてるわで弱っちい印象しかないので、バタリと倒れたところで、あぁまたか、としか思えない。なので、会長がどれだけ強いのかが全くピンと来ない。
そんでもって、結構長時間に渡ってびゅんびゅん戦っていたっぽいのですが、加速装置の使用制限はどうなったの?ねぇ、どうなったの??
前回、今回と密度が濃くて面白いだけに、これまでのあれこれが本当に悔やまれます。どうしてこんなことになったのやら。どうにも困ったねえ。
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