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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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◆ サイボーグ009 平成版アニメ感想 (第20話)
 
 第20話覚書き。

#20 「まぼろしの犬」

 クビクロだー!

 ってことで、冒頭の舞台は渋谷駅。
 人ごみの中、歩いていた男の爪に突然火が付いたかと思ったらそれが全身に広がり、あっという間に炎上。
 不可解極まりないこの事件は当然翌日の新聞やテレビでも取り上げられ、ギルモア邸の面々(1、3、6、7、9&ギルモア博士)も首をかしげております。
 
 ジョーとクビクロが出会った経緯などは原作と一緒なので省略。クビクロもジョーも非常に可愛かったことを一応記しておきますよ。
 で、現在はギルモアハウスで暮らしているクビクロ。ジョーに遊んで欲しくてたまらない様子で、ドアが開いた途端にジョーを押し倒し、思う存分なめまわしたりしています。どうやらジョーはクビクロ相手にも受の模様です。
 いやぁ、浜辺をクビクロと一緒に駆け回って遊ぶ島村君は可愛いのう。
 しかし、同じ浜辺で追いかけっこでも、櫻井ジョーの相手はクビクロ、井上ジョーはキャサリン王女。何か象徴的なものを感じますね!
 
 遊び疲れ、浜辺に沈む夕日を眺めながらジョーがクビクロに語りかけます。
「日が沈む時いつも思うよ。帰る家があるっていいもんだな」
 あぁ、ジョーだなぁ・・・
 まぁ、原作や79年版で言われたらもっとずっしり腹に来る台詞だったのになと思うんだけども。平成版ジョーだと常に教会という家はあったので、その辺りの切なさっていうか、切実さがないのが惜しい。
 ここはまぁ、「家族」 と取るべきなのかなぁ。でも、平成版の00ナンバーって、ここまで 「家族」 的な仲間関係が見られないんだよなー。
 そうそう、「お前と暮らし初めて3ヶ月」 って言うのですが、現在季節は冬らしいのね。雪が降っているので。
 ってことはあれか、フランソワーズがパリでクリスマスを過ごしてから、少なくとも1年前は経っているということなのか。それにしては平成版の00ナンバーって(以下略)。
 
 ま、ジョーの台詞があちこちカットされてはいるものの、お話の展開としてはおおむね原作通りなので、これも省略。今回、省略ばっかだな。
 てか、最後にクビクロのところへ行く時のジョーの服装まで原作通りなんですよ。防護服風のボタンの付いたコートに、ボーダーのセーターに、赤いネッカチーフ。
 ここはむしろ、原作を踏襲して頂かない方が良かった気も・・・
 原作と違ってるところと言えば、クビクロが例のひき逃げ犯以外にもどんどん人間を襲い始め、ジョーがクビクロをおびき寄せるために新聞社に偽記事を出すようお願いして云々・・・ というのがないところかな。
 その代りと言っちゃなんですが、ひき逃げ犯は4人いて、彼らが次々と炎上死して行き、とうとう残り一人を残すのみに。

 というわけで、クビクロを止めに来たジョー。
 原作では、「こうなったら僕の手で殺さなくちゃならない」 と悲壮な決意を固めていたジョーですが、今回のお話ではそうではなく、あくまでも説得にやってきたって感じで、もしクビクロが説得に応じたら見逃すのかなぁ、それってどうなのかなぁ、でも人間だったら法の手にゆだねることができるけど、動物だからそういうわけにもいかないし、回心してこれ以上やらないとなったら殺すってのもおかしいよなぁと、余計なことが気になったり。
 まぁ、結局、ジョーの説得にクビクロは応じず警官たちを襲い始めたため、ジョーは仕方なく銃を向けることになるわけですが、ジョーに撃たれる瞬間、クビクロが 「ごめんなさい」 って表情を見せるんだよね。あぁ、犬って悪いことして怒られる時こういう顔するよなぁ、と哀しい気分に。
 クビクロを抱きあげて撫でながら、涙を流すジョー。
 「神よ・・・!何故こんないたずらをなさったのです?!」 というあのジョーの慟哭はありませんでした。
 原作を読んだとき、「神よ!」 という呼びかけがちょっと唐突なように感じたのですが、あぁ、今回教会育ち設定ならばそのあたりも自然かな〜と思っていたのでちょっと肩すかし。
 
 で、ラストな〜。
 お墓を作ってあげて1、3、7とギルモア博士たちと一緒に弔ってあげたりしてるんだけど、ここで、何故クビクロが超常的な力を持つに至ったのかをギルモア博士が説明したり、フランソワーズが、「両親と主人への憎しみの心がその力を呼び覚ました。でも、その憎しみは愛情の深さから生まれたんじゃないかしら」 とか解説しちゃったりしてるのがなぁ。
 個人的にはこの辺の説明はなくてもいいと思うんだけど、お子様のために分かりやすくする必要があるならば、せめてもう少し手前の方に違う形で組みこめなかったもんなんだろうか。おかげで余韻がなくなっちゃって、蛇足感バリバリです。
 
 てか、今回イワンは起きてたっぽいんだけど、何も気がつかなかったんでしょうか。

 
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