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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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◆ サイボーグ009 平成版アニメ感想 (第18話)
 第18話覚書き。

#18「張々湖飯店奮闘記」

【ニューヨーク】
 冒頭、テレビのお料理番組を見ながら自宅アパートでお料理中のジェット。が、指は切るわ、焦がすわ、で凄いことになっております。
 「ここでローリエを入れて」 と言うテレビに、「ローリエってなんだよ」 とジェット。まぁ、料理しない男子は知らんよな〜。てか、サイボーグは包丁で指を切るの?強化皮膚は?
 出来ないのは料理ばかりでなく、掃除も御同様のようで、部屋の中にはジャンクフードやレトルト食品のゴミが散乱しております。
 たまにはまともな物が食べたい、こんなことだったらドルフィン号で暮らしてた時006から習っとくんだった、とぼやくジェット。他のメンバーはちゃんと手伝っていたのに、ジェットだけは、「俺知らね」 って感じで手伝いをしなかったらしいので、自業自得って言えば自業自得なわけですが。
 で、「サイボーグなら腹ぐらい減らないように作ってくれぇぇぇ!」 と空に向かって悲痛な叫びをあげております。

【日本】
 張々湖は日本で開いた店がかなり繁盛している模様。今日は評論家の津山先生が来るってことでその準備中なのですが、接客のヘルプに来たフランソワーズ、チャイナドレスを着て欲しいという張々湖の懇願に負けて、しぶしぶそれを了承しております。
 その頃、ジョーは大人に頼まれて魚市場へ買い物へ。函館だってよ、おい!
 防護服姿のジョー、お店の人に 「かっこいいね兄さん、仮装大会かい?」と聞かれて、「まぁね」 と赤くなったりしておりますよ。早くその場を立ち去りたかったのか、お釣りをもらい忘れたりしています。もー、島村君たら、おっちょこちょいなんだから!
 魚を抱えて店に戻ってきた島村君、ようやく一息つけると思いきや、すぐさまひとっ走り神戸に行ってくれと言われ、「人使い荒いなぁ006」 と溜息をついております。
 と、そこに 「これでいい?今回だけよ」 と入ってきたのがフランソワーズ。
 チャイナドレス+ダブルのお団子頭に、6、7、9、みんな揃って赤くなったりしていますが、ぶっちゃけ、濃い目のピンクにブルーの縁取りというこのチャイナは微妙なセンスだ・・・ お団子頭に赤いカチューシャをしてるのも微妙だ・・・ 

 で、この張々湖飯店を舞台にした原作話をメインに、各国に戻った他の仲間たちの近況が切れ切れに入ってきます。なので、凄く場面転換が忙しいんだけれど、そうすると読みにくいので、ある程度まとめて。

【ドイツ】
 ハインリヒはトラック配送中、吹雪で遭難しそうになりながらも、相方のドライバーとなんとか小屋へ避難。
 とりあえず命は助かったものの、このまま吹雪が続けば飢え死にするかも・・・と相方氏はイライラしております。ハインリヒはそこはそれ、どーんと構えて、「なるようになるさ。大丈夫」 と楽天的。
 その態度にますますイライラを募らせるおじさん。イライラ任せに壁を殴った拍子にマントルピースにあった写真が落下。それを手に取って見たハインリヒは何かに気が付いたような表情をし、外に出て雪に覆われた地面を堀り始めます。

【アフリカ】
 ピュンマは里帰り。ムアンバは内戦こそ終了したものの、例のメタルXの採掘にはかなり苦労してる模様です。岩盤が固くて作業が進まないらしいですよ。なかなか上手くいかないもんだよなぁ。更には旱魃にもやられたらしい。
 で、困ってる村に救援物資を運びに行くピュンマ。「この国はよっぽど貧乏に取りつかれてるらしい」という第14、15話ご出演のカボレ氏に、「それだけ未来があるってことさ」 と一言。前向きだよね〜、ピュンマ。
 その後、物資を積み込んだトラックで村へと向かうのですが、途中で地雷を踏んでしまいトラックもろとも荷物が爆発。かろうじて残った小麦粉2袋を 「せめてこれだけでも」 と担いで歩き出します。
 で、歩きに歩いて、村へたどり着いたピュンマ。寄ってきた子供に、「おなか空いた。食べるものある?」って聞かれて、「あるよ!少しだけど、あるよ!」 って嬉しそうに答える笑顔がステキです。
 このシリーズはピュンマが本当に魅力的に描かれていて喜ばしい限り。原作のピュンマは無茶苦茶酷い目にあってるだけだったからなぁ。

【アメリカ】
 ジェロニモは工事現場でお仕事中。突如横倒しになったクレーン車を止めたりしていますよ。それを見た現場監督が、「お前凄いな」 と感心してますが、「すごいな」 で、済むレベルか、これは。
 クレーンを横倒しにしちゃったのは中国人作業員。彼はこれまでにもいろいろやらかしてるようで、今度こそクビだって言われるのですが、ジェロニモの取りなしでひとまずは首の皮が繋がった模様。
 が、仕事が終わって帰宅途中、この中国人が橋から飛び降りて自殺しようとしている現場に出くわします。

【日本】
 さて、再び張々湖飯店。
 ようやく現われた津山さんはかなり豊満なボディの女性。原作では男だったよね。
 と、そこにジョーが荷物を抱えてのご帰還。が、張々湖から女性向け食材を追加で買ってくるように命じられ、「またぁ!?」 と声をひっくりかえらせております。今回のジョーは初期原作テイストな感じでいいね。

 「津山まことは女だったのかよ、003のチャイナドレスはおやじ対策だったのになぁ」 とぼやくグレート。それを聞き付けて、「やっぱりそんな下心があったのね!」 と怒るフランソワーズ。張大人の鼻をつまみあげたりしております。
 が、そこでジョーがちょっぴり赤くなりながら、「でも、僕は嫌いじゃないよ、その格好」 って照れたように言い、うつむき加減で前髪サラッ、奥歯をキラーン☆とさせて加速装置で飛び去って行ったりするもんだから、フランが真っ赤になって固まっちゃったりして。
 いやぁ、今シリーズのジョーはピュアでイノセントでふわふわ真白な可愛い子ちゃんなのかと思って油断していたよ!
 やはり、腐っても鯛。弱っちくても島村ジョー。女絡みでは手を抜きません。 「好きだよ」 じゃなく 「嫌いじゃないよ」 ってあたりが、いかにもジョーらしい。
 が、やはりあそこで飛び去って行くのが櫻井ジョーだなぁ。井上ジョーだったら、あのちょっと困ったような照れたような笑みを浮かべながら、まともに真っ正面からあのセリフを言いそうで恐ろしいです。
 ところで、ジョーはめっちゃくちゃ長距離をあちこちパシリにさせられてるんですが、加速装置の使用制限ってどうなったんですか。 もしかして聞いちゃいけませんでしたか、この件は。

 さて、買い物から戻ってきたジョーとフランが厨房で張大人を見守っております。
 今日はタケノコの穂先しか使わないからと、下の部分は捨てる張大人。それを手に取ってフランが、「ドルフィン号にいた頃のことを考えると、ちょっともったいない気がして」 と。そうだよなぁ。艦内暮らしだった時は食料は無駄にできないだろうからなぁ。
 フラン、張大人にお料理教わったんだね〜。結構ビシビシ鍛えられておりますが、あんまり料理し慣れてないっぽいのがちょっと意外。バレリーナは体が資本だというのに、パリでは自炊してなかったのかしら。全部お兄ちゃんにやってもらってたのかな。

 テーブルでは、グレートが美男子 (イケメンというより美男子。北人正直さんですね、これ) に化けて津山さんに接待中。着実に点数稼いでます。
 が、何せ厨房は張大人一人だけなので、なかなか料理ができあがらない。仕方なく時間稼ぎにお得意のシェイクスピアの朗読をやってみせたりするのですが、津山さんは興味がないらしく、「あなた、顔はいいけど芸なしね」 とか言われてます。
 と、そこにようやく、フランが料理を運んでまいりました。めちゃくちゃ豪華です。

【アメリカ】
 自殺しそうだった中国人を助け、自分のアパートにご招待したらしいジェロニモ。「これが唯一作れる中華料理だ」 と餃子を差し出します。もちろん、張大人に習ったんですね。
 「俺は故郷にはもう帰らない。でも、故郷の食べ物を食べると、故郷を思い出す」 とジェロニモ。懐かしい料理を食べて、元気を取り戻す中国人青年。

【アフリカ】
 ピュンマは子供たちに水団らしきものを作ってあげています。もちろん張大人伝授の一品。
「料理覚えておくと役に立つよ」 と大人に言われ、その当時は 「んなことあるかよ」 とぼやいていたのですが、その言葉を思い出しつつ、「役に立ったよ」 と胸の内で呟くピュンマ。

【ドイツ】
 そしてハインリヒ。
 ほかほかのジャガイモを食べてます。写真に写っていたのがジャガイモの花だと気が付いて、庭を掘り返していたらしい。
 かつてハインリヒも張々湖にジャガイモ剥きを手伝わされたようなのですが、左手のレーザーカッターでジャガイモむいたりしてるのよ。凄いな、こんな使い方があったとは!
 で、その際、ジャガイモの花のことが話題になったらしいのですが、ハインリヒはどんな花だか知らなかったらしい。
「ドイツ人のくせにじゃがいもの花を知らないなんて!」 と大人はお冠。「俺は都会育ちだから」 と答えるハインリヒですが、「ドイツ人はジャガイモで飢饉を乗り越えたアルよ。今、花の資料を持ってくるアル!」 ということで、無理やりジャガイモの花を覚えさせられたらしい。「たまには006の話も聞いておくもんだな」 と呟いております。

 雪が止んで日も差してきたところで街へ向けて小屋を出発。雪道を歩きながら相方が、「お前といると、次の仕事もすぐに見つかるような気がする。前向きなんだな」 と言うのに対し、「以前の俺は後ろばかり見ていたんだが。仲間たちに出会うまでは・・・」 とハインリヒ。
 仲間たちに会って考え方が変わったんだと言うわけで、ここはまぁ、普通に感動しておくべきなのかもしれないんだけど、いつそんなきっかけが??という気も。
 ちょっと唐突過ぎる気はするよなぁ。良く分からないうちにいきなり前向きモードなハインリヒになっちゃうんだなぁ。
 まぁ、今シリーズの彼はもう原作の跡形もなく、そもそもそれほど後ろ向き感もないっていうか、むしろどこを向いてるのかいま一つ不明な感じなので、今更っちゃ今更なんだけども。
 で、そのおっさんが、
「お前、アルベルトって言うんだよな。アルって呼んでいいか?」
 だって!
 それに答えてハインリヒが、
「あぁ、いいぜ」
 だって!
 アル、と呼ばれるハインリヒ・・・ ビ、ビミョー・・・ 
 すげえな。このハインリヒだったら、「ヨミ編」 でビーナに 「名前を教えて」 と言われたらすぐさま、「アルベルト・ハインリヒだよ。アルって呼んでくれ」 とか笑顔で言いそうで怖いです。
 いやもうホント、この落とし前をスタッフがいかように付けるのか、とっても楽しみですよ!

【日本】
 さてさて、張々湖飯店ですが、津山氏の評価は 「マイナス297点」。言い捨てるようにして出て行ってしまい、落ち込む張々湖。
 と、そこにフランとジョーが料理を持って現れるのですが、二人で揃って 「じゃーん!」 って、可愛いなぁ。残り物でチャーハンとかシュウマイとか作ったらしいですよ。
 ジョーもドルフィン号でさんざん手伝わされて料理の腕も上がったんだそうですが、確かに、このシリーズのジョーは一番こき使われてそうだな。
 二人の料理を食べてみて、「美味しい」 と涙を流す張大人。「最高の食材でなくても心がこもっていれば美味しいのに、それを自分は・・・・」 と、なんだか 「美味しんぼ」 を見ているような気分になったところへ、警官が。
 最近、料理評論家を名乗った女詐欺師が食い逃げしてる事件が頻発してると言われ、心当たりありまくりの皆は 「え〜っ!!」 と驚いております。
 津山氏って有名な評論家らしいし、顔ぐらい知ってるんじゃないの?と思わないでもないですが、個人的には、原作よりもこっちのオチの方が好きだな。原作は、実は化学調味料に馴れた舌では本物の味が分からず・・・ みたいな、それこそ 「美味しんぼ」 的な感じだったから、ちょっと違和感あったんだよねー。
 常連さんに料理をふるまうところは残して欲しかったけど。

【ニューヨーク】
 そして、大トリはジェット。
 相変わらずフライパンから凄まじい煙を立ちあげております。ヤツだけは張大人の教えを請わなかったわけで、その報いを受けてるわけですな。冷蔵庫の中を開けて見ても空っぽ。で、再び空に向かって、
「006、うめぇもんが喰いてえぞぉぉぉっ!!」
 と叫んでおしまい。


 いや、今回は良かったなぁ。原作のエピソードをよくこれだけ広げたなぁと。メンバーの個性も出ていたし、場面転換も石ノ森チックな感じで。
 これまで、こういうメンバ−の絆が描かれ得ることってなかったからなぁ。まぁ、原作はジェットが中国まで食料調達にひとっ飛びして男気を見せてくれるお話なのに、こちらでは普段から手伝いもしない、料理も出来ないダメな子扱いになっちゃってて、その辺りが不憫ではありましたが。原作ではむしろジョーが大して役に立ってないんだよね。
 何にせよ、彼らのお食事ネタは凄く好きなので、色々書いてくれてとっても嬉しかった。
 もう一つ欲張るならば、ジョーが張大人に料理を教えてもらうシーンが見たかったな〜。
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