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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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◆ サ.イ.ボ.ー.グ.0.0.9 平.成.版.アニメ感想 (第30話)
第30話覚書き。






#30 「未来都市(コンピュートピア)」 

 なぁ、スタッフ達よ。なんでここで 「未来都市編」 なんだ。
 この話ってジョーとフランソワーズのお互いへの想いが前提になってるのに、このシリーズのこれまでの関係じゃ、前提になるものがまだないだろうと思うのですが。

 が、冒頭がちょっと面白いぞ!

「その時、僕は003と一緒にオーロラを見上げていた。薄れ行く意識の中で薔薇の香りだけが・・・」
 
ですって、島村君が! で、台詞そのまんまの映像が。
 これは、大爆笑巨編の予感☆

 ・・・と思ったら、残念ながら (?) その後の話は原作とほぼ同じでした。
 エッカーマン博士の手によって開発された 「未来都市」 に赴く00ナンバーたち。この 「未来都市」 は 「スフィンクス」 と呼ばれるスーパーコンピュータによって完璧にオーガナイズされている。 
 「スフィンクス」 には心理回路も組み込まれており、人間と同様の 「心」 を持っているのだが、実は、その 「心」 はエッカーマン博士の亡き息子カールのもので、スフィンクス = カールが003に一目惚れしてしまい・・・という感じ。

 まぁ、正直なところ個人的には3と9のラブとかはどうでもよくて、このお話で好きなのは、ハインリヒの機械に対するジレンマの部分。
「忌々しいことに、体の中の機械が俺が思った以上に動いてくれた時は、なんて素晴らしい奴なんだと、思わず人間的に感情移入したくなる」
「このコンピュートピアを見ていると、反転した俺たちを見ているような気がするんだ」
 私はサイボーグじゃないですが、このジレンマと苛立ちはとっても共感できる。そしてまた、サイボーグであることへの苦悩が大好物な私にとっては、非常にツボなセリフです。

 今回のハインリヒはスフィンクスにあからさまに反感を持って嫌味を言ったり、指紋登録の時にわざと機械の手を出したり、全て原作通りなんですが、このシリーズの今までのハインリヒから考えると、いきなりそんな大人げない言動をするなんて、一体どうしちゃったの?という気がしないでもない。まぁ、それくらい苛立ってたんだと思えなくもないんですが。
 いちいちうるさいと思われるかもしれませんが、いちいち気になるんだもんよー。

 その後、なんやかんやとあり、中央病院の一室に捕らわれるフランソワーズ。体に直接機械を接続されて、人工知能が作りだす仮想現実の世界へ引きこまれている模様。
 首筋あたりにケーブルを差し込まれてるんですが、そんなところに差し込み口があるのかよ。てか、差し込みのサイズは合うんでしょうか。この世界、全て統一規格なんでしょうか。
 まぁ、それはともかく、その姿を見て島村君が、

「僕がスフィンクスの誘惑から003を守ります!」
 
 とか言うんですよ! 島村君の分際で!
 なんなんだね、その根拠のない自信は!
 しかしあれだなぁ。井上ジョーだと根拠大アリっていうか、「おぉ、やっぱり自信あるんだねぇ」 と思うところですが、櫻井ジョーだと、「いきなりどうしちゃったの? 言ってる意味分かってる?」 と思ってしまうのがなんですな。

 でもですね、実は私、歴代声優さんの中で一番ジョーの声に合っているのは櫻井さんだと思っています。このシリーズのジョーの描かれ方には色々思うところはあるものの、声だけは文句なし。
 井上ジョーに慣れているから最初は違和感を覚えるかと思いきや、まったくノープロブレムでした。ノープロブレムどころか、聞いた瞬間、「あ、ぴったり!」と思ったよ。
 や、個人的には井上氏の声が既にインプットされているので、原作を読でいると井上ヴォイスで再生されちゃったりするんだけどさ、原作ジョーのキャラクターに合っているのは櫻井さんだと思うのね。イヤミのない、ヒーロー声過ぎない、普通の青年の声。
 井上氏は少々フェロモン過多なんだよね〜。あと、ちょっと低い。79年版のジョーにはぴったりだと思うのですが。
 ただあれだ、痛がったり苦しんだりしている時の声は井上ジョーだなぁ、やっぱり。あの色気は何ものにも代えがたい。

 このお話でもう一つ好きなのが、ロボットフランソワーズが爆発し、ジョーが絶叫して泣くシーン。
 2人の愛の絆がどうのこうのというよりも、その瞬間のジョーの絶望やらなにやらを思うと、たまらない気持になりつつ、申し訳ないけど萌えるのです。
 ジョーには幸せになって欲しいと思いながらも、酷い目にあってると、ついつい萌えてしまうんだよな〜。歪んだ愛でごめんね。
 ただ、今回は2人の関係が薄いので、その辺も薄い感じでした。なにより作画がヘロヘロだったぜ!
 あと、平成ジョーは色々弱っちいのでなぁ。萌えるより先に、ただただ気の毒になってしまう。
 誰よりも強靭な精神と肉体 (サイボーグだけど) を持った人が時に弱さを見せたり、苦しんだりするのが萌えるのであって、ただ美形が悶えてればいいってもんじゃないのです。
 てか、どんどん自分の変態性を晒している気がするぞ!

 さて、ラストの解決はちょっと原作とテイストが違っています。
 スフィンクスに直接接続してもらって、フランソワーズの仮想現実内に入り込むジョー。
 その仮想現実内では、フランが 「子供の頃からずっと夢だった。あたり一面の薔薇に囲まれて愛する人とオーロラを見上げることが・・・」 とか言ってるんですが、一面の薔薇とオーロラ・・・ どんだけ夢見がち、っていうか、うちのピー様だってそんなこと思いつかないぞ。

 そこに 、「僕といれば、ずっと君の夢をかなえてあげるよ」 とエッカーマン博士の息子のカール君登場。カール君が優しく 「さあ、行こう」 と促すと、そこに島村君が 「ちょっと待ったぁ!」 って感じでやってくる。
 ここを読んでくださっている方に 「ねるとん」 世代はどれくらいいるのでしょうか。
 カール君はブチ切れて、ジョーに向けて発砲。ジョーを庇うフラン。それを見て更に怒ったカール君、彼らに向かって銃をぶっ放します。薔薇の園へ落下する2人。これがどうやら冒頭のシーンらしい。
 「こんなに愛してるのに、なんでだ!」 と泣き叫ぶカール君。
 と、いつの間にか空中に浮いていた2人が (脳内映像なんで何でもアリなんですね) 、「本当の愛は強制されるものじゃないわ」 「君はあらゆることを知っている。ただ1つの事を除いては」 などと説教を始めます。
 しかしさぁ、この段階のこの人たちにこんなことを言われてもなぁ。イマイチ説得力ないよなぁ。しゃらくせえ、としか思えんよなぁ。
 仕方がないので、

 フランソワーズ・・・岬君
 ジョー・・・源三さん
 カール君・・・ピエール

 に置き換えて自分を説得しましたよ。
 いや、カール君だけに、

 フランソワーズ・・・源三さん
 ジョー・・・岬君
 カール君・・・シュナイダー

 というのもありか?
 そういや、平成フランソワーズの声の雪乃さんは、「C翼J」 かなんかで岬君の声をやった方らしい。
 
 さて、説教されたカール君は脳みそバーン!状態になってしまい、あえなく動作終了&一件落着。
 原作のラストは、皆にからかわれたジョーが、「僕たちはそんなんじゃ・・・」 とか言ってて、ちょっとイラッとするんだよな〜。 何が 「そんなんじゃ」 だよ。じゃあ、どんなんだよ。フランソワーズが可哀想だろうよ。
 このシリーズの3と9はまだ恋仲ではなく、職場の先輩後輩か姉と弟かってくらいの関係なので、そのシーンはありません。
 ジェットがしつこく何度も 「スフィンクスが009をライバルだと勘違いした」 と言っているのがちょっと面白かったよ。



 
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