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Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.

   
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灼熱のパリオ
  8月も半ばを過ぎてそろそろ夏も終盤戦に入っておりますが、最近のイタリアはどうもよく分からん空模様で、南は猛暑、北は悪天候という感じです。
 一昨日はジェノヴァで雹が降ったらしいんですが、凄いんだわ、これが。そんじょそこらの雹じゃない。レモン大の雹ですってよ、奥さん!当たったら死ぬよ、あんなの。


 ところで、毎年8月16日にはイタリア中部の街シエナで「パリオ」というお祭りが開かれます。わりと有名なお祭りだし、以前日本でもBSかなんかで放送してたこともあったのでご存知の方も多いと思いますが、簡単に言えば、地区対抗競馬といったところでしょうか。
 シエナ旧市街は現在17地区に分かれておりまして、それぞれヤマアラシ地区だの芋虫地区だの一角獣地区だのといった名前が付いているんですが、少々微妙な中世人のネーミングセンスは、まぁ、ひとまず脇に置いておきまして、その内の10地区の代表馬がレースに出場して優勝を競うわけです。
 競馬と言ってももちろん近代競馬場のような施設で行なわれるわけではなく、街の中心にあるカンポ広場を土で埋め立てて馬場を作り、観客はコース内円からレースを見物する感じ。確かコースを3周するんだったかな。

 シエナ人はパリオのために生きていると言われるくらい、彼らにとっては重要なお祭りでして、優勝した地区は数日間住民総出で大騒ぎの大宴会らしいです。

 私は実際に見に行ったことはないものの、テレビ中継を見てる限りでは中世衣裳のパレードも綺麗だし、レース自体も迫力あるし、何より広場に集まったの人々熱狂ぶりが凄まじくて、あの雰囲気を一度生で体験してみたいなぁと思ったりするんですが、実際に行った人は大抵、「行かない方がいい」と言うんだよねー。
 「シエナ市民でない限りは、わざわざ現地に行かずにテレビ中継で観てた方がいい」と、皆さん口を揃えてそうおっしゃる。

 実は今日は友人と夕飯を食べる約束をしていたんですが、お昼過ぎに死にそうな声でキャンセルの電話が掛かってきたんですよ。どうしたのかと思ったら、一昨日パリオを見に行ってきて、体調を崩したんだとか。
 炎天下に5時間以上も立っている内に手持ちの水もなくなり、トイレにも行けず、疲労も相俟って段々気分が悪くなってきたけど身動き一つままならない状態では広場の外に出ることも出来ず、最終的に気を失って倒れ、担架で医務室に運ばれたそうな。
「一度広場に足を踏み入れたが最後、あそこから抜け出るには倒れるしかない」と言ってました。なんか、凄いリアルなコメントだ・・・
 しかもレース前のパレードは見たけど、肝心のレース自体は見られなかったとのことで、なんかもう、慰めの言葉もなかったですよ。

 因みに今年の優勝は雑木林地区だそうです。
 つーか、今「ぞうきばやし」と打ったら一発変換が「臓器林」だったんですが・・・ どんな林なんだ、それは・・・ 
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