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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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◆ サ.イ.ボ.ー.グ.0.0.9 平.成.版.アニメ感想 (第29話) 
第29話覚書き。

#29 「青いけもの」

 工場地帯の壊滅、高台での洪水、石油プラントの倒壊、密猟者の変死、農薬散布機だけを巻き込む竜巻の発生等々、世界各地で異常事態が発生。そしてその現場では必ず、「青いけもの」 が目撃されている・・・

 ・・・というニュースを見た、ギルモア博士以下、2、3、9の面々。
 BGが関わっているのではないかと話し合い、ジェットが 「俺はピンと来たぜ。BGは滅びちゃいねえ!」 と断言し、各地に調査に赴くことになるわけですが、まぁ、ジェットが断言した時点で、視聴者的には今回はBG絡みじゃないこと確定だよな〜。

 私は平成ジェットは愛すべきキャラだと思うのですが、やっぱり原作と野田ジェットがとっても好きなので、このシリーズで徹底してアホ役をやらされている彼を見ると時々切なくなったりもします。
 C翼で言うと、井沢君や反町君あたりのカッコイイお兄さんキャラがアニメ化に伴って石崎君的キャラに改変されちゃったようなもので、昔からのファンは相当複雑だと思うんだだよなぁ。確かにキャラ立ちして出番は増えたものの、一体これは誰??っていうさ。
 皆大人だから、その辺は 「原作とアニメは別」 と割り切っているのかしら。

 さて、場面は変わってアメリカはアリゾナの砂漠。ここはジェロニモの故郷なんですね。
 自分を見つめ直しに (?)、 一度捨てたはずの故郷へ戻ってきたジェロニモ。胸の内でポエムな独白をしながら砂漠を歩いていると、喉の渇きを覚えた模様です。
 サイボーグも喉が渇くのか、という問題はさておき、湧水を飲もうと手で掬ってみたら、水が虹色に輝いている。
 さすが、ジェロニモの故郷ともなると水も輝くくらい美しいのかと思ったら、全然違いました。油が浮いていたんでした。近くで大がかりな鉱石の採掘作業をしているので、どうもそれが原因らしい。

 その後なんやかんやありまして、採掘現場に 「青いけもの」 が現れて犠牲者が大勢出るわけです。
 で、ジェロニモはけもの狩りに赴くわけですが、この事件が起こるまで、ジェロニモってば 「青いけもの」 のことを知らなかったらしい。今、これだけ世間を騒がせているニュースだというのに。
 地球を守るヒーローが新聞の1つも読まずにいてよいのでしょうか。

 一方、3&9は事件現場で調査中。
 そこにさっそく「青いけもの」が現れて一戦交えることになるのですが、「青いけもの」は加速装置を持っているらしく、ジョーと対等に渡り合っております。
 ちなみに、「青いけもの」はネコ科っぽい風貌。「トムとジェリー」のトムに白い斑点を付けて目を赤くした感じ。
 ところで、ジョーがフランソワーズを片手に抱きかかえながら応戦し、その間2人は脳派通信で会話をしてるんですが、これってどうなんだろうなぁ。彼女は加速したジョーと同じように物を見たり考えたりってことは出来ないんじゃないかと思うんですが。
 それはともかく、加速装置を持っているということはやはりBGなのか?とか思ったりしているうちに、ジョーが 「青いけもの」 に腕を噛まれ、2人は危機一髪!

 ・・・ってところで中継カメラはジェロニモさんに移ります。
 ジェロニモのもとにも現れた 「青いけもの」。
 戦ううちにジェロニモもやはり腕を噛まれるのですが、その瞬間、「青いけもの」に地球の姿がだぶり、太古の地球の映像が脳裏に流れこんでくる。
「お前は、地球そのものだというのか・・・!」
 と実に察しのいいジェロニモさん。
「この世界は今まで絶妙なバランスの上に成り立っていた。みんなギブ&テイクでやってきたのに、お前ら人間はテイクばっかりだ。いつかその報いを受けるぞ。俺はそれを警告にやってきたんだ。邪魔をするな(要約)」
 とやたら美声の 「青いけもの」 さん。
 その言葉に胸を抉られつつも、再び闘いを挑もうとするジェロニモ。その後、彼らの間で、
「死ぬと分かっていてなんで戦おうとする?」
「いつかまたお前と一緒に生きることができる日が来ると信じているからだ」
「お前をそんな風に改造したのは人間だろう?なのに、どうしてそこまで人間を信じる」
「ただ信じたいからだ」
 というようなやり取りがあり、最後の言葉を聞いた 「青いけもの」 は静かに立ち去っていく。
 それを見ながら、「もう少しだけ時間をくれ、そうすればきっと・・・」 と胸の内で語りかけるジェロニモ。

 美声対決が終わると、3&9に場面は移り、彼らを追い詰めていた「青いけもの」も姿を消します。なりゆきが分からず、ポカンとする2人。

 ・・・と、まぁ、30分足らずで中途半端にやるテーマじゃないような気もするけれども、この雰囲気は結構嫌いじゃないです。
 でっかいテーマを掲げながら消化しきれなかったり、根本的な解決はされないまま、重い遣り切れなさを残して終わったりっていうのは、ある意味とっても石ノ森チックな感じがするんだけれどもどうだろう。
 しかし、やっぱり声って大事だわ。あの2人の美声のおかげで深遠な雰囲気が3倍増しになっている気がするぞ。

 それにしても、3&9は出さなくてもよかったんじゃないかと思うんだけどなぁ。中途半端だし無意味だし。ジェロニモだけでじっくり描いた方がよかったのでは。
 そして、冒頭であれだけ張り切っていたジェットは、一体どこへ何をしに行ったのでしょうか。
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