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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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◆ サイボーグ009 平成版アニメ感想 (第23話)
 第23話覚書き。

#23 「そびえ立つ神話」


 冒頭、水辺でぼんやり物思いにふけるアルテミス。
「これが平穏だって言うの?」 というセリフとともにフランソワーズを思い出してるのですが、あれ〜?これって、ジョーが言ってたセリフだよなぁ。なんでフランソワーズ?そもそも、フランのことは殆ど認識してないだろうに。
 どうしてこう、無駄に謎を作るんだ、このシリーズは!
 それとも、何かの前フリなんだろうか。

 神殿の大広間らしき場所では、アポロン、ミノタウロス、アキレスが揃い踏み。そして彼らの前に跪くガイア博士。ガイア博士が何者なのか今の時点ではよく分からないのですが、アポロンたちが00ナンバーにとどめを刺してこなかったのがご不満の様子です。
「自分たち神の前に手も足もでなかったじゃないか」
 と意にも止めないアポロンに、
「しかし、これまで奴らが自分たちより優れたサイボーグを倒してきた様をご覧になったでしょう」
 とガイア博士。
「まぐれだろ」
 とアポロン。
 うん、私もまぐれだと思うわ・・・ 自爆エンドばっかりだし・・・
 が、なんやかんや言いつつも、ガイア博士に焚きつけられて、もう一度00ナンバーたちを叩きのめしに行こうとするアポロン。
 しかし!そこに姉上のご登場ですよ!
「自分たちの敵ではない相手なのだからわざわざ命まで奪う必要はない。意味のない戦いをするな。むやみに戦い命を奪えば人間と一緒だ」 と諭されて、渋々ながら承諾するアポロン。姉上最強!
 アルテミスが去った後、ミノタウロスが 「アルテミスは甘い」 と言うと、すかさずアポロンが 「姉上を悪く言うのはよせ」 と一喝。
 シスコンなんだなー、アポロン。可愛いよなぁ。原作の 「お姉ちゃん」 呼びも可愛いですが、「姉上」 呼びもまた可愛い。

 一方、ドルフィン号はマグマ島付近に停泊し、外からミュートス神殿の様子を伺っております。
 奴らは一体何者なんだ、人か、お仲間か、と口ぐちに言い合うメンバーに対し、
「彼らが誰であっても、目的がなんであっても、地上を荒らす権利はないよ。止めなきゃいけない。必ず」 とジョー。 その言葉に頷く皆。
 おぉ。今回は何やらオピニオンリーダーっぽくなってますな。前回に引き続き、何か悪いもんでも食べたんでしょうか。

 さて、神殿に侵入するため、まずは陽動作戦に出た00ナンバーたち。2、3、4、9がアポロンたちを引きつけている間に、他メンバーがこっそり内部に忍び込もうという手はずです。
 それにしてもあれね、ジョーはなんだかんだでフランソワーズに手を貸したり庇ったりしてるのね。
 どうやら平成フランソワーズはかなり生身の部分が多い模様なのですが、改造されてるのは聴力視力と人工脳くらいなのかな。
 ジョーを小脇に抱えて数十メートルの二段跳びをかます79年版フランソワーズを見た後では、岩場をもたもた歩いているフランソワーズは少々まどろっこしい感じではあるのですが、彼女本来の任務である策敵活動は平成版の方がきっちりこなしているので、まぁ、いいか。
 が、そもそも何故フランソワーズを連れて来るのかってのはよく分からんなー。ジェロニモ辺りの方がいいんじゃないのかね。ぶっちゃけ、戦闘の場では平成フランソワーズは足手纏いにしかならないし。

 と、そこに現れましたる、半獣神パン。彼らの姿を見て慌てて逃げ出したところを、すかさず002がスーパーガンで一撃。
「こんな子供になんてことするの!002は乱暴すぎるわ!」 と言われ、肩をすくめる002。
 まぁ、幸い (?) レーザーはしっぽを焼いただけで、怪我は大したことない様子。防護服のどこぞからハンカチを取り出し、傷の手当をしてあげるフランソワーズ。
 しかし、ハンカチを持ち歩くサイボーグか・・・ ポケット付いてるのかな、防護服・・・ もしかして裁縫用具とかも持ち歩いてたりするんだろうか・・・
 ・・・ま、まぁいや。とっても女の子らしいよね!「ミュートス編」 だし、女の子は女の子らしくしたほうがいいよ!とここは言っておこう。
 怪我の手当をしてもらい、その場を立ち去るパンを見つめながら、「あの子、サイボーグだったわ」 と、フラン。
 あ、ここでもう分かっちゃうわけね。てか、だとしたら、アポロンたちが来た時に分かってなくちゃならない気が・・・  まぁ、いいや。
 アルテミスにジョーたちのことを報告するパン。その話を聞いたアポロンたち、サイボーグのくせに生意気だ!ってことで出動を決定。流石にアルテミスも今回はしぶしぶOKを出しております。

 さて、陽動班の元に早速現れたミノタウロスとアキレス。ハインリヒがミノタウロスにマシンガンをお見舞いするものの、まったくびくともせず。逆に反撃されて崖から落ちたところをすかさずジェットが拾い上げて、今度は空中でミサイル発射。が、やっぱりこれも効き目なし。
 ジョーはと言えば、フランを安全なところへ誘導してから加速装置で戦場へ。後ろからアキレスに回し蹴りをくらわせております。
 さて、ジョーvsアキレスは加速装置持ち同士の戦いですよ!
 が、スピードこそ互角ではあるものの、持ってる武器の性能が違うわけで、アキレスの攻撃に吹き飛ばされて気を失うジョー。折角主役っぽい発言が出来るようになったんだし、もうちょっと頑張って欲しいものですが、平成ジョーにはこれが限界か。
 か弱いジョーの後方援護のために、岩陰からアキレスへ発砲するフラン。 ただ、表情も態度もすごくやる気なさそうなのがなんとも・・・
 もうちょっと銃の構え方とかあるでしょうよ、と思ったけど、まぁ、戦闘タイプじゃないわけだしな ・・・ いや、でも、やっぱり射撃訓練ぐらいしておこうよ!「見えるだけで何もできない」 とか言ってたわけだしさ!
 で、フランに気が付いたアキレスがそちらに矛先を向けるのですが、そこにパンが飛び出してアキレスのすねをガブっと一齧り。さっき助けてくれたお礼というわけですね。
 その隙をついてアキレスに殴りかかるジョー。それを加速装置で追いかけようとしたらアキレスが凄まじい勢いでくるくる旋回し始め、あちこちにぶつかりまくった揚句にあえなく自滅。
 パンが噛みついたことで、踵に付いていた加速装置のバランサーが壊れてコントロールが効かなくなったというわけなのですが、そもそも踵にスイッチやバランサーがあるって、非常にユーザビリティを考えていない造りだよなぁ。
 それを考えると、ジョーの奥歯スイッチっていうのはとても良いと思います。食事中に邪魔じゃないかなとも思うけど。

 息絶えたアキレスを見下ろすジョー&フランの元にアルテミスがやってきて、「哀れな・・・」 と呟きます。
 「ごめんなさい、私のせいでこの子が・・・」 とパンの所業を謝るフランに、「何を謝る、戦いに来たのは貴様たちだろう」 と怒りのアルテミス様。そりゃそうだわなぁ。戦いに来ておいて殺しちゃって、「ごめんなさい」 って言われてもなぁ。最初っからやるなって話だわなぁ。
 フランソワーズに向かって弓を引くアルテミス。加速装置で彼女の元に寄り、その手を掴むジョー。
 「離せ!」 と抗うアルテミスに、「離すもんか。戦いをなくすための戦いなんて、空し過ぎると思わないか!?」
 ジョー、めちゃくちゃアルテミスに顔を接近させてます。その上で 「離すもんか!」 とは、ピュアなふりして、自分の魅力をきっちり分かった戦い方を心得ていると思われる。 流石だ!櫻井だろうが井上だろうが、やっぱりジョーは島村ジョーだった!
「その迷いを捨てられるのが神だ!」 とアルテミス。
「君たちは神なんかじゃない、俺達と同じサイボーグだ!」 とジョー。
 と、ここでアポロンが登場!
「姉上にけがらわしい手で触れるな!」
 ですってよ!
 こうして、シスコン vs マザコンの壮絶な戦いの火蓋が切って落とされます。

 因みに、ミノタウロスと2、4の戦いはまだ続いております。派手に吹き飛ばされてますが大丈夫でしょうか。 一方、ドルフィン号はアトラスに襲われております。
 つか、5、6、7、8は偵察組だと思ってたらドルフィン号で腕組みしながら待機してたりして、一体どういうことなんだろう? いや、7の姿がなかったから、偵察に行ったのは7だけか?

 さて、圧倒的なアポロンの力の前にジョーはただひたすら逃げるのみ。もうちょっとどうにかならないのかしら、この人・・・ 
 スーパーガンを撃ってみるもまったく効かず、おもちゃ扱いされております。そしてとうとうアポロンの指先ビームで肩を打ち抜かれ、倒れるジョー。
 が、立て!立つんだ、ジョー!ってことで、なんとか立ちあがります。
「ほう。まだ戦うつもりか」 とアポロン。
 お!そろそろ来そうな雰囲気ですよ!
「いいだろう。遠慮せずにお前の力をすべて見せるがよい」
 来るか?次か?
「神に戦いを挑んだのだ、加速装置だけではあるまい」
 来た来た!来たよ!
「あとは、なんだ?」
 さあ、出ますよ!

「あとは・・・ 勇気だけだ!」

 いやぁ、4回もリピートしちゃったよ、このシーン!
 もう来る、そろそろ来る、来るか?来た!とすごくドキドキしちゃったよ!

 が、名セリフを言い放って飛びこんでいくものの、髪を鷲掴みにされて殴られ、立ちあがったところを再びビームで打ち抜かれるジョー。そしてそのまま海へ落下。


 うーん・・・
 名台詞を聞けたことは嬉しいけれど、ちょっと物足りない感じではあるよなぁ、正直言って。 
 「あとは勇気だけだ!」 の前後、全くアポロンに歯が立たないまま海へドボンってのはなぁ。もうちょっと互角のバトルをして欲しかったなぁ。ここはそれなりにジョーの強さを見せてくれないと。

 互角に渡り合う→一瞬の隙をついてジョーが撃たれる→それでも立ち上がるジョー→まだやるのか、あとは何だ?→あとは勇気だけだ!

 だったらば納得なんだけど、セリフ前はひたすら逃げ回ってるだけだったんで、窮鼠猫を噛むっていうか、まるっきり歯が立たないからヤケクソで体当たりしましたって感じなのがなぁ。
 いや、それでも飛び込んでいく勇気って言えば、そう言えないこともないんだけどさ・・・

 原作と寸分たがわずやれって言うつもりはないし、この時代にこのセリフをアニメでやるのは難しいだろうということも分からんでもないのですが、そこを何とか上手く演出して欲しいと思うのですよ。
 この話だけじゃなく、シリーズ全体として、このセリフが浮くことなく素直に感動できる作りを 、このセリフが納得できるようなキャラの積み重ねを、ここまでにきちんとして欲しかったなぁと。
 「ミュートス編」 に入っていきなり、「なんか悪いもん食べたのか?」 って思うような取ってつけたヒーローっぷりになるんじゃなくてさ。しかも、口先だけでやられっぱなしっていうんじゃなくてさ。
 「ミュートス編」 ってオールドファンからの注目度も高いだろうし、このシリーズの中での話数的にも折り返し地点なわけだし、全体をジョーの成長物語として描くのならば、まず第一段階の成長のメルクマールとして、この 「あとは勇気だけだ!」 を、どれだけ説得力を持って言えるキャラにするかってのを考えて欲しかったなぁと思います。

 まぁ、それでも、20話ぶりくらいに 「あぁ、ジョーが主人公なんだなぁ」 と思ったかも。このペースでいくと、次に 「あぁ、主人公だなぁ」 と思えるのは第45話目くらい?つか、いちいち 「あぁ、主人公なんだなぁ」 と確認しなくちゃいけない状況って、一体?
 試練の道だな、平成版 「009」 ・・・
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