Dum loquimur, fugerit invida aetas. Carpe diem, quam minimum credula postero.
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♥ 愛しのご主人様
もはや話題としては若干古めかもしれませんが、メイド喫茶と執事喫茶、行くならばどっちがいいかという話になりまして、まぁ、各人好みは様々だったわけですが、私としてはやはり断然執事を推したいわけでございます。
もっとも、自らがお嬢様として執事に傅かれたいわけではなく、どっちかっていうと執事と旦那様のアレコレをお茶など飲みながらとくと拝見させていただきたいと、そっちの方向に向ってしまうわけですが。
で、源三さんの執事なんかいいなーと思うのです。でもって、岬君に仕えちゃったりなんかするわけだよ。
源三さん、実際の立場としてはお仕えされる方なんでしょうが、育ちがいいだけに身のこなしとかが優雅で実に良い執事っぷりを見せてくれるような気がします。執事の衣裳もぴったりはまりそうだしな。無駄に貫禄溢れる執事になりそうですが。
てなわけで、岬君と源三さんが 「一日執事券」 を賭けてなにやら勝負をしたところ、結果は源三さんの勝利。
「じゃ、約束通り今日は1日執事ごっこだな」
「まぁ、しょうがないね。約束だし」
軽く溜息を吐き、肩を竦めつつも、男に二言はないと潔く頷く岬君。が、そんな岬君に源三さんはにやりと笑って言うわけです。
「ってわけで、俺が執事の役」
「へ?どうして?君が勝ったんだから、僕が……」
「いいのいいの、俺がやりたいんだから。勝ったんだから選ぶ権利あるだろ?」
そう言いながら、どこで手配したのか執事衣裳をひっぱり出してきて、ウキウキと着替え始める源三さん。
「……それ、わざわざ用意したの?」
「おう。やっぱり遊びは真剣にやらないとな」
実に楽しげな源三さんに岬君はキツネにつままれたような、ちょっと呆気に取られたような顔をしながらも、
「まぁ、別に君がいいならそれでいいけど……」
ということでめでたく話しはまとまり、一日執事ごっこが始まるわけです。
初めこそ 「遠慮なくビシビシこき使うからね」 などと言って笑っていた 岬君ですが、いざごっこ遊びを始めてみると、人に命令することに慣れてないもんで、戸惑うことしきり。
「えーと、あの、若林君、悪いんだけどちょっとお茶淹れてくれるかな?」
おずおずと切り出す岬君に、
「ご主人様、差し出がましいようですが、そこは 『若林、お茶を』 でございます」
などと済まして答える源三さん。
「え?あ、そっか、ごめん。……えーと、若林君、じゃない、若林、お茶を」
「かしこまりました、ご主人様」
とまぁそんな感じで、お茶一杯頼むのに変な汗掻いたりしてる岬君ですが、落ち着かない気分で待ってるところに源三さんがティーセットを運んできて、カップに熱いお茶を注いでくれるわけです。
「どうぞ。熱いですのお気をつけ下さい」
そう言って恭しく頭を下げた後は、3歩下がって待ちの姿勢の執事源三。
「ありがとう。……あの、君は飲まないの?」
「お心遣いありがとうございます。しかし、私は使用人の身でございますから」
「あ、そうなんだ、ごめん」
仕方なく1人でお茶を飲み、もそもそとクッキーを齧ったりする岬君。
見守るように立っている源三さんに、居心地が悪いやら恥ずかしいやらで、上目遣いで時々ちらっと様子を窺ってみるものの、相手は済ました顔でこちらを見ていて、目が合えばやたらと清潔な笑顔を浮かべたりするので非常に決まり悪いわけです。
「御用でございましょうか、ご主人様?」
「え?あ、ううん、別に」
「なにかご入用のものがございましたら何なりとお申し付け下さい、ご主人様」
「いや、えっと……」
「なんでございましょう、ご主人様」
「……あのさ、その 『ご主人様』 っていうの、やめない?」
お茶を啜りながら岬君。
「何故でございますか?」
その言葉に、源三さんはいかにも驚いたように、白々しく首を傾げて見せたりして。
「何故って…… なんかちょっと恥ずかしいし……」
「左様でございますか。『ご主人様』 がお気に召さないようでしたら、 『旦那様』 では如何でしょう?」
「いや、『旦那様』 っていうのも……」
「それではお名前を取って、『太郎様』 とお呼びすればよろしいでしょうか?あるいは、『太郎ぼっちゃま』 とか?」
「……いいよ、ご主人様でいい」
「かしこまりました」
そう言って、どこか面白そうにニッコリ笑う源三さん。どうやら敵は自分が困ったり恥ずかしがったりする様子を見て楽しんでいるらしいと、岬君もこの辺でようやく源三さんが執事役を選んだ意図が分かってきて、
「……図ったな」
「何かおっしゃいましたか?」
「なんでもない」
とかって感じで一日楽しんで(主に源三さんが)頂きたいと思います。
一方、岬君が仕える側だと、源三さんに色々やらされそうだよなー。
つか、ごっこ遊びだと何をどうしても源三さん有利になってしまうような気がする!
つか、私の脳ミソがそういうデフォルト設定になってるような気がする!
けど、あんまりあからさまじゃない方がいいなー。
けど、あからさまなのしか思い浮かばないなー。
やっぱ、もう、脳がそういう仕様になっちゃってるんだろうなー。
しょうもないんで、もう寝ます。
もっとも、自らがお嬢様として執事に傅かれたいわけではなく、どっちかっていうと執事と旦那様のアレコレをお茶など飲みながらとくと拝見させていただきたいと、そっちの方向に向ってしまうわけですが。
で、源三さんの執事なんかいいなーと思うのです。でもって、岬君に仕えちゃったりなんかするわけだよ。
源三さん、実際の立場としてはお仕えされる方なんでしょうが、育ちがいいだけに身のこなしとかが優雅で実に良い執事っぷりを見せてくれるような気がします。執事の衣裳もぴったりはまりそうだしな。無駄に貫禄溢れる執事になりそうですが。
てなわけで、岬君と源三さんが 「一日執事券」 を賭けてなにやら勝負をしたところ、結果は源三さんの勝利。
「じゃ、約束通り今日は1日執事ごっこだな」
「まぁ、しょうがないね。約束だし」
軽く溜息を吐き、肩を竦めつつも、男に二言はないと潔く頷く岬君。が、そんな岬君に源三さんはにやりと笑って言うわけです。
「ってわけで、俺が執事の役」
「へ?どうして?君が勝ったんだから、僕が……」
「いいのいいの、俺がやりたいんだから。勝ったんだから選ぶ権利あるだろ?」
そう言いながら、どこで手配したのか執事衣裳をひっぱり出してきて、ウキウキと着替え始める源三さん。
「……それ、わざわざ用意したの?」
「おう。やっぱり遊びは真剣にやらないとな」
実に楽しげな源三さんに岬君はキツネにつままれたような、ちょっと呆気に取られたような顔をしながらも、
「まぁ、別に君がいいならそれでいいけど……」
ということでめでたく話しはまとまり、一日執事ごっこが始まるわけです。
初めこそ 「遠慮なくビシビシこき使うからね」 などと言って笑っていた 岬君ですが、いざごっこ遊びを始めてみると、人に命令することに慣れてないもんで、戸惑うことしきり。
「えーと、あの、若林君、悪いんだけどちょっとお茶淹れてくれるかな?」
おずおずと切り出す岬君に、
「ご主人様、差し出がましいようですが、そこは 『若林、お茶を』 でございます」
などと済まして答える源三さん。
「え?あ、そっか、ごめん。……えーと、若林君、じゃない、若林、お茶を」
「かしこまりました、ご主人様」
とまぁそんな感じで、お茶一杯頼むのに変な汗掻いたりしてる岬君ですが、落ち着かない気分で待ってるところに源三さんがティーセットを運んできて、カップに熱いお茶を注いでくれるわけです。
「どうぞ。熱いですのお気をつけ下さい」
そう言って恭しく頭を下げた後は、3歩下がって待ちの姿勢の執事源三。
「ありがとう。……あの、君は飲まないの?」
「お心遣いありがとうございます。しかし、私は使用人の身でございますから」
「あ、そうなんだ、ごめん」
仕方なく1人でお茶を飲み、もそもそとクッキーを齧ったりする岬君。
見守るように立っている源三さんに、居心地が悪いやら恥ずかしいやらで、上目遣いで時々ちらっと様子を窺ってみるものの、相手は済ました顔でこちらを見ていて、目が合えばやたらと清潔な笑顔を浮かべたりするので非常に決まり悪いわけです。
「御用でございましょうか、ご主人様?」
「え?あ、ううん、別に」
「なにかご入用のものがございましたら何なりとお申し付け下さい、ご主人様」
「いや、えっと……」
「なんでございましょう、ご主人様」
「……あのさ、その 『ご主人様』 っていうの、やめない?」
お茶を啜りながら岬君。
「何故でございますか?」
その言葉に、源三さんはいかにも驚いたように、白々しく首を傾げて見せたりして。
「何故って…… なんかちょっと恥ずかしいし……」
「左様でございますか。『ご主人様』 がお気に召さないようでしたら、 『旦那様』 では如何でしょう?」
「いや、『旦那様』 っていうのも……」
「それではお名前を取って、『太郎様』 とお呼びすればよろしいでしょうか?あるいは、『太郎ぼっちゃま』 とか?」
「……いいよ、ご主人様でいい」
「かしこまりました」
そう言って、どこか面白そうにニッコリ笑う源三さん。どうやら敵は自分が困ったり恥ずかしがったりする様子を見て楽しんでいるらしいと、岬君もこの辺でようやく源三さんが執事役を選んだ意図が分かってきて、
「……図ったな」
「何かおっしゃいましたか?」
「なんでもない」
とかって感じで一日楽しんで(主に源三さんが)頂きたいと思います。
一方、岬君が仕える側だと、源三さんに色々やらされそうだよなー。
つか、ごっこ遊びだと何をどうしても源三さん有利になってしまうような気がする!
つか、私の脳ミソがそういうデフォルト設定になってるような気がする!
けど、あんまりあからさまじゃない方がいいなー。
けど、あからさまなのしか思い浮かばないなー。
やっぱ、もう、脳がそういう仕様になっちゃってるんだろうなー。
しょうもないんで、もう寝ます。
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かおり様の源岬だぁ!と、うはうはと拝読いたしました。
にっこりと頷く執事・源三さんを上目使いにクッキーをもそもそと食べる岬くんが浮かびました。最初から最後まで、にやにやしっぱなしの私でございました。
で、もし、岬くんが執事役だったら、なんでもする気満々の岬くんに源三氏は「まず、シャワーをあびてきておくれ、岬」「え?」
「今日は一日、オレの言うことをきくんだろ」から始まってしまう・・・でよろしいのでしょうか?
もう、楽しそうですね!!え?はい。私の脳内も?その仕様になっております。
私の居住地も寒くなってきました。寒いのが苦手な私は、極寒の中のサッカー観戦などとてもとても・・・です。旅行記も楽しく読みました。お風邪などひきませんように。またの源岬を楽しみにしています。